ここから本文です。

更新日:2018年3月1日

3.具体的な方針

1)歴史や文化とのふれあいの場の整備

(1)世界遺産一覧表への登載、国指定史跡への指定

本市の持つ豊かな歴史的遺産の世界遺産一覧表への登載をめざします。

東勝寺跡、極楽寺境内については国指定史跡に指定されるよう申請を行います。

(2)史跡の公有化、整備の推進

国指定史跡の永福寺跡、鶴岡八幡宮境内(御谷地区)、北条氏常盤亭跡については、公有化をさらに進めます。

国指定史跡永福寺跡については歴史公園(史跡公園)化に向けての保存、活用を図ります。

史跡の整備、活用に向け、鶴岡八幡宮境内(御谷地区)及び和賀江嶋の整備計画の策定を進めるとともに、北条氏常盤亭跡などの整備計画の策定を検討します。

(3)文化財の調査研究体制の充実と施設の整備

文化財の保存体制の整備と発掘体制の充実に努めるとともに、文化財資料のデータベース化や調査を実施します。

埋蔵文化財の整理、保管、展示、研究や学習の場となる(仮)文化財資料館の建設に向け、準備を進めます。また、民俗資料などを保管、展示する鎌倉にふさわしい博物館の建設を検討します。

文化財の保護、保全のための啓発、普及や鎌倉の歴史を学ぶ機会の充実を図ります。

(4)近代の歴史的建造物、文化財等の保全活用

洋風建築物など史跡以外の貴重な歴史的遺産についても極力保全活用に取り組みます。旧川喜多邸については、文化の発信拠点として整備を行います。

 

旧川喜多邸の写真

2)緑や川などとふれあう場の整備

(1)緑の保全と親しむ場の整備

緑地の保全と自然観察の場の整備などを進めるとともに、鎌倉中央公園、夫婦池公園、(仮)六国見山森林公園については、既存の環境に十分配慮しながら、緑に親しめる場所として整備を進めます。

ハイキングコースについても、より多くの人が気軽に緑に親しめるような整備や案内板の充実などを検討していきます。

(2)市街地における自然とのふれあいの場の整備

市街地における河川や池について、プロムナードや広場、親水空間等の魅力あふれる水辺空間の整備を進めます。また、北鎌倉等に見られる湧水の活用についても検討していきます。

市民農園の開設等、土に親しめる場の提供もさらに行います。

3)海浜と親しめる環境の整備

(1)海浜の環境整備

広く美しい砂浜の再現のために、各海岸の性格に応じた養浜対策や緑化の推進に取り組むほか、プロムナードや休憩広場の整備を行います。また、多様な魅力を持つ海浜づくりに向けての検討も行います。

鎌倉海浜公園において、観光客も立ち寄りやすい施設の整備検討を行います。

また、交通需要管理*とも連携して、海浜利用者の駐車場対策について検討します。

(2)漁港の再整備

産業と観光、レジャーとの調和を図りつつ、腰越漁港の漁業基盤の整備とともに、マーケットプレイス*などの楽しめる施設の検討を行います。また、釣り場の確保など、レジャーの拠点としての機能の導入についても検討します。

鎌倉地域において、(仮)鎌倉漁港の建設を多角的に検討していきます。

4)快適に鎌倉で過ごせる環境の整備

(1)自動車利用の抑制と楽しく歩ける道の整備

交通渋滞の解消と環境にやさしいまち、快適な観光の実現のために、鎌倉地域の交通需要管理*をはじめとした自動車利用の抑制に取り組んでいきます。

徒歩や自転車によってより深く鎌倉にふれられるように、景観や環境面にも配慮して、生活道路や散策コースの整備を行います。さらに、自然、歴史、文化等のテーマ性を持った「かまくらの道」の選定と整備を進めます。

(2)保養・宿泊施設の充実

鎌倉の魅力を満喫できるよう、保養・宿泊施設の充実を検討します。

(3)観光施設や情報の充実

市内を快適に観光して歩けるように、案内板やサイン、公衆トイレ、観光情報センターの整備と観光情報提供システムの確立に取り組みます。また、北鎌倉観光案内所等複合施設や休憩施設の整備を検討します。

自動車対応として、駐車場案内の整備の推進や交通情報提供システムの充実も図ります。

(4)観光ごみの削減方法の検討

観光ごみを減らすために、持ち帰り運動の推進、発生ごみの効果的な回収の仕組みづくり、資源としての再利用について取り組みます。

5)多様な活動、情報発信のできる場の整備

(1)コミュニティ*施設の整備

市民活動の拠点となる集会施設について検討し、整備します。また、(仮)腰越地域行政センターを地域のコミュニティ*の場として活用していきます。

(2)文化施設の整備

鎌倉にゆかりのある作品の収集、展示とともに、市民の活動の場としての機能を持つ中枢的な(仮)鎌倉美術館本館の整備を進めます。

また、(仮)鎌倉美術館本館と連携して施設のネットワーク化に取り組み、美術家の家屋敷等を活用した分館(記念美術館)の整備を進めます。その一つとして(仮)鏑木清方記念美術館を開館します。

(3)青少年施設の整備

ミカエル跡地に(仮)鎌倉南部青少年会館(青少年活動拠点施設、子ども会館、子どもの家、広場)の整備を行います。また、デイキャンプ施設の整備を検討しています。

(4)スポーツ・レクリエーション施設の整備

市民が気軽にスポーツを楽しめる施設、競技のできる施設の整備を行います。

剣道を行っている様子の写真

(5)産業の振興施設の整備

地場産業の振興を図るため、鎌倉彫紹介施設を充実します。

テレトピア*計画の推進とともに、観光文化レクリエーションに関わる情報発信機能、インターネット等の双方向の通信機能の整備を推進します。

(6)拠点整備に伴う整備

拠点整備に伴い、以下の検討を行います。

・鎌倉駅周辺拠点における文化発信拠点の整備

・大船駅周辺拠点における交流機能の導入、文化レクリエーションゾーンの形成

・深沢地域国鉄跡地周辺拠点における健康・スポーツ機能、福祉機能、文化機能の検討

・腰越漁港を活かしたマーケットプレイス*の検討

(7)既存施設及び用地の活用

既存施設の有効活用を行うために、市立小中学校の余裕教室の活用などの学校開放化の推進や台調整池上部の有効利用を行います。また、周辺他市との連携などの可能性を検討していきます。

施設の効率的な整備を図るため、(仮)腰越地域行政センターの建設に伴う公共施設の再編整備に取り組みます。

お問い合わせ

所属課室:まちづくり計画部都市計画課都市計画担当

鎌倉市御成町18-10 本庁舎3階

電話番号:0467-61-3408(直通)

ファクス番号:0467-23-6939

  • PC版を表示
  • スマホ版を表示