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更新日:2018年3月1日

1.現況と課題

1)自然環境の現況と特徴

(1)地形特性

本市においては、滑川沿いと柏尾川沿いに広がる低地を取り巻くように標高50~150m程度の丘陵性の地形が連なっています。主な地形的特徴として、以下のようなことがあげられます。

谷戸と呼ばれる入り組んだ地形となっています。

2つの骨格的な尾根線があります。(衣張山軸、巨福山~稲村ヶ崎軸)

骨格的な尾根線から派生する尾根線があります。(大船方面に向かう軸、腰越方面に向かう軸)

図 主な尾根線

出典:神奈川県地域環境評価

主な尾根線の図

(2)緑の分布及び推移

<1>緑地の分布及び推移

本市においてはかつて、滑川沿い及び柏尾川沿いと柏尾川支流の小河川沿い(砂押川、小袋谷川、新川)の低地を取り囲むような形で樹林地が連担していました。

しかし、これらの樹林地は、昭和30年代後半から昭和40年代前半にかけての大規模開発等により急激に減少しました。その後も小規模な開発等により徐々に減少しています。

緑地面積は1,734.9ha(平成7年度鎌倉市都市計画基礎調査での自然的土地利用及びオープンスペース*の合計)で市域面積の約45%を占めています。また、緑地面積の約80%は丘陵地に広がる樹林地となっています。

樹林地のほとんどはクヌギ、コナラ等の二次林とスギ、ヒノキ等の植林地となっており、自然植生では、建長寺、鶴岡八幡宮、妙法寺、安国論寺、長勝寺等の背後の丘陵地の一部にヤブコウジ-スダジイ群集、イノデ-タブノキ群集などが見られます。その他、イロハモミジ-ケヤキ群集(天台山、十二所)、マサキ-トベラ群集(海岸部)、イソギク-ハチジョウススキ群集(海岸断崖地)なども見られます。

関谷地区には、まとまった農地が見られます。また、市内各地に小規模な農地が点在しています。

図 緑の減少と歴史的風土保存区域の拡大

1953年の緑地の分布図

1953年(昭和28年) 

1966年の緑地の分布図

1966年(昭和41年) 

1980年の緑地の分布図

1980年(昭和55年) 

1990年の緑地の分布図

1990年(平成2年) 

注)緑地農地はまとまったものを表現している 

<2>市街地の緑の状況

谷戸や鎌倉地域の既成市街地においては、緑豊かな住宅地が形成されていますが、敷地の細分化等による緑の減少が見られます。また、大船地域、深沢地域、腰越地域の一部では、敷地規模の関係等から緑の少ない住宅地が見られます。

公共施設においても、一部敷地規模の関係等から緑の少ない施設があります。

鎌倉駅、大船駅周辺の商業系市街地では、緑化空間の確保が困難であり、緑視効果の高い緑は多く見られません。

街路では、市管理の71路線に対して緑化を行っており、緑化延長23.7kmとなっていますが、幅員が狭く緑化には限界があります。

<3>公園等の整備状況

都市公園は平成9年6月1日現在で、市内186箇所、合計面積63.7haが整備されており、市民一人当たりの公園面積は3.8m2となっています。

主な公園としては、鎌倉海浜公園、笛田公園、源氏山公園、鎌倉中央公園、散在ガ池森林公園などがあります。なお、鎌倉海浜公園、鎌倉中央公園については、一部整備中です。

また、市へ移管された開発緑地(66.2ha平成9年7月現在)の一部が、緑地として供用開始されています。

公園の写真

図 緑の保全整備に係る制度の適用状況
(都市公園等の整備状況)

都市公園等の整備状況の図

出典:鎌倉市緑の基本計画 

<4>鎌倉市の緑の特徴

本市の緑は、日本を代表する古都の歴史的遺産と一体となって存在するという大きな特徴を有しています。さらに、その位置や形態、資源、所有形態等から以下の5つの特徴があげられます。

首都圏における広域的な拠点緑地

市民生活と結びついた身近な緑

国際的な歴史文化資源から身近な生活空間の緑までをもつ多面性に富んだ緑

都市生態系を構成する山谷戸川海の自然を一体的にもつ緑

民有地が支える緑

(3)生物生息の状況

オオタカ、ハイタカをはじめとする貴重な動物が丘陵の樹林地などで確認されています。

哺乳類では、タヌキ、タイワンリスをはじめ9科17種が確認されています。鳥類は、約200種で森林性のものが多いものの、最近では都市環境に適応したハシブトガラス、ハクセキレイ、キジバトなども増加しています。

海産貝類は、約600種と非常に多く、その要因としては、黒潮の影響や遠浅な砂泥底などがあげられます。しかし、近年では、潮流の変化、砂浜の減少などにより、磯の貝類は減少傾向にあります。

樹林地が比較的多く残されている本市では、温暖な気候などの要因により、昆虫相が豊富なところとなっています。

全体的な傾向としては、宅地造成や水質などの自然環境の変化に伴い、動物類は、減少傾向にあります。

図貴重な動植物の生息・生育地

貴重な動植物の生息・生育地の図

出典:鎌倉市緑の基本計画 

(4)水の状況

本市の主な河川として、二級河川である柏尾川、滑川、神戸川の3つの河川があげられます。

水系からみると、本市は概ね3つの水系に区分されます。その他4つの準用河川(神戸川(二級河川の部分を除く)、砂押川、小袋谷川、新川)と幾つかの小さな川があります。

また、相模湾に接している本市は、材木座から腰越まで約7kmにわたって海浜が続いています。

お問い合わせ

所属課室:まちづくり計画部都市計画課都市計画担当

鎌倉市御成町18-10 本庁舎3階

電話番号:0467-61-3408

ファクス番号:0467-23-6939