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更新日:2024年10月18日
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防炎規制は、過去の火災で多くの犠牲者が出たことと、特定の素材が火災の拡大を加速させたという経緯が積み重なったため、作られました。
百貨店や劇場、温泉、ホテル等の火災の出火原因や延焼原因を踏まえて、カーテンやじゅうたん、どん帳等の防炎性能の重要性が重視され火災が発生した際に、人命被害や延焼拡大を防ぐ目的で防炎性能を有する防炎物品の使用を義務付けるために消防法で定められました。
不燃(燃えない)とは異なり、【燃えにくい性能】を示すものです。火源に接しても繊維が燃え上がらず、着火しても燃え広がりが少ないことをいいます。
防炎は燃えやすい可燃性の繊維に難燃剤を付着させ加工したものです。【火が着きにくく、燃え広がらない】ため、火災の拡大を抑える効果があります。そのため、初期消火や避難の大切な時間を稼ぐことができます。
たとえば、防炎加工されているカーテンやじゅうたん等の着火からの燃え広がりかたは、時間経過とともにこんなにも違いがでます!
(資料提供:公益財団法人日本防炎協会)
(資料提供:公益財団法人日本防炎協会)
(資料提供:公益財団法人日本防炎協会)
(資料提供:公益財団法人日本防炎協会)
(資料提供:公益財団法人日本防炎協会)
防炎品には、防炎物品と防炎製品の2つの種類があります。
防炎物品は、消防法により使用が義務付けられているものをいいます。
防炎物品には、カーテン・布製ブラインド・暗幕・じゅうたん等・展示用の合板・どん帳その他舞台において使用する幕や大道具の合板・工事用シートなどがあります。
(総務省消防庁ホームページより)
不特定多数の人が出入りする店舗や、高齢者や乳幼児、病院など避難が容易にできない方が利用する施設、宿泊施設、地下街、高層建物などが対象になります。
防炎物品を使用しなければならない対象物 | ||||||||||
高層建築物(高さ31m以上の建築物)、地下街 | ||||||||||
1項、2項、3項、4項、5項イ、6項、9項イ、12項ロ、16項、16項の3 | ||||||||||
工事中の建築物その他の工作物のうち、次のもの
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【防炎製品】は、使用する人を火災から守るために、使用が推奨されているものをいいます。
特に、高齢者や子どもがいる家庭、寝たきりの方やお体が不自由な方など、火災が起きていることに気付くのが遅れる可能性や、自力での避難が困難なため、周囲の環境をできるだけ安全にすることがとても重要になります!!
防炎製品には、寝具・衣服・テント・自動車やバイクのカバー・祭壇用白布・襖・障子・防災頭巾・非常用持出袋などがあります。
防炎製品には、このようなラベルが貼られています。
(資料提供:公益財団法人日本防炎協会)
防炎品は、火災から身を守るために非常に重要な製品です。特にリスクの高い状況や、多くの方が利用する場所では積極的に防炎品を使用しましょう。種類や用途も様々なので、ご自身の使用する状況に合わせて適切な製品を選びましょう!
所属課室:消防本部予防課
鎌倉市大船3-5-10
電話番号:0467-44-0963