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更新日:2020年7月20日

蓮乗院(れんじょういん)

光明寺より早い時期にこの地にあった寺で蓮乗寺といい、はじめは真言宗だったということです。光明寺がこの地に移されてきてから、子院となり蓮乗院と名を改めたといわれています。良忠(りょうちゅう)上人が光明寺落成までここに住居して建築を督励(とくれい)したといわれ、光明寺の新住職になるとまず蓮乗院に入ってから改めて光明寺の本山方丈(ほんじょう)に入るならわしになっています。

蓮乗院の本尊は阿弥陀如来立像です。この立像は、寄木造(よせぎづくり)像(*注1)で高さ81.5cmあり、仏像の調査で、造像は「正安元年(1299年)」、作者は「大仏師播磨法橋宗円」という造仏銘が胎内に残されています。このように鎌倉時代の銘がはっきりしている仏像は、貴重な文化財といえます。
また、本堂の花鳥図の板ふすま絵や、極楽浄土を思わせる格天井(ごうてんじょう)の絵はみごとです。

(*注1)寄木造・・・木彫(もくちょう)で、多くの木を寄せ集めてつくる造仏法です。平安時代のはじめ頃までは、一木造(いちぼくづくり)といって、一本の木を彫って仏像をつくっていましたが、平安時代後半以後になると仏像をつくることが多くなり、だんだん体の各部分をばらばらに作って、あとでつなぎ合わせる寄木造りが発達し、仏像彫刻も分業方式がすすみ、鎌倉時代からは寄木の法がますますさかんになり、仏像に玉眼をはめこむこともでき、写実的な仏像が造られました。

  • 本堂板ふすま絵、格天井

蓮乗院の絵

萩原輝治(日本美術家連盟会員)

宗派

浄土宗

鎌倉三十三所観音霊場

第19番札所 十一面観音

所在地

材木座 6-16-15