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更新日:2017年4月3日

世界遺産登録をめざして

 神奈川県・横浜市・鎌倉市・逗子市世界遺産登録推進委員会の取り組み

 最終的な世界遺産登録への推薦事務は国が行いますが、候補資産の保存管理に関する事項とともに、ユネスコ世界遺産センターに提出される推薦書案の作成までは、地元自治体が主体となって取り組みを進めています。
 鎌倉市だけでなく隣接する横浜市や逗子市との協働が必要であることから、平成19年7月に設置した4県市の「神奈川県・横浜市・鎌倉市・逗子市世界遺産登録推進委員会」により、引き続き再推薦・登録に向けた準備を進めています。

「鎌倉 世界遺産への登録を目指して」ホームページへ(外部サイトへリンク)

鎌倉市のこれまでの主な取り組み

(1)暫定リストに掲載される

 鎌倉の歴史的遺産は、国により、平成4年に「古都鎌倉の寺院・神社ほか」として、今後日本国で世界文化遺産の登録を進める候補物件を示す「暫定リスト」に掲載され、ユネスコ世界遺産センターに提出・登録されました。

※暫定リスト  (PDF:46KB) 

(2)世界遺産登録に向けた考え方の検討

 暫定リスト掲載後、市では、平成8年度に「市総合計画」の中で、世界文化遺産への登録を目指していくことを位置付け、準備のための取り組みを始めました。

 当初の主な取り組みは、 鎌倉の歴史的遺産の普遍的な価値をどのように示していくかという課題の解決に向けたもので、具体的には、学術調査の実施と「鎌倉市歴史遺産検討委員会」による世界遺産登録へ向けた考え方(コンセプト)の検討を進めました。

<学術調査の実施>

 鎌倉は、近世に大規模な開発が行われなかったため、地下には、中世都市の跡が埋蔵文化財として良好に遺されています。

 市内のおよそ6割が埋蔵文化財包蔵地となっており、毎年多くの発掘調査が実施されてきました。世界遺産暫定リストに掲載されて以降の主な学術調査(発掘・分布調査)については下記「準備のために実施した学術調査の概要」のとおりです。 

※準備のために実施した学術調査の概要(PDF:90KB)   

 

<歴史的遺産検討委員会による検討>

  鎌倉の歴史的遺産の普遍的な価値をどのように示していくかという課題の検討を進めていくため、平成13年度に考古、歴史、古建築史、美術史、都市計画、庭園史などの分野の専門家により構成された「鎌倉市歴史遺産検討委員会」が設置されました。

 そして、平成16年5月には同委員会において、中間報告書「武家の古都・鎌倉 ~鎌倉における歴史的遺産の普遍的な価値について~」がまとめられました。 

※歴史的遺産検討委員会中間報告書(PDF:192KB)

 その後、この検討結果は、平成19年度に神奈川県・横浜市・鎌倉市・逗子市世界遺産登録推進委員会に設置された「武家の古都・鎌倉」世界遺産一覧表記載推薦書作成委員会に引き継がれ、最終的な推薦書の作成に向けた基礎的な資料としました。

  (3)構成資産の整備について

 「武家の古都・鎌倉」の考え方が示されたことにより、推薦に向けた課題が具体的に整理されてきたことから、市では、平成16年に、それまで教育委員会にあった担当を市長部局へ移し、特命担当部長を配置するなど執行体制の強化を図り、早期の登録推薦を目指して本格的な準備に集中的に取り組むこととしました。

 「武家の古都・鎌倉」では、最初の武家政権の成立や、武家の文化、さらには、政権都市・鎌倉の構造に深い関わりを示す、鎌倉時代に成立した社寺や遺跡を、周辺の山稜部を含めて資産として位置付けられましたが、これらの資産に係る登録推薦にあたって必要な整備として、文化財保護法に基づく国指定史跡の指定や保存管理計画の策定などの取り組みを進めました。

 

<国指定史跡の指定> 

  この国指定史跡の指定の取り組みは、平成16年度から21年度まで行われ、新指定が4史跡、追加指定が13史跡、延べ18回にわたって実施されました。

新指定 (4史跡 計7.9ha )

鎌倉大仏殿跡  約2.5ha      荏柄天神社境内 約0.6ha
仏法寺跡     約3.4ha  一升桝遺跡    約1.4ha    

 

追加指定 (13史跡 計約34.5ha )
鶴岡八幡宮境内 約0.6ha  法華堂跡     約0.5ha
若宮大路      約2.0ha  永福寺跡      約0.04ha  
建長寺境内    約1.5ha       和賀江嶋     約1.8ha
寿福寺境内    約0.01ha      朝夷奈切通    約5.9ha
瑞泉寺境内    約0.3ha 仮粧坂      約9.6ha
浄光明寺境内   約2.2ha 名越切通        約5.9ha      
極楽寺境内    約4.1ha   

                                                                    

  この取り組みにより新たに約42.4haが国指定史跡として保護され、本来指定するべきであった史跡の範囲拡充が行われました。(参考・平成25年2月現在の鎌倉市内の史跡指定の状況 ⇒ 31史跡 約212.9ha)

 

 <保存管理計画の策定>

 登録資産は、将来にわたって適切に保存管理されることが必要となることから、これを確実に行っていくため、候補資産となった国指定史跡について、それぞれの特性に応じて個別に保存管理計画を策定しました。

本保存管理計画は、鎌倉市教育委員会の行政計画として位置づけられるもので、主な構成は次のとおりです。

第1章 沿革と目的

 1.計画策定の沿革・目的等

 2.策定事業の経過 (1)全体的な経過 (2)保存管理計画策定委員会の設置・協議経過

 3.計画の周知及び見直し

第2章 史跡等の概要 

 1.史跡等の概要  2.史跡等の指定について  3.歴史的調査   4.自然的調査

 5.社会的調査   6.主要行事の状況

第3章 史跡の保存管理

 1.保存管理の基本的方向性

 2.保存管理の方法等 (1)史跡を構成する諸要素の区分 (2)保存管理区分ごとの基本的な考え方等 

                 (3)現状変更等の行為に対する取扱い基準等 

 3.植生管理         (1)植生管理区分の設定等 (2)植生管理項目及び方法等

 4.追加指定の考え方

第4章 史跡整備に関する基本的な考え方

第5章 管理体制等について

また、「武家の古都・鎌倉」の構成資産全体の保存管理を、共通した方針に基づいて行うため、4県市で包括的保存管理計画の策定も行われました。

(4)緩衝地帯(バッファゾーン)の確保

 世界遺産は、登録遺産の範囲を保護していくことはもちろんですが、その遺産の状況に応じて周辺環境や景観を保護していくことも求められています。そのために設定する区域を緩衝地帯(バッファゾーン)といいます。

 一般的に緩衝地帯の範囲内では、遺産の本質的価値や環境が損なわれないよう、建物の高さ等が制限されますが、こうした規制等の内容については、対象となる遺産の状況に対応して、それぞれの国の法律や条例等が適用されています。

(ユネスコ等で定められた特別な制度等が新たに適用されるものではありません。)

 緩衝地帯自体は、世界遺産として登録される範囲ではありませんが、登録される遺産の周辺環境を保護するために、近年はできる限り広く設定することが求められる傾向にあります。 

<「武家の古都・鎌倉」における緩衝地帯の考え方>

「武家の古都・鎌倉」の資産に対する緩衝地帯の範囲は、次のような考え方に基づいて設定されています。

・原則として、建物及び工作物等の高さ規制を含めた許可制の利用制限がある法令等により構成する。

・資産及び緩衝地帯内部から周囲の山稜を眺望したときに、そのスカイラインを阻害しないような設定とする。

・可能な限り広範囲に、また各資産を一体的に包括する設定とする。

 鎌倉市域では、既に多くの範囲が、古都における歴史的風土の保存に関する特別措置法(古都保存法)や風致地区条例により緩衝地帯としての要件が確保されていましたが、若宮大路周辺地域と北鎌倉駅周辺地域には、法令に基づく適用がなくまちづくりの視点からも課題となっていました。このため、景観法の施行に併せて平成20年3月にそれぞれ景観地区指定を実施しました。

 このことにより、想定する緩衝地帯の要件が整備され、「武家の古都・鎌倉」に対するイコモス勧告では、高評価を得ました。

※緩衝地帯に適用される各種法令等(PDF:93KB)

※構成資産図(JPG:96KB)

「歴史的遺産と共生するまちづくり」に向けて    

 「歴史的遺産と共生するまちづくり」は、鎌倉市の第3次総合計画第3期基本計画を推進するための考え方として大きな柱に位置付けられています。その具体的施策の一環として、世界遺産登録は重要な一つのツールであると位置付け、下記の取組みを進めています。

1.歴史的風致維持向上計画に基づいた鎌倉の貴重な景観を守る取組み

2.鎌倉歴史文化交流館の整備

3.日本遺産に関する情報発信

4.世界遺産登録への再推薦を目指した取組み

 

※「鎌倉市歴史的風致維持向上計画」について

※“「いざ、鎌倉」~歴史と文化が描くモザイク画のまちへ~”が「日本遺産」に認定されました!

 

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お問い合わせ

所属課室:歴史まちづくり推進担当  

鎌倉市御成町18-10 本庁舎4階

電話番号:0467-61-3849

メール:rekimachi@city.kamakura.kanagawa.jp