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更新日:2024年2月14日
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全国では、住宅火災によって毎年約1,000人の方が亡くなっています。その半数が火煙からの「逃げ遅れ」によるものです。住宅火災の死者のうち、高齢者が約7割を占め、就寝時間帯で最も多く発生しているのが現状です。
住宅などの財産だけでなく命をも奪う恐ろしい火災。住宅火災の発生や逃げ遅れを防ぎ、命を守るために、日頃から取り組んでほしい「住宅防火のポイント」を考えましょう。
たばこは、死者が発生した住宅火災の出火原因として最も多いものとなっています。特に寝たばこは危険性が高いため、寝たばこをしない習慣化が大切です。
ストーブは死者が発生した住宅火災の出火原因として、たばこに次いで多く、特に80歳を超える年齢層では、ワースト1です。ストーブ周りの整理整頓を心掛けることが大切です。
こんろによる死傷者は、高齢化に伴い、増加する傾向にありますが、特に男性では60歳代後半で急増しています。調理が終わった際の消火の確認やこんろ周囲に可燃物を置かないことを習慣づけることが大切です。袖口などへの着衣着火に注意することも必要です。
電気器具類の火災による死者数は、近年増加傾向にあります。コンセント周囲の定期的な清掃やテーブルタップ等の定格容量以上の使用(たこ足配線)を行わないことを習慣づけることが大切です。火災対策の安全装置(トラッキング防止、ブレーカー等の機能)付きコンセント等への交換も重要です。
高齢者数の増加に伴い、操作ミスや消し忘れ等が増える傾向にあります。出火防止対策として各種安全機能付き製品を利用することが有効です。
住宅火災による死者の発生は逃げ遅れが大半を占めており、火災を早期に発見する住宅用火災警報器の設置、維持管理がきわめて重要です。住宅用火災警報器の設置から10年以上経過している住宅用火災警報器が増加しており、機能点検、交換が重要となっています。
高齢になるほど着衣着火による死亡者数が増加しています。
こんろ、仏壇のローソクやお線香による着衣着火が多く発生しています。
カーテンに着火すると一気に火災の拡大が起きてしまいます。高齢者には、防炎品の使用が特に重要です。
点検義務や薬剤の詰替えは不要です。(使用期限がありますので定期的な交換が必要です)
高齢者でも扱いやすい住宅用消火器等が備えられていて、使い方を知っていれば初期消火のために大変有効です。一方、初期消火が可能かどうかの見極めも大切で、避難の遅れにならないことが重要です。そのため町内会や自治会で実施する防火防災訓練に積極的に参加し初期消火と避難誘導のタイミングを学びましょう。
室内、廊下、階段等、避難経路となるところに物品を置かず、常に整理整頓を心掛けることが重要です。特に高齢者等は避難に時間を要します。また、解除を必要とする方法については、日頃から避難方法を含めて迅速な避難について確認しておくことが大切です。
特に高齢者のみの世帯や身体の不自由な方のいる世帯については、日頃から防火防災訓練などの機会をとらえて、いざという時の避難が確実に行えるよう、地域(地区)ぐるみで協力体制を確認しておくことが大切です。
所属課室:消防本部予防課
鎌倉市大船3-5-10
電話番号:0467-44-0963