鎌倉国宝館×鎌倉歴史文化交流館　特別展／企画展「北条氏展vol.4　北条義時の子どもたち」を開催します。

　「北条氏展vol.４　北条義時の子どもたち」と題し、北条泰時、重時、政村など、北条氏一門の確たる地位を固め、鎌倉時代を築き上げた義時の子どもたちに光を当てます。泰時の制定した御成敗式目（国立歴史民俗博物館蔵、馬の博物館蔵）をはじめ、義時以降の北条氏が紡いだ歴史の中に生まれた鎌倉地域ゆかりの資料を多数ご紹介します。本年を通じて開催してきた「北条氏展」の最後を締めくくる展覧会をご堪能ください。

≪展示の見どころ≫

１　鎌倉歴史文化交流館

【北条泰時弟、重時が残した現存最古の武家家訓の一つ】極楽寺殿御消息（国立歴史民俗博物館）※前期

【事実上の幕府御家人リスト】六条八幡宮用途注文（国立歴史民俗博物館）※前期

【鎌倉に出入りした船の碇！？約120㎏】碇石（鎌倉市教育委員会）

２　鎌倉国宝館

【義時長男北条泰時の臨終仏か】鎌倉市指定文化財・阿弥陀如来及び両脇侍像（常楽寺）

【義時三男北条重時が帰依した心優しき僧侶の姿】鎌倉市指定文化財・忍性菩薩坐像（極楽寺）

【義時六男北条実泰の姿と伝える】重要文化財・伝北条実泰像（称名寺）※展示期間：11/8～20

※令和４年（2022年）４月から12月まで、北条氏に関わる展覧会を２館同一のテーマで開催しています。

鎌倉歴史文化交流館　企画展「北条氏展vol.4　北条義時の子どもたち―中世都市鎌倉の黎明―」

　北条義時の息子には、御成敗式目を制定したことで知られる北条泰時や、極楽寺を開き家訓を残した北条重時など、政治・文化・宗教等、多様な面において傑出した人物が数多くいました。その後葉たちは、嫡流の得宗家、朝時の名越流、重時の極楽寺流、政村の政村流、有時の伊具流、実泰の金沢流などにわかれ、北条一門として確たる地位を築きます。伊豆韮山にはじまり、激動の時代を経て、鎌倉に基盤を移した北条氏の軌跡は、中世都市鎌倉の歴史そのものと言っても過言ではありません。北条氏展の最終回となる本展では、「御成敗式目」をはじめ、北条重時の家訓とされる「極楽寺殿御消息」（いずれも国立歴史民俗博物館蔵）など、北条一門のゆかりの品々を通じて、北条氏のその後の足跡をたどります。

１会期

　【前期】令和４年（2022年）10月24日（月）～12月28日（水）

　【後期】令和５年（2023年）１月11日（水）～３月11日（土）

２観覧料

　一般400（300）円　小・中学生150（100）円　※（）内は20名以上団体料金

３開館時間

　10：00～16：00（入館は15：30まで）

４休館日

　日曜日・祝日・年末年始展示替休館（12月29日（木）～１月10日（火））

５主催

　鎌倉歴史文化交流館（鎌倉市教育委員会）

６主な出品予定作品

　六条八幡宮造営用途注文（国立歴史民俗博物館）※前期／御成敗式目（広橋家旧蔵記録文書典籍類）（国立歴史民俗博物館）※前期／碇石（鎌倉市教育委員会）／【複製】北条家過所船旗（神奈川県立歴史博物館）※前期／白磁四耳壺〔新善光寺跡内やぐら〕（鎌倉市教育委員会）／極楽寺殿御消息（国立歴史民俗博物館）※前期／県指定文化財・白磁四耳壺〔今小路西遺跡（御成小学校）〕（鎌倉市教育委員会）／県指定文化財・青磁浮牡丹文太鼓胴水指蓋（鎌倉市教育委員会）他

総展示数：約40点

鎌倉国宝館　特別展「北条氏展vol.4　北条義時の子どもたち―鎌倉時代を築いた一門―」

　北条義時の没後、その子どもたちもまた鎌倉幕府の要職に就き、鎌倉の政治と文化を牽引し続けました。彼らの信仰やその栄華の痕跡は、今日の鎌倉を特徴づける寺院そのもの、あるいはそこに伝わる文化財に見ることができます。

　いまや鎌倉は「武家の古都」と称され、山と海に囲まれた風光明媚な観光地として全国に知られています。その魅力の土台は、これまでの歴史の積み重ねに他なりません。一つの時代区分とまでなった「鎌倉」を創り上げた北条氏一門の功績に思いを馳せつつ、本展をご鑑賞いただければ幸いです。北条氏が紡いだ歴史の中に生まれた鎌倉の至宝をご紹介し、特別企画「北条氏展」の最後を締めくくります。

１期間

　令和４年（2022年）11月８日（火）～12月21日（水）

２観覧料

　一般700円（600円）　小中学生300円（200円） ※（）内は20名以上団体料金

３開館時間

　９：00～16：30（入館は16：00まで）

４休館日

　月曜日

５主催

　鎌倉国宝館（鎌倉市教育委員会）

６主な出品予定作品

　御成敗式目（馬の博物館）／鎌倉市指定文化財・阿弥陀如来及び両脇侍像（常楽寺）／鎌倉市指定文化財・毘沙門天立像（常楽寺）／国宝・極楽寺多宝塔供養願文残闕（称名寺）／極楽寺殿御消息（前田育徳会）／鎌倉市指定文化財・文殊菩薩坐像（極楽寺）／鎌倉市指定文化財・忍性菩薩坐像（極楽寺）／伝北条実泰像（称名寺）※11/8～20／国宝・蘭渓道隆像（建長寺）／重要文化財・無学祖元像（円覚寺）他　　　　　　　　　　

総展示数：約40点