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更新日:2025年2月18日
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第36号/令和2年10月9日指定
猪熊邸(旧武基雄自邸)は、極楽寺に所在する建築家・武基雄(1910~2005)の旧自邸です。武氏は戦後モダニズムの建築家で、早稲田大学で教鞭を取るかたわら、設計活動も積極的に行いました。一辺7.2メートルの正方形の平面上に方形(ほうぎょう)造り屋根を架けた主体部と、それに接続する長方形の平屋建て部からなる明確な構成は、武氏のモダニズムの理念をよく表しています。
全国的に、戦後のモダニズム建築が、その歴史的評価が定まる前に失われつつある現状にあって、現所有者が武氏の設計理念を尊重し、良好な状態で保存し居住していることは貴重であると言えます。
鎌倉特有の高低差の大きい谷戸の地形を活かして躯体を半ば地下に埋め込んでいるため、細い路地の奥に武氏自ら「三角の箱」と呼んだ方形(ほうぎょう)造りの屋根が浮かんで見える景観は、戦後モダニズム建築と緑豊かな古くからのまち並みが新旧の融合を見せています。
極楽寺一丁目
(注)公開はしていません。