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更新日:2024年2月2日

記者発表資料発表日:2024年1月26日

市長定例記者会見(令和5年度2月)

本日は、お忙しいところお集まりいただきまして、ありがとうございます。

1件目の「鎌倉海浜公園由比ガ浜地区にインクルーシブ広場を開園」についてです。

鎌倉市では、共生社会の実現に向け、誰もが一緒に楽しめて遊べる公園づくりに取り組んでおり、その一環として、すべての人が楽しめるインクルーシブ遊具の導入をすすめております。

昨年11月から鎌倉海浜公園由比ガ浜地区において、既存の遊具をインクルーシブ遊具に改修する工事を進めており、2月下旬を予定として、市内で初めてとなるインクルーシブ広場として開園をすることとなりましたので、お知らせいたします。

今回の遊具の選定にあたりましては、障害児通所支援事業所や地域の保育園、子育て支援センター等からご意見をいただきました。

大型の複合遊具をはじめ、回転系遊具、跳躍系遊具、座らなくても利用できるテーブル型の砂場等、車いすやベビーカーなどに乗ったままでも利用できる遊具を設置いたしますので、多くの皆様にご利用いただきたいと思います。

続きまして2件目の「令和6年能登半島地震被災地への支援」についてです。

1月1日の被災から約4週間が経過し、被災地では、復興に向けた活動も少しずつ始まっているという報道もありましたが、一方でライフラインの全面復旧までにはまだまだ時間がかかる地域もあり、継続しての支援の必要性を感じています。

1月5日の記者会見では、富山県高岡市に物資を提供したこと、災害義援金やふるさと寄附災害支援代理寄附を開始したことをお伝えしましたが、その後も被災地からの要請等があり、支援を行ってまいりました。

これまでの支援については、記者発表資料にまとめておりますが、このうち1月18日から21日までの4日間で行った街頭募金では、約400万円のご寄附をいただきました。この場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。

いただいた寄付は、今後ボランティアの方が活動する際の支援や、被災者の方が鎌倉市に避難されてきた場合の生活準備金として使わせていただくことを予定しています。

続きまして3件目の「市議会2月定例会提案議案」についてです。

市議会2月定例会が、2月6日に開会されることになりましたので、提案予定の令和5年度分の議案及び、令和6年度分の議案について、お知らせします。

資料は「総括資料」をご覧ください。

まず、令和5年度分として、今回提出を予定している議案は、条例7件、補正予算9件、その他6件、報告1件です。

次に、令和6年度分として提出を予定している議案は、条例16件、新年度予算7件です。

この中で、令和6年度予算(案)の大要を申し上げます。「資料1」をご覧ください。一般会計は、744億5,500万円で、前年度当初予算と比較して、76億9,230万円、11.5%の増となっています。

一方、一般会計と特別会計を合わせた予算総額は、1,273億6,497万7千円で、前年度当初予算と比較して、74億9,973万4千円の増となっています。

予算総額が増額する主な理由としては、児童手当や障がい者福祉に係る扶助費の増額や給食室冷暖房設備設置工事、高機能消防指令センター設備更新などの投資的経費の増額が挙げられます。

続いて、令和6年度予算(案)のポイントについて、説明します。

こちらは「資料2」をご覧ください。

令和6年度予算(案)は、令和4年度の「ミライツクル予算」、令和5年度の「ミライへ育む(はぐくむ)予算」の流れをくみ「ミライへはばたく予算」といたしました。

令和5年5月に新型コロナウイルス感染症が、法律上5類に移行したことで、地域のイベントやお祭りなどが再開され、人と人とのつながりが戻ってきたことは、「共生社会の共創の実現」という市の目標を更に前進させる再スタートのきっかけとなりました。

他方、今年の1月1日に発生した石川県能登半島沖を震源とした震災は、日常が戻り、希望に満ちた新年の始まりから、大変心が痛む出来事であったと感じています。

今回の震災は、困難に向き合わなければならない事態が、いつ生じてもおかしくないということを改めて認識させられると同時に、困難なときほど「人と人とのつながり」が大切であることを痛感しました。

今を生きる私たちは、人と人とのつながりを大切にし、次の世代を担う子どもたちが明るい未来を描き、希望をもって生きていける道筋を示していかなければなりません。

そこで、令和6年度予算は、こうした想いのもと、「こどもまんなか社会の実現」、「共生社会の更なる推進」、「市民が日々安心して暮らせる環境の構築」、「鎌倉で楽しみ、満足できる空間の整備」という4つの柱を軸として予算を編成しました。

先ず、一つ目の柱である「こどもまんなか社会の実現」ですが、まちに子どもたちの笑顔があふれ、鎌倉の明るい未来を指し示してほしいという願いを込め、鎌倉で生まれ、育ってよかったと思える環境の構築を図るため、「かまくらまるごと子育て・子育ち戦略-きらきらプロジェクト-」を始動します。

このプロジェクトは、「待機児童対策の充実・強化」、「切れ目のない伴走、支援を要する方々への積極的なアプローチ」、「障害、医療的ケア児など、複雑化するニーズへの対応」、「貧困の連鎖を断ち切るための支援強化」、「青少年の居場所づくりの更なる推進」、「誰一人取り残されない学びの保障」に沿って進めます。

具体的には、「待機児童対策の充実・強化」として、民間保育園の新設や増設を目指すとともに、民間保育所等における保育士等の確保に向け、就職奨励金や保育士等を確保する際の費用への補助を開始します。

「切れ目のない伴走、支援を要する方々への積極的なアプローチ」として、子育てに係る妊娠期から子育て期の支援として、妊産婦健康診査費用の補助の拡充、認可外保育施設等の利用料の補助、児童に対する食事提供等の支援や学習サポートを行う新たな居場所の開設などを行います。

「障害、医療的ケア児など複雑化するニーズへの対応」として、放課後等デイサービスや移動支援などの障害児向け障害福祉サービスの利用者負担額を無償化するとともに、放課後かまくらっ子における要支援児童等対応推進職員の配置などを行います。

「貧困の連鎖を断ち切るための支援強化」として、経済的な家庭の事情による子どもたちの不安を解消するため、遺児卒業祝金や就学援助金を拡充するとともに、ひとり親家庭等に対する大学進学支度金の拡充や夏季休暇期間の食料支援などを行います。

「青少年の居場所づくりの更なる推進」として、青少年が安心して過ごせる居場所づくりのため、学習・読書などに利用できる自習スペース「わかたま」の拡充や、冒険遊び場の月1回の日曜開所などを行います。

「誰一人取り残さない学びの保障」として、多様な学び場学校の設置や校内フリースペースの整備を進めます。

二つ目の柱とした「共生社会の更なる推進」については、先ず、すべてのケアラーが安心して自分らしく暮らすことのできる共生社会の実現を目指し、新年度予算と共に、鎌倉市ケアラー支援条例を提案します。

具体的なケアラーへの支援策として、アウトリーチによるケアラーの早期発見や相談・伴走支援、ピアサポートの運営及び運営補助の実施、ヤングケアラーの居場所の開設、ヤングケアラーコーディネーターの配置やスクールソーシャルワーカーの拡充などを通じた孤立防止、養育面で懸念のある家庭に対するヘルパー派遣や配食サービスを行うことによるケアラーの自立支援等を実施します。

また、ケアラー支援条例の趣旨に沿って、ケアラーへの支援だけでなく、様々な立場の人が、安心して自分らしく暮らせるための取組として、支援関係機関とともに、相談者の属性や世代を問わず、介護や子育て、生活困窮等の複数の分野にまたがる総合的な課題に対応します。

次に、ひきこもり状態にある方とその家族を支援するため、問題を抱える世帯に対する訪問相談や、拠点の運営を行います。

そして、障害者の重度化・高齢化等を見据え、地域生活支援拠点等コーディネーターを創設するとともに、障害者の社会参画に向け、市役所窓口に職員との対話を補助する音声機器を導入します。

三つ目の柱とした「市民が日々安心して暮らせる環境の構築」については、いつ発生するかわからない災害への備えとして、発災時への対応及び、日頃から市民の皆様が安心して生活できる環境の構築を目指します。

具体的には、まず、大規模災害の発災時に災害対応の拠点となる市役所新庁舎整備に関してです。

これまでの新庁舎整備や市役所現在地の利活用の説明や対話を進める中で、より具体的なものを示すことで、さらに理解が深まる、納得感が高まるということを強く感じました。

そこで、新庁舎整備に向けた基本設計を進めることで、市民の皆さんに新しい市役所の窓口やデジタルの活用など、市役所の形が大きく変わり、市民の利便性が高まること、新しい市役所が単なる手続きや相談の場ではなく、こどもからお年寄りまで幅広い年齢層の方々の居場所や市民・行政等の交流・協働・共創の場となること、さらには、建物だけではなく、外構も含め、魅力的な場となること、消防本部と合築することで、災害時の機能強化ができることなどを視覚的に認識し、理解を深めていただきたいと考えています。

また、この基本設計の事業者選定過程の公開や基本設計における住民参加などにより、「新しい市役所のイメージ」を膨らませることができるよう努めていきます。

次に、地震、風水害などの災害から市民の生命・財産を守る取組として、引き続き、津波避難誘導標識の整備や災害時の備蓄品の確保を進めるとともに、材木座地区の津波避難路を整備することで、津波避難体制をより強化します。

また、既成宅地等におけるがけ崩れ及び土砂の流出等による災害を防止するための工事費の一部助成等を行います。

そして、日常生活における耐震対策として、木造住宅の窓口耐震相談や現地耐震診断及び耐震改修工事等に対する補助、通学路を重点とした危険ブロック塀に対する対策等を行うとともに、安定的な防火体制の確保に向け、公設防火水槽の躯体強度調査を進めます。

その他、生活インフラである道路、橋りょう、河川、緑地などについて、社会基盤施設マネジメント計画に基づく各種インフラの予防保全型管理による効率的な管理を進め、計画的な修繕を行います。

四つ目の柱とした「鎌倉で楽しみ、満足できる空間の整備」については、市民、来訪者を含めた本市に関わるすべての人が、鎌倉で生活してよかった、鎌倉に訪れてよかったと感じていただける環境・空間を整備します。

具体的には、まず、オーバーツーリズム対策に繋がる取組として、現在稼働している混雑可視化システムについて、観測スポットや混雑予測機能を追加するとともに、主要ターミナル駅において、渋滞や混雑の緩和に向けたデジタルサイネージでの情報発信を展開することで、本市を訪れる前段階から来訪者の分散化を図ります。

また、本市を訪れる外国人観光客へのサービス向上のため、鎌倉駅を始めとした観光拠点に多言語対応のガイドを配置するとともに、鶴岡八幡宮前交差点に交通誘導員を配置します。

なお、防犯対策の面では、鎌倉駅東口付近及び鎌倉高校前駅付近に街頭防犯カメラを設置します。

生活環境の維持に向けては、鎌倉市地球温暖化対策地域実行計画地域脱炭素化促進事業編を策定するとともに、名越クリーンセンターの焼却停止及び広域処理の実施に伴う安定的な処理体制に向けた取組を進めます。

また、鎌倉市域沿岸で進んでいる磯焼け対策等に関する調査研究の取組の一環として、藻場の再生に向けた実証業務を開始するとともに、公園施設の充実に関しては、利用者が楽しめる施設の整備に向け、公園施設長寿命化計画を一部前倒しし、順次遊具を更新します。

最後に、鎌倉の第三の拠点として整備を進めている深沢地域整備事業については、令和5年10月の土地区画整理事業の事業計画認可を受け、事業用地内の地中埋設物の確認・撤去を行い、土地区画整理工事に着手するとともに、引き続き、新駅の整備も含めた、深沢地区及び藤沢市村岡地区の一体的なまちづくりを進めます。

以上、令和6年度に予定している主な取組を説明させいただきました。

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電話番号:0467-61-3867

メール:koho@city.kamakura.kanagawa.jp

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