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更新日:2023年11月29日

令和3年度からの個人住民税(市・県民税)の主な改正点

令和3年度(令和2年1月1日から令和2年12月31日の間に得た収入)の個人住民税から適用される改正点をお知らせします。

(掲載項目)

1.給与所得控除の改正

2.公的年金等控除の改正

3.基礎控除の改正

4.扶養控除等の所得金額要件の見直し

5.ひとり親控除の創設及び寡婦(夫)控除の改正

6.所得金額控除の創設

7.調整控除の改正

8.非課税の範囲の拡大

9.個人住民税の新たな非課税措置の創設

10.その他(イベント中止等によりチケット払戻請求権を放棄した場合の寄附金税額控除)

1.給与所得控除の改正

給与所得控除を10万円引き下げ

給与所得控除の上限が適用される給与等の収入額を1,000万円から850万円に、給与所得控除の上限額を220万円から195万円に引き下げ

【改正後】

給与所得速算表

給与等の収入金額

給与所得の金額 ※所得金額調整控除適用前

550,999円まで 0円
551,000円から1,618,999円 「給与等の収入金額-550,000円」で求めた金額
1,619,000円から1,619,999円 1,069,000円
1,620,000円から1,621,999円 1,070,000円
1,622,000円から1,623,999円 1,072,000円
1,624,000円から1,627,999円 1,074,000円
1,628,000円から1,799,999円

給与等の収入金額を「4」で割って千円未満を切り捨てる

(算出金額:A)

「A×2.4+100,000円」で求めた金額
1,800,000円から3,599,999円 「A×2.8-80,000円」で求めた金額
3,600,000円から6,599,999円 「A×3.2-440,000円」で求めた金額
6,600,000円から8,499,999円 「給与等の収入金額×0.9-1,100,000円」で求めた金額
※8,500,000円以上 「給与等の収入金額-1,950,000円」で求めた金額

 ※給与等の収入金額が850万円を超える場合、次の(1)~(4)のいずれかの要件を満たす場合は、次の所得金額調整控除を給与所得の金額から差し引く

(1)特別障害者に該当する

(2)23歳未満の扶養親族を有する

(3)特別障害者であり同一生計配偶者を有する

(4)特別障害者である扶養親族を有する

◆所得金額調整控除=(給与等の収入金額-850万円)×0.1

 なお、給与等の収入金額が1,000万円を超える場合、計算上使用する給与等の収入金額は1,000万円

※2..公的年金等控除の改正記載の所得金額調整控除と併用できます

【改正前】

給与所得速算表

給与等の収入金額

給与所得の金額

650,999円まで 0円
651,000円から1,618,999円 「給与等の収入金額-650,000円」で求めた金額
1,619,000円から1,619,999円 969,000円
1,620,000円から1,621,999円 970,000円
1,622,000円から1,623,999円 972,000円
1,624,000円から1,627,999円 974,000円
1,628,000円から1,799,999円

給与等の収入金額を「4」で割って千円未満を切り捨てる

(算出金額:A)

「A×2.4」で求めた金額
1,800,000円から3,599,999円 「A×2.8-180,000円」で求めた金額
3,600,000円から6,599,999円 「A×3.2-540,000円」で求めた金額
6,600,000円から9,999,999円 「給与等の収入金額×0.9-1,200,000円」で求めた金額
10,000,000円以上

「給与等の収入金額-2,200,000円」で求めた金額

2.公的年金等控除の改正

公的年金等控除を10万円引き下げ

公的年金等の収入金額が1,000万円以上の控除額に195.5万円の上限を設定

公的年金等以外の合計所得金額が1,000万円を超える場合は控除額を引き下げ

【改正後】

公的年金等雑所得速算表

年金受給者の年齢

公的年金等の

収入金額

公的年金等雑所得の金額

公的年金等雑所得以外の所得に係る合計所得金額

1,000万円以下の場合

1,000万円を超え

2,000万円以下の場合

2,000万円を超える場合
65歳以上 3,300,000円未満

「収入金額-1,100,000円」

で求めた金額

「収入金額-1,000,000円」

で求めた金額

「収入金額-900,000円」

で求めた金額 

3,300,000円から4,099,999円

「収入金額×0.75-275,000円」

で求めた金額

「収入金額×0.75-175,000円」

で求めた金額

「収入金額×0.75-75,000円」

で求めた金額

4,100,000円から7,699,999円

「収入金額×0.85-685,000円」

で求めた金額

「収入金額×0.85-585,000円」

で求めた金額

「収入金額×0.85-485,000円」

で求めた金額

7,700,000円から9,999,999円

「収入金額×0.95-1,455,000円」

で求めた金額

「収入金額×0.95-1,355,000円」

で求めた金額

「収入金額×0.95-1,255,000円」

で求めた金額

10,000,000円以上

「収入金額-1,955,000円」

で求めた金額

「収入金額-1,855,000円」

で求めた金額

「収入金額-1,755,000円」

で求めた金額

65歳未満 1,300,000円未満

「収入金額-600,000円」

で求めた金額

「収入金額-500,000円」

で求めた金額

「収入金額-400,000円」

で求めた金額

1,300,000円から4,099,999円

「収入金額×0.75-275,000円」

で求めた金額

「収入金額×0.75-175,000円」

で求めた金額

「収入金額×0.75-75,000円」

で求めた金額

4,100,000円から7,699,999円

「収入金額×0.85-685,000円」

で求めた金額

「収入金額×0.85-585,000円」

で求めた金額

「収入金額×0.85-485,000円」

で求めた金額

7,700,000円から9,999,999円

「収入金額×0.95-1,455,000円」

で求めた金額

「収入金額×0.95-1,355,000円」

で求めた金額

「収入金額×0.95-1,255,000円」

で求めた金額

10,000,000円以上

「収入金額-1,955,000円」

で求めた金額

「収入金額-1,855,000円」

で求めた金額

「収入金額-1,755,000円」

で求めた金額

給与所得及び公的年金等雑所得があり、その合計額が10万円を超える場合、所得金額の計算の際に、所得金額調整控除として次の金額を給与所得の金額から差し引く

◆所得金額調整控除=(給与所得+公的年金等雑所得)-10万円

なお、給与所得及び公的年金雑所得が10万円を超える場合は10万円で計算する

また、所得金額調整控除額がマイナスになる場合は所得金額調整控除0とする

※1.給与所得控除の改正記載の所得金額調整控除と併用できます

(参考)

※65歳以上

令和3年度課税(令和2年分所得):昭和31年1月1日以前生まれ

※65歳未満

令和3年度課税(令和2年分所得):昭和31年1月2日以降生まれ

【改正前】

公的年金等雑所得速算表
年金受給者の年齢 公的年金等の収入額 公的年金等雑所得の金額
65歳以上 3,300,000円未満 「収入金額-1,200,000円」で求めた金額
3,300,000円から4,099,999円 「収入金額×0.75-375,000円」で求めた金額
4,100,000円から7,699,999円 「収入金額」×0.85-785,000円で求めた金額
7,700,000円以上

「収入金額」×0.95-1,555,000円で求めた金額

65歳未満 1,300,000円未満 「収入金額-700,000円」で求めた金額
1,300,000円から4,099,999円 「収入金額×0.75-275,000円」で求めた金額
4,100,000円から7,699,999円 「収入金額」×0.85-785,000円で求めた金額
7,700,000円以上

「収入金額」×0.95-1,555,000円で求めた金額

3.基礎控除の改正

基礎控除を10万円引き上げ

合計所得金額が2,400万円超えの場合は3段階で逓減し、2,500万円を超える場合は適用外とする

改正後 改正前

合計所得金額

基礎控除

 

基礎控除

2,400万円以下 43万円 一律 33万円

2,400万円超

2,450万円以下

29万円

2,450万円超

2,500万円以下

15万円
2,500万円超 0円

4.扶養控除等の所得金額要件の見直し

給与所得控除・公的年金等所得控除から基礎控除への振替により、扶養親族等の合計所得金額要件も見直されます。

 各要件については以下の表のとおりです。

要件等 改正後 改正前
同一生計配偶者及び扶養親族の合計所得金額 合計所得金額48万円以下 合計所得金額38万円以下
配偶者特別控除に係る配偶者の合計所得金額 合計所得金額48万円超133万円以下 合計所得金額38万円超123万円以下
勤労学生控除の合計所得金額 合計所得金額75万円以下 合計所得金額65万円以下

5.ひとり親控除の創設及び寡婦(夫)控除の改正

婚姻歴や性別に関わらず、生計を一にする子(総所得金額等が48万円以下)を有するひとり親(合計所得金額500万円以下に限る)について、「ひとり親控除」(控除額30万円)を適用

上記以外の寡婦については、引き続き寡婦控除として控除額26万円を適用し、子以外の扶養親族を有する寡婦についても、所得制限(合計所得500万円以下)を設定

住民票の続柄に「夫(未届)」、「妻(未届)」と記載があるかたは対象外

【改正後:ひとり親控除・寡婦控除】

本人女性

配偶者関係

死別 離別 未婚
本人合計所得(円)

500万以下

500万超

 500万以下

500万超

 500万以下

500万超

扶養親族:「子」有り

 30

-

 30

 -

 30

 -

扶養親族:「子以外」有り

 26

-

 26

 -

 -

 -

扶養親族:無し

 26

-

 -

 -

 -

 -

 

本人男性

配偶者関係

死別 離別 未婚
本人合計所得(円)

500万以下

500万超

 500万以下

500万超

 500万以下

500万超

扶養親族:「子」有り

 30

-

 30

 -

 30

 -

扶養親族:「子以外」有り

 -

-

 -

 -

 -

 -

扶養親族:無し

 -

-

 -

 -

 -

 -

【改正前:寡婦(夫)控除】

本人女性

配偶者関係

死別 離別
本人合計所得(円)

500万以下

500万超

 500万以下

500万超

扶養親族:「子」有り

 30

26

 30

26

扶養親族:「子以外」有り

 26

26

 26

 26

扶養親族:無し

 26

-

 -

 -

 

本人男性

配偶者関係

死別 離別
本人合計所得(円)

500万以下

500万超

 500万以下

500万超

扶養親族:「子」有り

26

-

 26

-

扶養親族:「子以外」有り

-

-

-

-

扶養親族:無し

-

-

-

-

6.所得金額調整控除の創設

下記に該当する場合は、給与所得から所得金額調整控除が控除されます

(1)給与等の収入金額が850万円を超え、次の1から3のいずれかに該当する場合

1.特別障害者に該当する

2.年齢23歳未満の扶養親族を有する

3.特別障害者である同一生計配偶者若しくは扶養親族を有する

◆所得金額調整控除額=(給与所得の収入額(1,000万円を超える場合は1,000万円)-850万円)×10%

(2)給与所得控除後の給与等の金額及び公的年金等に係る雑所得の金額があり、給与所得控除後の金額と公的年金等に係る雑所得の金額の合計額が10万円を超える場合

◆所得金額調整控除額=給与所得控除後の給与等の金額(10万円を超える場合は10万円)+公的年金等に係る雑所得の金額(10万円を超える場合は10万円)-10万円

7.調整控除の改正

合計所得金額が2,500万円を超える場合は適用外とする

改正後 改正前
合計所得金額 調整控除   調整控除
2,500万円以下 ※計算方法参照 一律 ※計算方法参照
2,500万円超 0円

※計算方法

課税標準額が200万円以下の場合

下記のいずれか少ない金額×5%(市民税3%、県民税2%)

・人的控除の差の合計額

・住民税の課税標準額

課税標準額が200万円超の場合

(人的控除の差の合計額-(住民税の課税標準額-200万円))×5%

2,500円未満のときは2,500円(市民税3%、県民税2%)

8.非課税の範囲の改正

非課税を判定する所得に10万円を加算(改正は赤字下線部分)

 「均等割」 「所得割」ともに課税されないかた

1.生活保護法の規定による生活扶助を受けているかた(賦課期日現在)

2.障害者、未成年者、寡婦またはひとり親で、前年の※合計所得金額が125万円+10万円以下であるかた(給与所得のみの場合は、給与収入2,043,999円以下のかたが該当)

3.前年の合計所得金額が、次の計算で求めた金額以下であるかた

(1)同一生計配偶者または扶養親族がいる場合

35万円×(同一生計配偶者+扶養親族の人数+1)+21万円+10万円

(2)同一生計配偶者または扶養親族がいないかた

35万円+10万円=45万円

「所得割」が課税されないかた

前年の※総所得金額等が次の計算で求めた金額以下であるかた

(1)同一生計配偶者または扶養親族がいる場合

35万円×(同一生計配偶者+扶養親族の人数+1)+32万円+10万円

(2)同一生計配偶者または扶養親族がいないかた

35万円+10万円=45万円

市民税分の「均等割」、「所得割」が免除になるかた(鎌倉市独自)

前年の合計所得金額が135万円を超え145万円以下で本人が障害者控除の対象者

※県民税は課税されます

市民税分の「所得割」が2分の1になるかた(鎌倉市独自)

前年の合計所得金額が145万円を超え155万円以下で本人が障害者控除の対象者

※県民税は課税されます

(参考)

※合計所得金額とは、総所得金額と分離課税所得の合計(損益通算後)。分離課税の譲渡所得については特別控除前

※総所得金額等とは、合計所得金額から純損失の繰越控除と雑損失の繰越控除を行った額(分離課税の譲渡所得については特別控除前)

9.個人住民税の新たな非課税措置の創設

全てのひとり親家庭の子どもに対して公平な税制を実現する観点から、児童扶養手当受給者に限定せず、前年の合計所得金額が135万円以下のひとり親について、個人住民税を非課税とする。

※住民票の続柄に「夫(未届)」、「妻(未届)」と記載のあるかたは対象外

10.その他(イベント中止等によりチケット払戻請求権を放棄した場合の寄附金税額控除)

イベントの払戻請求権の放棄による寄附金控除の特例

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、政府の自粛要請を踏まえて中止・延期・規模の縮小が行われた文化芸術・スポーツイベントについて、チケットの払い戻しを受けない場合に、その金額分を寄附とみなして寄附金税額控除を受けることができる制度が創設されました。

※令和2年2月1日から10月31日までの間にすでに払い戻しを受けている場合でも、令和3年1月29日までにイベント主催者に対してその払戻分以下の金額を寄附することにより、寄附金税額控除の適用を受けることができます。

対象となるイベント

次のすべてに該当するイベントが対象となります。

1.令和2年2月1日から令和3年1月31日までに日本国内で開催、又は開催予定であった不特定かつ多数のものを対象とする文化芸術・スポーツイベント

2.政府の自粛要請を踏まえて中止・延期・規模の縮小が行われたイベント

3.文部科学大臣が指定したイベント

手続きの流れ

1.対象のイベントであることを確認してください

2.イベント主催者に払い戻しを受けないことを連絡してください

3.主催者から「指定行事証明書」と「払戻請求権放棄証明書」を取得してください

4.市民税・県民税申告の際に、上記2点を添付して申告してください

※確定申告の申告方法については税務署に御確認ください

お問い合わせ

所属課室:総務部市民税課 

鎌倉市御成町18-10 本庁舎1階

電話番号:0467-61-3921

メール:kamatax@city.kamakura.kanagawa.jp

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