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更新日:2023年5月30日

広報かまくら令和5年度6月号2面

くわしくは広報かまくら6月号PDF版(PDF:4,514KB)をご覧いただくかお問い合わせください。

子どもたちのよりよい学びのために

ペンギンは、最初に海に飛び込んだ1羽目に続いて次々に飛び込む習性があるといわれています。市立小・中学校での新しい取り組みを紹介する本紙連載「進メ、鎌倉ペンギン」でおなじみのこのキャラクターには、ファーストペンギンになることを恐れずに激動の海の中に飛び込み、しなやかに泳ぐ子どもたちを育てたい! という思いが込められています。

学校・地域・家庭
みんなで子どもを育てる
鎌倉版コミュニティ・スクール
本格スタート!

コミュニティ・スクール…教育指導課 電話:61-3812

連載や子どもたちの学びをレポート中!

地域とともにある学校へ

皆さんは、本市が「コミュニティ・スクール」(以下CS)という取り組みを進めていることをご存じでしょうか。

社会が大きく変化していく中で、子どもたちが求める学びや支援がより多様に、複雑になっています。そのため、「家庭だけ」「学校だけ」という視点ではなく、「まち」すなわち学校・地域・家庭の力を結集して、チーム一丸となって、子どもたちを育てることがますます大事になっています。

そこで本市では、地域住民・保護者・有識者たちが学校運営や教育課題の解決に関わりながら、持続的に活動していく「鎌倉版CS」の設置を中学校区で進めています。

コーディネーターを介して学校と地域が同じ目標へ

鎌倉版CSでは、まず校長・地域住民・保護者らからなる協議会を作ります。そこでは、目指したい教育のビジョンや学校運営の課題などについて、それぞれが当事者意識を持ってじっくりと話し合っていきます。また、各学校ごとに「地域学校協働活動推進員」(通称コーディネーター)を配置して、学校と地域の皆さんをつなぎ、協議会で議論した課題の解決に向けて活動(地域学校協働活動)を進めていきます。

2つの学校区から始動

昨年度から、第二中学校区と手広中学校区で活動が始まっています。まずは、協議会の委員が授業やクラブ活動・部活動など、学校内の様子を見学し、学校と協議会委員がお互いを知ることからスタートしました。

第二中学校では、協議会の部会として「二中を考える会」を発足し、「地域の魅力を再発見」と題してワークショップを行いました。そこに学びの当事者である生徒も加わり、「子ども」を主語にディスカッションが行われました。これこそ、みんなで子どもたちの学びを支えるCSの理想形ではないでしょうか。生徒からは、「最初は緊張したけれど、地域の方は話しやすく、地域の魅力の発見や共感ができてよかった」との感想が出ました。

また、手広中学校でも、「防災」を通して地域の皆さんと連携を図るため、動き始めたところです。


今後、令和7年度までに全ての中学校区でCSが設置できるよう準備を進めていきます。

子ども・教職員・地域の方々・家庭がワンチームとなって、温かい「スクール・コミュニティ」(学校を核とした結びつき)を築き、みんなで子どもを育てていく──鎌倉版CSがそんな地域づくりにつながっていくことを願っています。

【教育長・岩岡寛人】

1分で分かる!
「鎌倉版コミュニティ・スクール」

子どもたちの学びや健やかな成長のために、学校・地域・家庭が同じ目標を共有し、連携・協働しながら活動につなげていく取り組み。本市では、これまでも地域住民や保護者の協力で学校活動が支えられてきましたが、コーディネーターを配置してさらに連携を深めます。

コーディネーターの思い

地域をよく知るからこそ、できることがあります。

野間公治さん(手広中学校担当)

子どもを持つ親として地域活動に関わる中で、教育を人任せにせず、自分も役に立つことができればとコーディネーターを引き受けました。偶然にも担当中学校は私の母校です。

今の子どもたちの教育環境(デジタル機器の活用など)は、私たち世代が受けてきたものとはまるで異なります。そんな次世代を育てる学校で今、先生方の負担が多いと聞いています。また、不登校の子どもも増えている昨今、地域から何かを変えていくきっかけが作れたらと考えています。

学校の伴走機関として、地域の仲間とともに。

小山朝子さん(第二中学校担当)

子ども3人が第ニ小・中学校でお世話になり、その間私もPTA役員、卒業後はかまくらっ子発達支援サポーターなど、切れ目なく学校と関わり、楽しく過ごしてきました。

学校・地域・家庭が1つのチームとなるためには、結び役のコーディネーターが必要不可欠だと思いますし、そこで地域のPTA仲間は心強い存在です。また、CS委員の皆さんも地域で活躍されており、冷静で思慮深い方たちばかりです。私も学びながら、学校の伴走機関として稼働できるように知恵を出し合いたいと思います。

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