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更新日:2018年2月28日

表 都市構造の考え方

 都市構造要素

 内容と考え方

1. 市街地を分節する緑の構造の維持と強化

1)緑の骨格と緑の軸

(1) 保全する緑の骨格

市街地を分節している鎌倉特有の丘陵地の緑を「緑の骨格」と位置づけ、保全を図ります。

(2) 新たに創る緑の軸

市街地を貫く緑(鎌倉地域の市街地を貫く緑、大船・深沢を結ぶ緑)、新たな開発で生み出す緑(大船駅周辺、深沢地域国鉄跡地周辺)、海岸を縁取る緑などを新たに創出し、保全する緑とのネットワークをつくります。

2)丘陵の緑―谷戸―市街地という構造の維持

丘陵の緑に囲まれた谷戸とそれに続く市街地という構造を、鎌倉独自の良好な環境を生み出す要素として維持していきます。

3)水辺空間

海岸及び柏尾川、滑川等の水辺空間を、都市構造上の重要な要素として位置づけます。

2. 市街地構造・土地利用

1)分節化された市街地単位の整備

緑によって分節化された市街地の単位は、生活空間としても景観的にも一定のまとまりを持っています。この単位を基本として、基盤整備や市街地環境の整備を進めます。

2)現況の市街地規模の維持と土地利用の継承

市街地規模に関しては、現状維持を基本とします。また、将来市街地の土地利用配分は、住宅系土地利用の保全・改善、減少傾向にある産業系土地利用の維持・強化を図り、計画的にまちづくりを進める拠点などを除き、全体として、現状の土地利用を継承していきます。

3)主要な土地利用の方針

(1) 住宅系土地利用

良好な低層低密住宅地の環境保全、基盤未整備の住宅地や住宅密集地の環境改善、各住宅地における防災性向上のための環境整備などを進めていきます。

(2) 商業系土地利用

各商業地としての性格や位置づけ、機能分担に配慮し、それぞれの個性やニーズに対応した都市機能の充実を図ります。

(3) 産業系土地利用

産業の維持と新たな産業の立地を誘導するために基盤整備を図ります。また、一部の土地では他の用途への転換など、多様な活用を検討します。

3. 人と環境にやさしい交通システムの整備

1)骨格的な幹線道路の整備と鎌倉地域での自動車利用の抑制

(1) 外周における骨格的な幹線道路の整備

市街地と海岸の連続性を確保しつつ国道134号の機能強化を図るとともに、隣接市と協調しながら、高速横浜環状南線、横浜湘南道路、横浜藤沢線等の整備促進を図り、横浜横須賀道路、逗葉新道とあわせた本市外周の骨格的な道路の確保をめざします。

(2) 市の西部を通過する骨格的な幹線道路の整備検討

東海道本線沿いの拠点整備に対応するとともに鎌倉地域において自動車利用を抑制するため、市街地の環境や緑の保全に配慮しつつ、高速横浜環状南線、大船、深沢、国道134号を結ぶ幹線道路の整備について検討します。

(3) 鎌倉地域における交通需要管理*の実施とそのための環境整備

幹線道路の整備・検討を進める一方で、鎌倉地域における交通需要管理*(自動車利用の抑制)を実施します。また、歩行者空間の充実による歩く市民生活や歩く観光の推進、鎌倉地域の外周における駐車場整備、公共交通の利用促進等を進めます。

2)市域の一体性を強化する交通のネットワークの整備充実

緑により分節化された各地域を結ぶ交通ネットワークの整備充実を図ります(鎌倉―大船、鎌倉―深沢、大船―深沢、鎌倉―腰越、深沢―腰越)。自動車利用を抑制し、環境問題に対応するとともに歴史的市街地にふさわしい交通環境を実現するため、鉄道、バス等の公共交通の充実を図ります。

3)各地域と周辺市との結びつきの強化

市内の各地域と周辺市との結びつきを強化する交通ネットワークを整備充実します(鎌倉―横浜、鎌倉―逗子、大船―横浜、深沢―藤沢)。

4. 拠点とゾーンの整備

1)3つの都市拠点と腰越拠点

(1) 鎌倉駅周辺拠点

鎌倉地域の中心及び生活拠点として、歴史的遺産、商業・観光、公共公益・文化等の施設の集積を活かしながら、さらに機能を充実し景観の整備を図ります。

(2) 大船駅周辺拠点

交通結節点である大船駅周辺は、鎌倉市の広域拠点及び東海道本線沿いの生活拠点として位置づけ、横浜市と協調し、広域的な商業・業務、産業、文化などの機能の充実と基盤整備を図ります。

(3) 深沢地域国鉄跡地周辺拠点

藤沢市の新駅構想を視野に入れながら、大船駅周辺との役割分担・機能分担に留意し、市民ニーズに応える公共公益施設、都市型住宅、商業、業務、産業などの機能の充実及び基盤整備を進め、鎌倉の新しい拠点として整備を図ります。

(4) 腰越拠点

腰越の漁港及び商店街を含む一帯を、地域の生活や観光の拠点として位置づけ、江の島周辺整備との関連も考慮して、整備を図ります。

2)3つのゾーン

(1) 海岸ゾーン

鎌倉の大きな資産である海浜の自然環境と歴史的景観の保全を図り、観光と住環境との調和に配慮しつつ、多様な機能の導入、緑と一体となった魅力的な空間整備、道路や駐車場の整備、緑化の推進などを行います。

(2) 鎌倉シンボルゾーン

公共公益施設や商業施設の立地する若宮大路(海岸~鶴岡八幡宮)を、鎌倉のシンボルゾーンとして位置づけ、沿道施設整備、景観整備、緑化の推進などを行います。

(3) 大船・深沢ゾーン

大船・深沢の両拠点の整備などに伴い、拠点間の工業系土地利用の高度化や複合的機能の立地などが予想されます。これらを適切に誘導するとともに、必要な基盤整備や川沿いの緑化の推進などを行います。

お問い合わせ

所属課室:まちづくり計画部都市計画課都市計画担当

鎌倉市御成町18-10 本庁舎3階

電話番号:0467-61-3408(直通)

ファクス番号:0467-23-6939

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