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更新日:2024年8月30日
発表日:2024年8月29日
鎌倉市では、都市景観条例により、鎌倉らしい景観づくりに重要な役割を果たしている建築物や工作物を「景観重要建築物等」として指定し、保存・活用のための支援を行っています。
令和6年(2024年)8月28日に、新たに古我邸を「景観重要建築物等」(第38号)に指定しました。
古我邸は、大正5年(1916年)に実業家・荘清次郎によって扇ガ谷一丁目建築された戦前の典型的な別荘建築で、鎌倉三大洋館のひとつに数えられています。
わが国の戦前の別荘建築を代表する遺構の一つであり、鎌倉では規模・意匠・敷地などすべての点において、同じく三大洋館である鎌倉文学館、旧華頂宮邸と並ぶ一級の近代建築の遺産です。
関東地方には希少な震災前創建の建物であること、棟札など確かな史料があって履歴が明確であること、施主・建築家・住人など関連する人々に著名人が多く、場所としても歴史的に重要な存在であることなどからも、きわめて重要かつ貴重な遺産と言えます。
実業家で日本人カーレーサーの草分け的な存在として知られる古我信生が住まいとしたことから「古我邸」として知られ、現在は内装を改装しレストラン・ウェディング会場として利用されていますが、外観は建設当時の状態で保存されており、鎌倉の別荘地時代を伝える貴重な遺産として、市の景観形成に大いに寄与しています。
所在地:鎌倉市扇ガ谷一丁目
建設年:大正5年(1916年)
構造:木造2階建て、洋小屋組(クイーンポスト・トラス)
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