ホーム > 市政情報 > 広報 > 広報かまくら > 広報かまくらバックナンバー > 広報かまくらバックナンバー・令和2年度(2020年度) > 広報かまくら令和2年度10月15日号(No.1366) > 広報かまくら令和2年度10月15日号1面
ページ番号:29432
更新日:2024年10月3日
ここから本文です。
農業・水産業といった第一次産業と福祉が連携することで、障害者が働き手として活躍し、さらに今までにはないカタチで人やモノがつながり、まちに新しい価値を生み出す——そんな取り組みを紹介します。
障害福祉課…内線2694
鎌倉市は持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた取り組みを推進しています。
障害者などが農業・畜産業・水産業分野で活躍することを通じて、自信や生きがいを持って社会参画を実現していく取り組みのこと。障害者の就労や生きがいづくりの場を生み出すだけでなく、担い手不足や高齢化が進む第一次産業において、新たな働き手の確保につながる可能性もあります。
皆さん、「鎌倉海藻ポーク」をご存じですか。これまで、市内の海岸に大量に流れ着き、廃棄されていた海藻をえさに加工して、これを与えて育てたブランド豚のことです。生みの親は、市内に住む料理家・矢野ふき子さん。海藻を集めているのは福祉事業所「わんびぃさん」の皆さんです。
鎌倉漁業協同組合の協力を得て、海藻の回収・加工を障害者に担ってもらおうと考案した矢野さん。「障害者の活躍があって、このブランド豚は生まれました。経済成長や効率といった価値観や枠組みを超え、みんなが力を発揮できる社会を願ったその先に、鎌倉の新しい食文化を作り出せたらうれしいです」
これまで廃棄されていた海藻を、福祉事業所の作業として回収し、豚のえさとして加工します。
↑収入 ↓出荷
納入した海藻をえさに加えて育てた豚を「鎌倉海藻ポーク」としてブランド化し、価値を高めます。
市内のレストランなどに食材として卸され、おいしい料理になります。