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更新日:2023年2月1日

記者発表資料発表日:2023年1月30日

市長定例記者会見(令和4年度2月)

本日は、お忙しいところお集まりいただきまして、ありがとうございます。

物価高騰により家計が影響を受ける中で、豊かな教養を育むことができるよう、市内に居住する18歳以下の子どもに対し、一人当たり5,000円分の図書カードを配付する事業を実施します。

事業の対象となる子どもは、令和5年1月1日時点で住民基本台帳に登録されている平成16年4月2日以降に生まれた方と、同時点で住民基本台帳に登録はないものの、DVや児童虐待、災害からの避難などの理由で市に居住する平成16年4月2日以降に生まれた方です。

対象者の人数は、約25,200人と見込んでいます。

現在、配付に向けた準備を進めており、令和5年2月下旬から順次直接対象者あてに簡易書留郵便でお送りする予定です。

本市では、持続可能な社会の実現のため、令和元年8月に株式会社メルカリ及び株式会社メルペイと包括連携協定を締結しています。

この度、連携事業の一つとして、鎌倉市として「メルカリShops」に出店を行うこととなりました。

庁内で不要となった物品のうち、まだ使える可能性があるものや、利用価値がありそうなものを出品し、全国に向けた販売を始めます。

この取組により、従来、物品の処分にかかっていた処理費用を減らせるほか、売上を市政の財源とすることができます。また、市が率先してリユースに取り組むことで、不要だと思っていたものでも必要とする人がいることを知っていただき、更なるリユースの推進など、循環型社会の実現を目指していきます。

具体的な出品画面や出品物等については、定例記者会見終了後、株式会社メルカリ様にも御同席いただき、紹介させていただきます。

昨年11月1日からガバメントクラウドファンディングにて実施してきました「【第3弾】鎌倉スクールコラボファンド」ですが、当該事業に賛同し、現在寄附について検討をしている企業等からの申し出があり、御賛同いただける方々の意思を広く反映できるよう、この度、募集期間を延長することといたしました。

募集期間は、61日間延長し、3月31日まで、目標金額は、募集当初から変更はせず、350万円です。

引き続き、多くの方々からの御支援をお待ちしております。

市議会2月定例会が、2月8日に開会されることになりましたので、まず、この定例会に提案予定の令和4年度分の議案及び、令和5年度分の議案について、お知らせします。

まず、令和4年度分として、今回提出を予定している議案は、条例9件、補正予算8件、その他4件、報告4です。

次に、令和5年度分として提出を予定している議案は、条例10件、新年度予算7件、人事1件です。

令和5年度予算(案)の大要を申し上げますと、一般会計は、667億6,270万円で、前年度当初予算と比較して、3億9,730万円、0.6%の減となっています。

そして、一般会計と特別会計を合わせた予算総額は、1,198億6,524万3千円で、前年度当初予算と比較して、7億600万円の増となっています。

その主な理由として、一般会計の減少は、市立小・中学校の特別教室への冷暖房設備設置や(仮称)おなり子どもの家の整備完了が挙げられ、特別会計も含めた予算総額の増額理由は、介護保険事業における介護給付費の増額などが挙げられます。

続いて、令和5年度予算(案)のポイントについて、説明します。

令和5年度予算(案)は、令和4年度の「ミライツクル予算」に続くものとして、「ミライへ育む予算」と名付けました。

令和5年は、鎌倉市民憲章制定から50年を迎えます。私たちはこれまで、先人たちが作ったこの市民憲章の精神を基調としながら、将来都市像を掲げ、まちづくりを進めてきました。

また、令和5年は、関東大震災から100年を迎えます。災害はいつ、どのようなことが起きてもおかしくありません。しかしながら、まちにとって暮らしの支えとなる安心感は、当たり前のものとして軽んじられることがあります。

そこで、市民憲章のもと、次の50年を築いていくために、日々安心して生活できる土台をつくることで、鎌倉を未来へ育んでいくという気持ちを込め、この予算を編成しました。

そして、令和5年度予算は、第4期基本計画実施計画の中間見直しを経た、新たなスタートを切る予算です。

先人たちから受継いできたこの鎌倉を、次の世代に残し・つなげていくことを改めて強く意識して、時代や社会の要請、市民ニーズに応えるため、一部の事業を見直し、未来の鎌倉を育むために必要な取組をスタートしていきます。

そして特に、未来を担う子どもたちを育てる環境の整備、災害時にも強い強靭なまちづくり、今あるこの鎌倉の魅力をさらに向上させる取組の3本を柱に予算を編成しましたので、この柱に中心に、令和5年度予算の概要を説明します。

まず、子どもたちを育てる環境の整備です。

全ての妊婦・子育て家庭が安心して出産・子育てができるよう、引き続き、妊娠期から子育て期にかけた切れ目のない支援を行うとともに、新たに、新生児聴覚検査や1か月児健康診査に対する補助を開始します。

また、小児医療費助成の対象を拡大し、食事療養負担額を除く0歳から18歳までの入・通院にかかる健康保険自己負担医療費の全額を助成します。

新たに国の出産・子育て応援交付金を活用し、伴走型相談支援を行うとともに、妊娠届出後の妊婦に対して出産応援ギフトを、お子さんの出生後にお子さんの養育者に対して子育て応援ギフトを支給します。

多様な保育ニーズへの対応としては、引き続き、特定教育・保育施設において、一時預かり事業や延長保育事業を実施するとともに、新たに、認可保育園において、体調不良児対応型の病児保育事業を開始します。

また、給食を通じて、健康や環境に関する意識づくりを推進するため、公立保育所で提供する給食の食材においても、地場産品やオーガニック食材を取り入れます。

そして、子育て支援センターと併設した公私連携型保育所として、令和6年度に開設する腰越保育所の建替等を進めます

不登校状態にある子どもたちに対する支援としては、不登校の児童生徒がフリースクール等を利用する際の補助を神奈川県内で初めて開始するとともに、学び場の一つとして設置する中学校分教室型の不登校特例校について、令和7年度開設に向け、設置候補地の埋蔵文化財発掘調査など、設置準備を進めます。

また、教育環境の改善に向け、今後の学校施設改築や長寿命化改修等を見据えた学校整備計画を策定します。

そして、学校施設の整備として、稲村ケ崎小学校の特別支援学級教室設置に向けた改修工事、市立全小学校給食室の冷暖房設備設置に向けた実施設計を行います。

次に、強靭なまちづくりです。

令和4年市議会12月定例会で鎌倉市役所の位置を定める条例の一部を改正する条例は否決となりましたが、発災時に司令塔となる本庁舎の建て替えは待ったなしの状況です。そこで、引き続き市民理解を得るなど、新庁舎等整備に向けた準備を進めるとともに、市庁舎現在地利活用基本計画の策定に取り組みます。

地震、風水害などの災害から市民の生命・財産を守るため、引き続き、津波避難誘導標識の整備や災害時における市民・帰宅困難者用の備蓄品を整備します。また、より多くの市民の防災意識の向上に向け、誰にも分かり易い表現を盛り込んだ新たなハザードマップを作成します。

消防機能の整備・充実に向けては、令和7年の高機能消防指令センターの更新に向け、実施設計を行います。

また、鎌倉消防署について、老朽化対策や津波の影響の少ない場所への移転等を行う必要があることから、雪ノ下での消防施設整備に向けた用地取得を行います。

インフラ整備としては、社会基盤施設マネジメント計画に基づく各種インフラの予防保全型管理による効率的な管理に向け、道路、橋りょう、河川、緑地などの計画的な修繕を行います。特に公園遊具については、公園施設長寿命化計画を一部前倒しして、更新します。

次に、鎌倉の魅力をさらに向上させる取組です。

深沢地域整備事業では、事業計画認可に向けて、引き続き関係機関と協議し、仮換地指定の手続きを進めます。

また、事業区域周辺道路整備計画を策定するとともに、深沢小学校周辺の道路などの整備に向けた予備設計を行います。

令和4年度に本市の日本遺産が条件付の認定継続となったことを受け、日本遺産事業推進体制を整え、日本遺産のストーリーを通じ、鎌倉の文化遺産を活用した地域の活性化を目指します。

歴史環境の整備としては、史跡大町釈迦堂口遺跡の暫定公開に向けた整備、史跡北条氏常盤亭跡の崩落対策工事に向けた基本設計、史跡浄光明寺境内崩落対策工事に向けた事前調査を行います。

観光基盤の整備としては、引き続き、多言語案内板の設置や公衆トイレの修繕等を進めるほか、自然環境保全のため、海岸へ下水道排水設備を設置する工事を開始します。

その他、未利用地の利活用として、梶原四丁目用地の利活用に向けた都市計画図書作成、扇湖山荘の利活用に向けた地歴調査、旧諸戸邸改修に向けた基本設計を行います。

最後に、その他の令和5年度の取組を説明します。

まず、商工業の振興として、市内へサテライトオフィスを整備する市外企業に対する新規補助など、中小企業者の経営基盤の強化や新規に立地する企業に対する支援などを行います。また、深沢地域整備事業用地への企業誘致に向け、神奈川県の地域産業プロジェクトに同用地を搭載します。

漁業者就労環境の改善のため、漁業支援施設整備に向けた土質調査・深浅測量を行い、整備に向けた基本設計を行います。

障害者等が地域社会の一員として、社会参加・自立ができる環境づくりに向けては、農業就労体験セミナーの開催や、IT業務を中心とした就労困難者への支援を行うなど、多様な就労の場の創出を図ることで、障害者等が社会参加・自立ができる環境づくりに取り組みます。

ひきこもり状態にある方とその家族を支援するため、ひきこもり地域支援センターを拠点とした相談支援等を行うとともに、訪問相談等を行います。

生活環境の改善に向けては、第3次鎌倉市一般廃棄物処理基本計画に基づき、名越クリーンセンターの中継施設整備に向けた準備を進めるなど、安定的なごみ処理体制の構築を目指します。

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所属課室:共生共創部広報課広報担当

鎌倉市御成町18-10 本庁舎2階

電話番号:0467-61-3867

メール:koho@city.kamakura.kanagawa.jp

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