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更新日:2024年12月11日
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視覚障害および聴覚障害などの障害がある人は、情報取得や意思疎通が困難なため、不安や不便を感じています。市は、みんながお互いを尊重し合い、不自由を感じている人が望むかたちで社会参加しやすくする条例「視覚障害者及び聴覚障害者等の情報取得等の手段についての選択の機会の確保に関する条例」を、7月に制定しました。
障害福祉課
視覚障害には、「視力がない」「視野が狭い」「色が判別できない」などがあり、読み書きや移動・歩行などで不自由があります。先天的に視力がない場合と、後天的に視力を失った場合では、必要な配慮が異なります。
点字
スクリーンリーダー(画面読み上げソフト)
聴覚障害には、「聞こえない」「聞こえにくい」などがあり、言語障害を伴う場合もあります。
発声ができる人や補聴器をつけている人でも、視覚による情報で内容を補っていることがあることに、留意が必要です。
手話
筆談
耳からの情報よりも、目からの視覚的な情報を受け取ることが得意です。
少数派であることから、疲れやすく対人コミュニケーションに緊張してしまう人もいます。
コミュニケーション支援ボード…(公財)明治安田こころの健康財団が現全国特別支援学校知的障害教育校長会と制作し普及させているコミュニケーション支援ツール
発声が難しい、思うように筋肉が動かないなどのために、意思疎通が困難なことがあります。また、ペースメーカーなど内部障害のある人は、疲れやすい状態にあることに留意が必要です。
透明文字盤
市内には、障害者との橋渡しや親睦・支援活動を続けている団体があります(「生涯学習ガイドブック」を参照)。
活動状況は事前に各団体に確認を!
一般書・童話などの本や「広報かまくら」などを、点字に訳しています。
点訳者を養成する講座は、毎年5月に開講。
福祉センター…木曜日 13時00分~15時00分
市社会福祉協議会 電話23-1075
会員と聴覚障害者との親睦を図るとともに、手話技術の習得をしています。
青木 電話・FAX23-8659
手話通訳者の育成。併せて聴覚障害者との交流を通して相互理解を図ります。
(注)今年度の募集は終了
福祉センター…木曜日 18時45分~20時45分
障害福祉課 電話61-3975
登録しておくと、緊急時に音声を使わずスマートフォンなどで消防署に通報できます。
【問い合わせ】指令情報課 FAX44-5551、Eメール:sirei@city.kamakura.kanagawa.jp
外見からは分からなくても援助や配慮を必要としていることを知らせているマークです。障害福祉課(本庁舎1階)で配布しています。
市内の最年少手話通訳者・崎山さんと、市内在勤の盲導犬ユーザー・板嶌さんに、お話を聞きました。
私は小学4年生の授業で手話を知り、それから家族で手話を覚えたり、出掛けたときに使ったりして楽しむようになりました。高校では手話部に入り、手話で話す同級生がいたこともあり、より身近なものになりました。手話は、言語の一つだと思います。アルバイト先で、お客さんが耳が不自由な様子だったので手話で対応してみたら通じて、とても喜ばれたのも、うれしい思い出です。
現在平日は仕事があるので、休日に月3、4回ぐらい通訳を行っています。依頼は、塾の面談や学校説明会、車の買い替えなどさまざまです。新型コロナワクチン接種にも同行しています。
通訳で心掛けていることは、依頼者に伝わりやすい単語や表現を使うということです。聞こえない方によって知っていることも違うため、表した手話で伝わりにくい時は、他の手話表現に変えてみることが必要です。
相手のことを分かろうとする気持ちが大切だと思います。手話を通して広がっていく、人との関わり合いを楽しんでください。
私は20歳になる少し前に網膜色素変性症にかかりました。病状は徐々に進行し、白杖もつらくなって、44歳で盲導犬ユーザーとなりました。
盲導犬と歩くことで歩行が楽になるばかりでなく、精神的に大きな安心を得ました。白杖で歩いている頃は、暗くなってくると見えにくくなるので大きな不安に襲われたものです。けれども盲導犬が一緒だと暗くても余裕を持って歩けます。
盲導犬は段差や曲がり角、障害物などを教えますが、道順を教えることはしません。信号もユーザー(人)が判断しているので、もし交差点などで困っている様子を見かけたら、「一緒に渡りましょうか」「お手伝いしましょうか」などと、声を掛けてくださると助かります。
ユーザーはみんなさまざまな経験を経て盲導犬との歩行を選択しています。この背景に少し思いを巡らせていただけたら、うれしいです。それに、盲導犬はユーザー自身が責任を持って健康・衛生管理を行っていますので、安心して受け入れていただきたいです。
盲導犬は、視覚障害者が安全に歩くために訓練された犬です。ペットではないので、触るのはやめましょう。そっと温かく見守ってください。このほか身体障害者補助犬には、聴導犬や介助犬もいます。