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鎌倉国宝館について

鎌倉国宝館は、大正12年の大正関東地震によって地域の貴重な文化財を損失した経験のもと、不時の災害から由緒ある文化財を保護し、あわせて鎌倉を訪れる人々がこれらの文化財を見学できるよう一堂に展示する施設として設立が計画されました。この時、「鎌倉同人会」をはじめ、多くの方々から寄付が寄せられ、鎌倉市域に所在する寺社から多数の宝物の寄託を受け、昭和3年4月3日に開館しました。

「国宝館」の名称は、当館設立当時の古社寺保存法に規定された「国宝」を多数収蔵していることに由来します。昭和25年に文化財保護法が制定されると、翌年には同法に基づく勧告・承認施設となり、27年には博物館法のもと登録博物館になりました。寄託を受けた鎌倉市域および近隣の社寺に伝来する様々な文化財のほか、近年は肉筆浮世絵やひな人形を保管・展示しています。

本館

国宝館本館

鎌倉国宝館の本館は、国の登録有形文化財に登録されています。鉄筋コンクリートによる高床式校倉風建築で、設計は歌舞伎座(第三期)などを手掛けた岡田信一郎によるものです。

館名のいわれ

国宝とは

館名のいうところの「国宝」とは、戦前の古社寺保存法やそれを継承した国宝保存法に基づく名称で、おおむね現在の重要文化財に相当します。こうした名品を保存・展示する博物館として変わらず運営しているため、現在もその名を引き継いでいます。

関東大震災について

関東大震災について

鎌倉国宝館は、大正関東大震災によって壊滅的な被害を受けた地域の文化財を、永きにわたり守りつないでいくためにつくられた施設です。震災後の深刻な町の様子は、数多くの古写真におさめられています。

展示場について

展示場について

館内は、常設展示場(彫刻展示)と特別展示場のふたつのエリアがあります。特別展示場では、年間6回程度の展覧会を行っています。常設展示場では、地域の仏教彫刻がいつでもガラスケースなしにご覧いただけます。

星月夜について

星月夜について

星月夜とは鎌倉を導く枕詞で、鎌倉を詠んだ平安時代の和歌にたびたび登場します。本館の扉には、小川三知の制作による星月マークのステンドグラスがはめ込まれています。和風表現と近代的技法の調和に苦心した跡がうかがわれます。

氏家浮世絵コレクション

氏家浮世絵コレクション

氏家武雄(うじいえ たけお)氏が多年にわたり募集した、葛飾北斎らの作品をはじめとする肉筆浮世絵のコレクションを、保管しています。年に一度、特別展としてこれらを公開し、みなさまの目に触れる機会を設けています。

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鎌倉市ホームページについて

お問い合わせ

所属課室:教育文化財部生涯学習課鎌倉国宝館

鎌倉市雪ノ下2-1-1

電話番号:0467-22-0753

メール:kokuhoukan@city.kamakura.kanagawa.jp

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