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更新日:2023年10月3日

記者発表資料発表日:2019年11月2日

市長定例記者会見(令和元年度11月)

  • 台風対応について
  • 鎌倉版「スマートシティ」の構築に向けて
  • 青山学院大学、二松学舎大学と包括連携協定を締結
    ~教育、文化、まちづくり等の分野において連携~
  • 株式会社KADOKAWAと連携協定を締結
    ~鎌倉の新たな価値の創造とシティープロモーションの充実に向けて~
  • 令和元年秋季火災予防運動の実施

お忙しいところお集まりいただきまして、ありがとうございます。

台風対応について

 9月と10月に非常に大型の台風が日本に上陸し、本市にも大きな影響を及ぼしました。9月の台風15号への対応については、前回の記者会見で御説明したところですが、本日は台風19号の対応状況と、現在の復旧状況について、まずは御説明いたします。

台風19号の接近が予想されたことから、10月11日に、災害コールセンターを設置するとともに、坂ノ下の住民の皆さんに対しまして、高潮警報を見据えた注意放送を広報車を巡回させて実施するとともに、11日午後6時には市立小学校16校に自主避難所を設置しました。

12日には、台風の接近に伴いまして、警戒レベル3 避難準備情報を発令し、その後、高潮警報発表、関谷川の水位の上昇、土砂災害警戒情報の発表により、警戒レベル4の避難勧告を発令して避難を呼び掛けました。

このような状況の中、避難所には、ピーク時に1,374名の方が避難され、追加で開放した深沢支所及び玉縄支所のうち深沢支所にも5名の方が避難されました。

被害状況です。
まず稲村ガ崎では、稲村ガ崎三丁目から海岸へ下りる階段が破損するとともに、その後、国道134号を支える護岸が崩落したことにより、車道の一部が陥没しました。

当該地域は、9月の台風15号の被害を受けていたことから、歩道と車道の間に鋼(こう)矢板を設置する復旧工事を9月30日から実施していたところですが、今回の台風19号の高波により、応急措置を行っていた一部の箇所が破損してしまったため、現在も継続して鋼(こう)矢板を設置する工事を行っている状況です。
このため、車道の約60mの区間について、終日、片側交互通行を実施しております。片側交互通行の解消時期については未定となっています。

また、西田幾多郎(きたろう)碑前に設置していた大型土嚢等が流されてしまいまして、西田幾多郎(きたろう)碑とその銘板は残っていますが、フェンス、植栽、歩道ブロックが崩落しました。この影響により、付近の歩道を現在も閉鎖している状態です。
現在、大型土嚢を設置する仮復旧工事を行っております。

このほか、建物被害が全壊1棟、半壊4棟、がけ崩れ11件、道路冠水1件、倒木224件、その他が472件となっています。

最後に、台風15号により通行止めとしております、玉縄交番前から玉縄台までの現在の状況について説明させていただきたいと思います。

当初、10月中旬に車両片側一方通行ができるよう目指しておりましたが、車両や住民の安全確保の調整に時間を要しております。車両の通行開始に向け、住民等関係者及び公共交通機関との協議・調整を行った結果、車両と歩行者がより安全に通行できるようにするため、車道中央に設置していた防護柵を山側に移動させる工事を行うことになりました。

現在、11月中旬の開通を目指して、防護柵を山側に移動させる工事を行っております。開通日につきましては決定次第、改めてお知らせしてまいります。

鎌倉版「スマートシティ」の構築に向けて

昨今の技術革新をめぐる世界的な潮流を背景に、日本でも「第4次産業革命の技術革新を、あらゆる産業や社会生活に取り入れることにより、様々な社会課題を解決するSociety 5.0を世界に先駆けて実現する」という方向性が、政府から示されています。

これを受けて国内では、先端技術やデータを活用して、都市や地域の機能やサービスを効率化・高度化し、人口減少・少子高齢化等の各種社会課題を克服して市民生活に快適性や利便性などの新たな価値を創出するまちづくり、いわゆる「スマートシティ」の構築が求められています。

目覚ましいテクノロジーの進化により、自動運転の車が走り、ドローンが人や荷物を運ぶ。データを活用した最適医療や遠隔医療等、まちが大きく進化し、私たちの暮らしも大きく変わっていくことが、近い将来のことだと語られるようになってきました。

本市では、このような社会環境の変化(進化)に合わせ、人にやさしいテクノロジーの活用によって本市が抱える社会課題を解決し、人間中心の共生社会を築いていくことを目指す、鎌倉版「スマートシティ」の構築に向けた取組を、令和2年度からスタートする第4期基本計画に位置づけていきます。

このため、11月1日付けで、共創計画部政策創造課に「スマートシティ担当」を設置して、現在策定中の実施計画への位置づけや、各課が所管する個別事業との連携を全庁的に図るなど、本市のまちづくり全体に「スマートシティ」の視点を取り入れて、鎌倉版「スマートシティ」の構築を目指していきたいと考えております。

青山学院大学、二松学舎大学と包括連携協定を締結

本市の鎌倉市制80周年事業である「知られざる鎌倉」の一つとして取り組みを進めています「鎌倉仙覚(せんがく)文庫」の設立にかかる学術連携を中心とした2大学との包括連携協定を締結します。

11月19日に青山学院大学、11月28日に二松学舎(にしょうがくしゃ)大学と締結式を行います。当日は、両大学とも学長をはじめ関係者に御出席をいただき、市役所庁議室において行う予定です。

本市で取り組みを進めております「鎌倉仙覚(せんがく)文庫」は、新元号「令和」の出典として話題となりました「万葉集」と鎌倉とが、どれほど深いつながりを有しているかを主体的に発信し、市民にとどまらず広く日本全国の方々に御理解いただこうとする事業です。

ご案内のとおり、鎌倉は、鎌倉時代に妙本寺で仙覚(せんがく)律師が「万葉集」の研究に取り組んだ地であり、「万葉集」の伝本として本日最も重視されている「西(にし)本願寺(ほんがんじ)本(ぼん) 万葉集」にその成果が示されています。そして、仙覚(せんがく)律師の研究を広く紹介するとともに、『校本(こうほん)万葉集』を編み、今日の研究の基礎を築いた、大町で暮らした歌人・国文学者の佐佐木信綱(のぶつな)ゆかりの地でもあります。

その歴史的経緯を引き継ぐことを目指しまして、中央図書館、鎌倉文学館に所蔵されている「万葉集」を始めとする日本古典文学の重要な資料をあらためて整理し直すこととしました。

それにより新元号により、改めてその重要性が見直されています日本文学の研究に資する環境を整えていきたいと考えています。

これらの取り組みを進める中で、青山学院大学及び二松学舎大学の研究者に助言を得ており、このたびの連携についてもその関係から実現に至ったものです。

協定締結後は、研究者に、鎌倉が所蔵する資料の重要性を精査していただきつつ、鎌倉での市民向け学習セミナーや、ワークショップを開催していただき、「万葉集」のみならず、特に中世鎌倉時代以降の日本文学への関心を高める機運を、この鎌倉で盛り上げていきたいと思います。併せて、市民の皆様に、関係文献の寄贈も呼び掛けて、研究者の助言の下、受け入れについて対応していきたいと思います。

また大学側からは、AIを活用しての学術連携も御提案いただいています。近年、最先端技術の活用による古文書解読は、過去の災害研究に繋がるものとして期待されているとのことです。歴史的に振り返りますと、大きな地震に見舞われている鎌倉の古い時代の災害研究が進むことで、新たな災害対策にも結び付いていけばと期待しているところです。

株式会社KADOKAWAと連携協定を締結

このたび、株式会社KADOKAWAとの間で「鎌倉の新たな価値の創造とシティープロモーションの充実に向けた連携協定」を締結しました。

この協定は、鎌倉の魅力である歴史的遺産や自然環境、そして先人から引き継がれた鎌倉の文化を守り、継承するとともに、鎌倉のまちに新たな価値を創造し、さらなるブランド力の向上に寄与するシティープロモーションの充実を図ることを目的とするものです。

今後、この協定をきっかけとして、観光や交通などの本市の抱える課題解決に向けた情報や、産業振興、文化などの新たな賑わいの創出に向けた情報などを「横浜ウォーカー」編集部と本市の関連課との間で定期的に情報交換する機会を設け、それらの情報を「横浜ウォーカー」の紙面を通じて発信することで、鎌倉の新たな価値を創出するとともに、シティープロモーションの充実を図ってまいたいと考えております。

令和元年秋季火災予防運動の実施

11月9日から15日までの一週間、全国一斉に秋季火災予防運動が行われます。消防本部では、市内全域で行う様々な行事を通じて、火災予防の普及啓発に努めていきます。

主な内容としては、11月14日午前10時00分から、鎌倉市由比ガ浜こどもセンターで消防総合訓練を行います。施設関係者による初期消火訓練や避難訓練をはじめ、救助隊やはしご隊による人命救助訓練、消防隊の一斉放水訓練などを行います。

次に、大型物品販売店を対象に事前通告なしで立入検査を実施します。多くの人が利用する施設でありますので、防火管理や避難管理状況を通常の営業時間内に確認をしてまります。
また、夜間、JR大船駅周辺の雑居ビルを対象に、大船警察署と合同で避難施設等の管理状況を確認します。その際、違反事項が認められる場合は、即時是正を行い災害の未然防止と利用客の安全確保の徹底を図ってまいります。

その他、主要道路でタンクローリー等の路上査察の実施、住宅用火災警報器の普及啓発活動を行う予定としています。

私からの説明は以上です。

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お問い合わせ

所属課室:共生共創部広報課広報担当

鎌倉市御成町18-10 本庁舎2階

電話番号:0467-61-3867

メール:koho@city.kamakura.kanagawa.jp

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