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更新日:2025年4月30日
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記者発表資料発表日:2025年4月30日
東アジア文化都市2025鎌倉市開幕式にて実施する「日中韓文化芸術交流祭」における文化公演の内容についてお知らせします。
令和7年(2025年)5月20日(火曜日)14時00分から16時30分(予定)
鎌倉芸術館大ホール
心を一つに
-絆を深め、次代に文化の種をまき、平和への祈りを込めて-
中国(マカオ特別行政区、湖州市)、韓国(安城(アンソン)市)の行政団・芸能団
関係行政機関、関係団体、一般参加者(事前申込)
マカオ特別行政区からは、ユネスコの無形文化遺産保護条約に基づく「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」に記載されている古典広東オペラ「英雄たちの集宴」が披露されます。
中国四大奇書の一つである『三国志』を原作とするこの作品は、「三国志演義」のハイライトであり呂布(りょふ)と貂蝉(ちょうせん)の伝説的な物語を伝統的な中国オペラの洗練された言葉によって生き生きと表現します。
呂布と貂蝉の微妙なやりとりをとらえ、優雅な「文戯(ぶんぎ)」(民衆の場面)が見どころであるほか、力強い発声法や優雅な動き、「凌子功(りんずごん)」(羽毛の技)などの伝統的な舞台芸術など、広東オペラの真髄もご披露いたします。
ナムサダンパウドギ風物団は韓国初の大衆芸能集団で、ユネスコの無形文化遺産保護条約に基づく「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」に記載されているナムサダンノリを伝承しています。ナムサダンノリの中で最も中枢的な役割を果たすプンムルノリは、韓国伝統の楽器であるテピョンソ(太平簫)、ケンガリ(小鉦)、チン(鉦)、チャング(鼓)、プク(太鼓)、ソゴ(小鼓)などの楽器で軽快な囃子と身のこなしを見せて、安城を中心に伝わるウッタリガラク(笑いの雅楽)の真髄をご覧いただきます。
鎌倉市からは、泉流の師範である泉朱輝による「静の舞」が披露されます。
日本の伝統的な舞台芸術である日本舞踊の演目であり、静と動のコントラストを織りなす優雅さに心を打たれます。
鎌倉市に縁が深いこの演目は、古都鎌倉が育んできた長い歴史と伝統、静御前の物語に深い感動を呼び起こすひとときとなるでしょう。
〈出演者プロフィール〉
泉 朱輝(いずみ しゅき)
泉流二代目宗家泉徳右衛門の下で名取取得
国立劇場にて「京鹿子娘道成寺」で名取披露
その他 国立劇場にて多数舞台を経験
2019年鎌倉まつり「静の舞」
その後 師範取得 現在に至る
鎌倉生まれ 鎌倉育ち 鎌倉芸能連盟所属
(注)湖州市(中国)については、公演内容が判明次第、東アジア文化都市事業ホームページ等でお知らせします。
日中韓の文化交流が東アジアをつなぐ架け橋となり、新たなる文化が創造され、その魅力が世界に広く伝えられることで、次代を担う子どもたちが胸をはれるまちになると信じています。
鎌倉に集う各都市が、平和への願いとやさしさに溢れたまちとして、新たな一歩を踏み出すことを祈念し、会場に平和への祈りとなる歌をお届けします。
〈プログラム〉
菅野よう子:花は咲く~NHK「明日へ」東日本大震災復興支援ソング
久石譲:Stand Alone~NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」メインテーマ
シューベルト:アヴェ・マリア
マスカーニ:アヴェ・マリア
プッチーニ:「蝶々夫人」より ある晴れた日に
中村八大:上を向いて歩こう(SUKIYAKI)
他
〈出演者プロフィール〉
森 麻季(ソプラノ)(Maki Mori,Soprano)
東京藝術大学、同大学院、文化庁オペラ研修所修了後、ミラノとミュンヘンに留学。プラシド・ドミンゴ世界オペラコンクールをはじめ、多数の国際コンクールに上位入賞。ワシントン・ナショナル・オペラ、ドレスデン国立歌劇場、トリノ王立歌劇場に出演を重ねて、国際的な評価を高める。
2023年BBCプロムスにデビュー。透明感のある美声と深い音楽性は各方面から絶賛され、日本を代表するオペラ歌手として常に注目をあびる。国立音楽大学客員教授、東京音楽大学特任教授。ワシントン・アワード、五島記念文化賞、出光音楽賞、ホテルオークラ賞受賞。
ⓒYuji Hori
山岸 茂人(ピアノ)(Shigeto Yamagishi,Piano)
東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学大学院(音楽学専攻)修了。
在学中に安宅賞受賞。古典から近代にわたるイタリア歌曲を嶺貞子氏に、ドイツ歌曲を佐々木成子、ライナー・ホフマン各氏より学ぶ。
ピアノを川口恒子、渡辺健二、高出紘子の諸氏に、また、音楽学を船山隆、本田脩の各氏に師事。
声楽の伴奏者としては演奏家から常に深く信頼され、これまで著名な歌手と数多く共演を重ねる。
現在、東京藝術大学声楽科伴奏助手、二期会イタリア歌曲研究会ピアニスト。
ⓒ横井 明彦
一般の参加者を事前申込にて募集します。
申込方法は、インターネット又は電話にて受け付けます。
今後、交流のテーマ、時期等を中国、韓国の各都市と調整し、順次交流事業を実施します。