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更新日:2023年8月25日

広報かまくら令和5年度9月号9面

鏑木清方記念美術館

鏑木清方記念美術館 電話:23-6405

  • 開館時間…9時00分~17時00分(入館は16時30分まで)
  • 休館日…月曜日(9月18日(祝日)、10月9日(祝日)は開館)、10月10日(火曜日)
  • 観覧料…450円

特別展 清方×文学 ―紅葉への憧憬(しょうけい)、鏡花との友情

9月14日(木曜日)~10月18日(水曜日)

鏑木清方(かぶらききよかた)が世に出るきっかけとなったのは、劇評家や小説家たちとの出会いでした。特に、文豪・尾崎紅葉(こうよう)の門弟、山岸荷葉(かよう)との出会いにより、彼の小説に挿絵を描くこととなり、紅葉の知遇も得るようになります。また、23歳の時に泉鏡花(きょうか)と知り合い、以降、鏡花の小説に次々と挿絵を寄せ、「鏡花作、清方ゑ(え)がく」の名コンビとしてたたえられました。

清方にとって、このような文学者との出会いは、挿絵画家としての活動を豊かにするだけでなく、文学性豊かな作品を生み出す原点ともなりました。

本展では、初期の代表作「一葉(いちよう)女史の墓」や鏡花の小説の世界を描いた「晩涼(ばんりょう)」など、尾崎紅葉と泉鏡花を中心とした明治の文学者との関わりとともに、清方が描いた美麗な挿絵や日本画作品を紹介します。

主な展示作品…「晩涼」(大正9年・東京国立近代美術館蔵)、「金色夜叉(こんじきやしゃ)」(『苦楽』名作絵物語 挿絵原画・昭和22年・東京国立近代美術館蔵)、「一葉女史の墓」(明治35年・同館蔵)、「金色夜叉の絵看板」(明治38年ごろ・同館蔵)

日本画ワークショップ「日本画材を使って、絵絹に絵を描いてみよう!」

とき9月24日(日曜日)

  1. 13時00分~14時30分
  2. 15時00分~16時30分

絹が張られた色紙に日本画材を使って絵を描きます。

  • 料金…1,200円
  • 各先着12人
  • 申し込み…9月2日から電話で

鎌倉芸術館

チケットセンター 電話:0120-1192-40(10時00分~19時00分)

鎌倉名人会 よったり寄ったり競演会

10月7日(土曜日)18時30分から

  • 出演…柳亭小痴楽(りゅうていこちらく)、春風亭昇也(しょうや)、立川吉笑(きっしょう)、桂二葉(によう)(上方(かみがた))
  • 料金…3,600円(全席指定・チケット販売中)

川喜多映画記念館

川喜多映画記念館 電話:23-2500

  • 開館時間…9時00分~17時00分(入館は16時30分まで)
  • 休館日…月曜日(9月18日(祝日)は開館)、9月19日(火曜日)
  • 展示観覧料…200円

企画展 シネマ紀行―日本の風景

10月1日(日曜日)まで

企画展関連 特別上映
『ゼロの焦点』+トークイベント「地図で辿(たど)る清張映画の焦点」

映画鑑賞料金(展示観覧料含む)…1,600円

チケット販売中

とき9月9日(土曜日) 13時00分 から

『地図で読む松本清張』(帝国書院)の編集者・大平原(おおひらばる)寛さんを招いて、松本清張原作の映画の中に映る日本の風景について、地図や時代背景を通して考察します。

企画展関連イベント
ギャラリートーク・番外編

とき9月16日(土曜日) 14時00分から(要展示観覧料)

来館者参加型企画「みんなで辿るシネマ紀行」に寄せられた映画の思い出や感想を、その作品のあらすじとともに紹介します。

市民は、鎌倉歴史文化交流館・鎌倉国宝館・鏑木清方記念美術館・川喜多映画記念館(映画鑑賞料金は除く)の観覧料などが無料です。身分証の掲示を。

鎌倉市民文化祭

文化課 電話:61-3872

9月28日(木曜日)~12月23日(土曜日)

美術・写真・書道の公募作品や、鎌倉彫・華道・菊花の作品を展示するほか、音楽や演劇などの舞台行事を行います(日程は時期に合わせて順次本紙に掲載)。

オープニングイベント

  • とき9月9日(土曜日)12時30分~15時50分
  • ところ鎌倉生涯学習センター

ピロティ(12時30分から)

  • 大町おはやし(鎌倉囃子(ばやし)大町祇園会)

ホール(13時00分から)

  • 大町おはやし(鎌倉囃子大町祇園会)
  • こども日舞(翠扇(すいせん)会と鎌倉こども日本舞踊サークル)
  • ジャズ演奏(アンサンブル スルーザ横須賀)

ロビー・ホワイエ

  • ワークショップ(鎌倉書道協会・鎌倉美術連盟)
  • 市民文化祭の歩みの展示

私たちと文化財 295

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大倉幕府の門跡か

今回は、横浜国立大学教育学部附属鎌倉小・中学校の校地内で実施している、発掘調査の成果を速報的にお知らせします。

一昨年度から同校地内で、埋蔵文化財の発掘調査を実施しており、大倉幕府に係る可能性がある遺跡が発見されています。大倉幕府とは、いわゆる鎌倉幕府の一時期の呼び方で、現在の雪ノ下三丁目一帯の大倉地域で、源氏3代が屋敷を構えて、政治を行っていたと考えられています。

これまで、大倉幕府の範囲は、南は六浦街道、西は西御門川、東は東御門川、北は頼朝の法華堂の前を東西に走る路地で囲まれる範囲と考えられてきました。これまでもこの推定範囲で小規模な発掘調査は実施されていましたが、建物の規模などが分かる事例はありませんでした。

今回、この校地内で下水道の改修工事に伴う発掘調査を実施したところ、南北に延びる柵の跡と道路跡が並行して発見されました。さらに、その柵に重複するように直径1メートルを超える大型の柱穴が5個発見されています。柵と並行することから、この大型の柱穴は門の跡と考えられています。

この遺跡からは中国産や国産の陶磁器や、かわらけと呼ばれる土器などが出土しており、それらの年代から、鎌倉時代の前半と推定されています。

もし、この鎌倉時代前半と推定される柱穴が門の痕跡であれば、大倉幕府の西の門である可能性があり、現在も残されている「西御門」の地名の由来となったと推定されます。大倉幕府の建物の可能性があり、具体的な規模が分かる遺構としては初めての発見であり、鎌倉の歴史を語る上で貴重なものです。

これらの成果は、現地説明会や鎌倉歴史文化交流館の発掘調査速報展「新出土!! 鎌倉に残された足跡(そくせき)!!」(8月31日まで開催)、鎌倉市遺跡調査・研究発表会で公開しました。また、今年度末刊行の『鎌倉の埋蔵文化財27』でもお知らせする予定です。

【文化財課】

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