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更新日:2022年9月13日
7月2日から「北条氏展vol.3 北条義時とその時代」と題し、近年、再発見された『承久記絵巻』(高野山龍光院所蔵)など承久の乱に関わる資料、歴代の鎌倉殿、義時をはじめとする御家人ゆかりの資料などを出展し、義時が武家政権確立へと進んだ時代に光を当てます。
【展示のみどころ】
1 鎌倉歴史文化交流館
【寺外初公開】高野山金剛三昧院の覚智大蓮上人(安達景盛)肖像を寺外で初公開します。
2 鎌倉国宝館
【修理後初公開】甲斐善光寺(山梨県甲府市)の源頼朝坐像(vol.3-1にて公開)、源実朝坐像(vol.3-2にて公開)を修理後、寺外で初公開します。
【期間限定公開】北条義時の発願で造立されたと考えられる願成就院(静岡県伊豆の国市)の本尊・阿弥陀如来坐像を9月3日(土曜日)~14日(水曜日)の期間限定で公開します。
令和4年(2022年)から4月から12月まで、北条氏に関わる展覧会を2館同一のテーマで開催しています。vol.4「北条義時の子どもたち(仮)」を予定しています。
承久の乱を描いた現存唯一の絵巻物『承久記絵巻』(高野山龍光院所蔵)を鎌倉歴史文化交流館、鎌倉国宝館で展示します。80年ぶりに再発見された貴重な絵巻をご覧下さい。
1 会期
(1)第1巻:鎌倉国宝館 9月3日(土曜日)~10月23日(日曜日)
(2)第5巻:鎌倉歴史文化交流館 9月3日(土曜日)~10月8日(土曜日)
鎌倉殿・源実朝の死後、幕府と朝廷の関係は悪化し、承久の乱が勃発します。北条義時は大軍を京に送り込み、勝利を収めました。この結果、朝廷に対する幕府の優位性が決定的となり、武士が政治の中心を担う歴史の流れが決まります。義時は武家政権を確立した人物ということができます。
また、幕府では尼将軍・北条政子が采配を振るうと同時に、亡き息子実朝のため、高野山に金剛三昧院を創建し、その菩提を弔いました。この創建には、当館とゆかりのある安達氏も関わっています。
本展では、義時・実朝に関わる出土品や高野山に伝わる歴史資料などを出展し、武家政権確立にいたる激動の道のリを辿ります。
1 会期
令和4年(2022年)7月2日(土曜日)~10月8日(土曜日)
2 観覧料
一般:400円[300円] 小・中学生150円[100]円※( )内は20名以上団体料金
3 開館時間
10時00分~16時00分(入館は15時30分まで)
4 休館日
日曜日・祝日
5 主催
鎌倉歴史文化交流館(鎌倉市教育委員会)
6 主な出品作品
覚智大蓮上人(安達景盛)肖像(高野山金剛三昧院所蔵)/金剛三昧院多宝塔図面(同金剛三昧院所蔵)/関東武家式目(同金剛三昧院所蔵)/法皇灌頂印信(高野山西南院所蔵)/孔雀明王護摩壇図(同西南院所蔵)/(市指定)神明鏡(浄妙寺、鎌倉国宝館寄託)/(市指定)北野天神御伝并御託宣等(荏柄天神社)/軒平瓦(北条義時法華堂跡出土)/
総展示数:約30点
北条氏展vol.3-1では、頼朝と頼家、二人の鎌倉殿を主軸として、鶴岡八幡宮の神宝に代表される優美な工芸品や鎌倉殿、北条氏ら御家人のために作られた仏像や絵画などを紹介します。武士たちがどのような美を愛で、またどのような神仏に祈りをこめたのか、その時代の資料から、鎌倉の美意識に注目します。
北条氏展vol.3-2では、実朝と頼経、二人の将軍にまつわる資料で義時の動きを辿るほか、義時による大倉薬師堂建立と造像、承久の乱に関する作品を特集してご紹介します。
北条氏展vol.3-1と3-2を通じて、4人の鎌倉殿に仕えた北条義時の生涯とその事積に改めて注目して頂ければ幸いです。
1 期間
令和4年(2022年)7月2日(土曜日)~10月23日(日曜日)
(【vol.3-1】:7月2日(土曜日)~8月21日(日曜日)、【vol.3-2】:9月3日(土曜日)~10月23日(日曜日))会期中展示替えあり
2 観覧料
一般:700円(600円)小中学生:300円(200円)
※( )内は20名以上団体料金
3 開館時間
9時00分~16時30分(入館は16時00分)まで
4 休館日
月曜日、7月19日(火曜日)、9月20日(火曜日)、10月11日(火曜日)
※7月18日(月曜日)、9月19日(月曜日)、10月10日(月曜日)は祝日開館
展示替え期間8月22日(月曜日)~9月2日(金曜日)
5 主催
鎌倉国宝館(鎌倉市教育委員会)
6 主な出品予定作品
【vol3-1】(国宝)沃懸地杏葉螺鈿太刀拵(鶴岡八幡宮所蔵)(7月2日~27日)/(国宝)籬菊螺鈿蒔絵硯箱(鶴岡八幡宮所蔵)(7月2日~27日)/(重文)阿弥陀如来及び両脇侍像(かんなみ仏の里美術館所蔵)/(山梨県指定文化財)源頼朝坐像(甲斐善光寺所蔵) 総展示数:約40点
【vol3-1】(国宝)東鑑(島津家文書)(東京大学史料編纂所所蔵)/(国宝)慈父四十九日表白(湛睿説草)称名寺聖教(称名寺所蔵)/(重文)北条義時消息(市河文書)(本間美術館所蔵)/(静岡県指定文化財)阿弥陀如来坐像(願成就院所蔵)(9月3日~14日)/(山梨県指定文化財)源実朝坐像(甲斐善光寺所蔵)他 総展示数:約40点
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お問い合わせ
所属課室:教育文化財部生涯学習課鎌倉歴史文化交流館 担当者名:課長 森
鎌倉市扇ガ谷1-5-1
電話番号:0467-73-8501