ホーム > 市政情報 > 広聴 > 青少年トーク > 青少年トーク~鎌倉女学院高等学校(生徒会及び有志生徒)の皆さんと市長との懇談会

ここから本文です。

更新日:2021年3月29日

青少年トーク~鎌倉女学院高等学校(生徒会及び有志生徒)の皆さんと市長との懇談会

鎌倉女学院高等学校(生徒会及び有志生徒)と青少年トークを行いました。
5つのグループにわかれて、毎日通学している鎌倉について調査をプレゼンテーションし、そのプレゼンテーションについての質疑応答に市長が答えました。また、最後に、市長から講評を行いました。

開催日程

開催日時

令和3年(2021年)1月25日(月) 午後3時~4時

場所

オンラインにて開催

1

懇談概要

プレゼンテーション

(1)空き家を民泊に

鎌倉市は都心から近い観光地と言われ、自然や歴史を感じられる場所が多いのが特徴である。
この特徴を踏まえ、次の通り、問題点を見つけた。

1つ目は、長期滞在しないという点。そこから考えた対策案は、空き家を民泊にするということで、鎌倉市には空き家が約100件あり、その中でも活用できる空き家は半分以上ある。民泊の利点としては、今ある土地を活用できるという点が大きいと考える。住宅街が多く新たなホテルを建設する土地の確保が難しい鎌倉でも活用しやすい。また、今ある鎌倉の景観を守ることもできる。

2つ目は、民泊だけをするのではなく、鎌倉をより楽しめるプランを考えた。有名な観光地ではなく鎌倉ならではの街並みや海、山を感じてもらえるようなツアーを組み込み、観光地の距離が近くて1日で回り切れてしまうという問題も改善できるのではないかと思う。また、若者向けにレストランや着物レンタルなどと連携してSNSを通して広めてもらうということも考えた。

質疑応答

空き家を民泊にすることは実現可能なのか、また相性はいいのか。

市長

民泊は、次々に鎌倉にできている状況である。令和2年10月現在で神奈川県へ登録されている市内の民泊数は95件あり、一定程度浸透してきている。一方で、各自治会町内会長からは様々な相談が寄せられており、見知らぬ人が町中を歩いている不安や地域の出し方に従っていないごみの問題、夜中騒がしくして声がうるさいなどがある。鎌倉市でもそういうような意見を受け付ける窓口を設けて、神奈川県と連携して、地域の声に対応している。
そのため、一概に鎌倉市で民泊を推進していくとは言いにくい面がある。
ただ、皆さんの発表にもあったように、趣のある古民家が住めなくなり手放してしまうようなことは、景観的にも雰囲気としても悪くなっていくので、それを避ける意味でも、空き家を活用して趣のある町並みや景観を維持しながら、その資金を民泊で支えていくという仕組みができるとよい。
メリット、デメリットが混在しているのが民泊の課題だと捉えている。
 

(2)夜の鎌倉浮世離れ、いざ鎌倉は日の入りに

鎌倉の特徴としては、海や山などの自然が多いことや寺社がたくさんあることだが、鶴岡八幡宮は平日の夕方はとても混んでおり、今年の正月もコロナ禍とはいえ観光客が多く訪れている印象がある。
鎌倉市は年間を通して約2,000万人以上が訪れている観光地だが、宿泊者数は30万人、平均滞在時間は4.8時間となっており、日帰り観光客が多い。原因としては、首都圏に属している、アクセスが良い、また大通りでも夜8時を過ぎるとほとんどのお店が閉まってしまうことが挙げられる。
この結果を踏まえた提案は、1つ目は、鎌倉を舞台に実写映画化もされたファンタジー漫画の「鎌倉ものがたり」とのコラボレーション。映画の作中出てくるような夜の時間帯でみんなが楽しめるようなお祭りを開く。7月と8月の戌日と呼ばれる日などに、仮装した参加者が歩行者天国の若宮大路を歩いたり、両側には露店を出したり、祭りの協力店舗には夜限定の特別割引などしてもらう。また、映画版の「Destiny鎌倉ものがたり」劇中のシーンで、江ノ電が黄泉の国行きで死者を乗せる電車に変貌していることにちなんで、鎌倉にまつわる伝説や歴史など、車内に特別なアナウンスをかけ、乗客に新たな発見をしてもらう。

2つ目は、鎌倉市は宿泊施設が少なく、首都圏からのアクセスが良いということもあり、普通の旅館やホテルではなかなか泊まってくれる人が増えないことが予想されるため、より鎌倉を感じてもらえる旅館を増やすことが必要。鎌倉は海と山に囲まれており、景色の良い場所がたくさんあるため、そういった場所に旅館などを設置することでゆっくりとくつろぐことができる。

3つ目は、お祭りの開催や旅館の増設をすることにより、夜もお客さんが店に訪れるため、夜もお店を経営できるように、資金援助をする。そうすることで、夜もにぎやかな鎌倉をつくることができる。

質疑応答

鎌倉ものがたりなどのような作品とコラボしてお祭りなどを開催することは可能か。

市長

「鎌倉ものがたり」とコラボをすることは、制作会社と話をして双方が合意すれば可能になるものではある。実際すでに、鎌倉市では、漫画の「鎌倉ものがたり」と連携をして市内に案内板を設置している。

(3)小町通り

小町通りを活性化させるための提案を2つ挙げる。

1目が小町通りのごみ問題改善案、2つ目がエシカルファッションTシャツ販売案。
ごみ問題改善案について、昨年の1月に小町通りへと足を運びインタビューなどの調査を行い、私たちも鎌倉市民ではなく、いち観光客として小町通りを訪れたところ気づいたことがあった。それはごみ箱が見当たらないということで、小町通りにあるお店でごみ箱を置いていない理由とごみ箱がないということで困る観光客の方がいないかという質問をした。お店の方はごみ箱は景観を損ねてしまう、またごみを持ち帰ってくれる人が多いから大丈夫と言っており、また、店側にごみ箱があるとも言っていた。確かに景観を守ることは大切なことだと思うが、ポイ捨てが見受けられるし、ごみ箱はあった方が良い。
そこで提案するのは、ごみのポイ捨て禁止のポスターの掲示やごみ箱の設置の推奨である。
ごみ箱のデザインは、鎌倉の観光地やイラストを描き、フタをつけることで臭気防止につなげる。ごみ箱にたまったごみはお店側が交代で回収し、新しいごみ袋を入れることで掃除をするお店側の負担も減る。
分別のしやすいごみ箱については、ごみ箱のフタと商品に同じ記号を印刷やシールで記す。例えばプラスチックをハートマークだとすると、プラスチック専用のごみ箱のフタとプラスチック製商品にハートマークを記す。同じ記号が記されているごみ箱に捨てるという動作なので、快適にかつ円滑に行える。

2つ目のSDGsに関連した提案は、鎌倉市はSDGs未来都市に選ばれており、ホームページ等を見て総合的な取り組みが多くあることが分かった。そこで、この計画案に未来都市として世界をけん引していくための案を追加することを提案する。
事例として挙げるのが、鎌倉オリジナルのエシカルファッションTシャツを、小町通りを中心に販売することである。エシカルファッションは生産者の労働環境に配慮されて作られたファッションのことを指す。学校で行った国際セミナーでは、農薬に苦しみながら働く過酷な労働環境や1枚のTシャツに対して、150gもの農薬が使われており、そのこと知らずにファッションを楽しんでいる人も多くいると知り、発信力のある鎌倉でエシカルの認知度を上げたい。
具体的には、白地のTシャツを国内外のエシカルブランドから購入し、市内の中高生が鎌倉オリジナルのデザインや、エシカルだとわかるようなロゴをワンポイントとして入れる。多くの人がこのTシャツを買えば、労働している子どもたちの環境を守り、支援することにつながるため、SDGsのゴールに貢献できる。

質疑応答

ごみ箱の設置とエシカルTシャツの販売は現実的か?

市長

ごみ箱について、無くした理由として、鎌倉市の家庭ごみを有料化したということが契機になっている。町中にごみ箱があると、有料でごみを出さなければならないものを無料で捨てることができてしまうため、それを防ぐため無くした。良いか悪いかは両方の側面があり、多く議論を重ね、意見を出し合って、より良い方向にしていくことが必要。
SDGsの観点では、ごみそのものを出さないということが大事。町中にごみ箱をたくさん置くということは、つまり観光に来た方々がごみを捨てていくことにつながる。みんなでSDGsの持続可能な未来を創っていくということは、ごみになるものは作らない・売らないという方向である。
販売するものについても、捨てるごみが出ないように売ってもらいたいという願いがある。現実には、なかなかすべてがそうはなりきらないので、売ったお店にちゃんと回収してくださいと市からお願いしている。お店側もそう答えていただいている。
仮にごみ箱を置くとしたら、景観を損ねないものを置いていく考え方は必要で、どのようなものが景観を損ねないものか、デザインやアイデアを出し合う必要がある。
エシカルファッションTシャツは、行政で作るというよりも、既にある民間の企業等で色々なエシカル商品というのが作られており、そういうものをいかに皆さんに買ってもらうかを推進や紹介していくことが行政の大きな役割である。そういう面から応援していきたい。

(4)視点をずらして、楽しもう

鎌倉は都心からも近く、日帰りで楽しめるスポットが多いため、宿泊しようというお客さんが少ないことが観光地としての欠点である。しかし、新型コロナウイルスにより一時は観光客が減ったが、最近では再び旅行者が増え始めたため、私たちは3密を避けなければならないと思う。
そこで、3密を避けながら観光を楽しんでもらうために考えたのが、場所・時間をずらすこと。有名な場所では観光客が多いが、あまり知られていないところでは少なく、時間も午前より午後のほうが、人が密集している。
コロナ禍、またそうでないときにも鎌倉を安全に楽しんでもらうためのアプリを提案する。
鎌倉アプリの目的は穴場スポットを観光客の方々に知ってもらうためにその場所の紹介を行うこと、また混雑を防ぐこと、もう一度行きたいという新たなリピーターを増やすこと。
アプリの内容は、北海道でも使われている「札幌いんふぉ」を理想形としており、地図とクーポンのどちらの機能も使えるものにしたい。
アプリでできることは、ポイントをためる・使う、地図として使うということ。ポイントのシステムは、付与されるポイントを統一するのではなく、点数ごとに変えることで、新たなこの場所に行ってみようという気持ちを作ることができる。また、ためたポイントは、割引券やお土産との交換を可能とする。コロナ対策として、時短営業または入店の制限がされているお店の商品と交換を行うことでコロナ禍でもお土産選びを楽しむことができる。また、夜の宿泊客が少ないことも観光地としての弱点であると思うので、午後からの割引を大きくし、宿泊を勧めることになる。

鎌倉の観光客は都心から来る人も多く、午後から増える傾向にあり、3密を避けることはもちろんだが、穴場スポットを楽しみ、人が集まりすぎないようにする。人手が分かれることで、地元住民の頭を悩ませている移動の困難も解決できる。これらのことが実現すれば、行くたびに新しい発見があり、自分たちのペースで楽しめる観光客に合わせる鎌倉に近づけることができる。

質疑応答

コロナウイルスの感染が拡大している中、GOTOトラベル等が行われていたが、鎌倉独自の感染対策等は取っていたか。また、効果はみられたか。

市長

国の事業なので、直接市ではGOTOトラベルとの連携はしていないが、感染拡大防止の点では、鎌倉市としても働きかけをしていかなければいけないと思っている。例えば、ポスターを作り、鎌倉駅等に貼ってもらい、観光客へ「手を洗う」や「距離を取る」とか基本的なところだが、鎌倉のデザイナーにお願いをして、啓発等を行った。
また、鎌倉は飲食店が多く、各お店でもクリアボード等の設置等、神奈川県からの仕組みを紹介、支援をした。国県市で連携しながら取り組みを行ってきた。

(5)鎌倉観光アプリ計画

鎌倉市の現状の問題点は大きく分けて2つある。
1つ目は観光客について。2つ目はごみの問題である。
観光客については、V-RESASを使い新型コロナウイルス感染拡大前後の人の動きを調べた。コロナ禍ということもあり、神奈川県外・県内、鎌倉市内と順に人の流れが前年に比べ停滞していることが分かった。そして、冬はさらに感染拡大、観光客の減少が進むと考えられるので、少しでも緩和するために、感染対策を強化し観光客の方が安心できる環境が必要である。
方法として、アプリを導入し、新型コロナウイルスによって遠のいてしまった客足を取り戻し、観光業を回復させること、多くの人が目につきやすいインターネットを利用して、感染収束後も鎌倉の魅力を発信し続けること、そして混雑を避け待ち時間のないスムーズな観光を手助けすること。
このアプリにはお店の場所などが分かりやすく記載されているマップを提供し、さらに、混雑状況や待ち時間を表示し、来店予約もできるようにする。こうすることで、観光客の待ち時間を減らし、感染防止対策ができ、かつ、スムーズに観光することができる。

2つ目の問題のごみ問題は、ごみ箱を増やすことで、ごみのポイ捨てをなくそうという対策。
小町通りを例として、お店の角や人目の付きやすいところに設置し、ごみ箱自体も鎌倉の自然や景観とあった美しい見た目の物にし、また店でも積極的にゴミを預かるようにして、観光客に分かりやすいよう店の外側にごみを預かりますなど張り紙をする。
2つの提案で考えられる効果として、観光客自身が来店の予約待ち時間を把握し、混雑を避けて行動できるため、3密をなくして効率よく観光することができる。
また、現在市内のごみ箱では、ごみ箱の中にいっぱいごみが入っていたり、本来捨てるべきものではないものまで入っていたりなどするところが見られるため、ただごみ箱を増やすのではなく、置く場所を決め、散乱を防いだり、近所の方が散歩の際に注意してもらったり、定期的に見回りなどをすればある程度は管理できる。
観光客の減少とごみの増加という2つの点に着目して、アプリの案を考え、市民と観光客のどちらも快適に過ごせる鎌倉にしていけたらと思う。

質疑応答

この計画では、アプリの導入を考えているが、鎌倉市でデジタル化を進めることに関して、どう考えるか。

市長

鎌倉市では様々なものをデジタル化していくことに、力を入れて取り組んでいる。アプリの導入もどんどん採用していきたいと思っている。
ただ、デジタル化というのは、高齢者の中には、自分たちが置き去りにされているのではないかと思う人もいる。市が目指しているところは、高齢者や情報弱者、なかなか情報が受け取れない人こそデジタルの力を使って情報を届けていく仕組みを作り上げていきたいと思っている。スマホのアプリだけを活用したものではなく、生活の中にこれから出てくる新たな技術を用いて作り上げていきたい。

2

市長からの講評

発表に使用している写真など1つひとつが素敵で、また、ホームページやRESASなど活用して、具体的な数値を捉えた上で鎌倉市の課題を考えているところが素晴らしいと思った。
鎌倉の課題、行政の課題、まちの課題は市役所だけで解決できる時代ではなく、市民や企業、皆さんのような学生の方々、それからNPOをはじめとする市民活動団体などそれぞれの活動をしている皆さんが、垣根を越えて連携して課題を解決していくという時代になっている。行政・市役所には得意なところがあれば、苦手なところもあり、それぞれの立場に立っている人たちに特徴がある。そして、特徴の足りない部分を補ったり、いいところを伸ばし合ったりして、連携をすることでより良いまち鎌倉のまちをつくっていきたいと思っている。これを市では「共創」、共に創るまちづくりとしており、取組を通じて鎌倉をより良いまちにしていきたい。
もうひとつ、皆さんの話を聞いて思ったのは、鎌倉のまちは市民だけでも、観光客のものだけでもなく、鎌倉に関わる全ての人たちにとって素晴らしいまちである必要があると思っている。そういう視点から最近では、交流人口、関係人口という言葉が出てきている。そこに住んでいる定住人口や観光人口ということだけではなく、少し広い視野でもって鎌倉に関わっている人たちを想像しながら、もしくはそういう人たちと連携しながら、この鎌倉全体を良くしていく視点がとても大事で、皆さんの提案もそういうことがちりばめられていたのが、とても良かった。

お問い合わせ

所属課室:共生共創部広報課広報担当

鎌倉市御成町18-10 本庁舎2階

電話番号:0467-61-3867

メール:koho@city.kamakura.kanagawa.jp

  • PC版を表示
  • スマホ版を表示