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更新日:2024年2月5日

広報かまくら令和3年度2月1日号2-3面

かまくらULTLAプログラム

教育センター 電話61-3809

自分の特性を知り、鎌倉という地域の特性や資源を生かした学習で、自分らしい学びを進める

参加者は、プログラムの最初に「学びのポートフォリオ(分析シート)」を使って、自分の中にどんな力が眠っているか、思考や好奇心のスタイルにどんな傾向があるか、などを知ることから始めます。その上で、自分の特性を生かした学び方を工夫して、さまざまな分野の専門家のULTLAナビゲーターと共に、自分らしい学習を進めていきます。

ご覧ください!

プログラム当日の様子は、鎌倉市教育委員会noteでも公開しています!

https://note.com/kamakuracity_edu/( 外部サイトへリンク )

感染症対策を講じて開催しました。

(くわしくは広報かまくらPDF版をご覧いただくかお問い合わせください)

森のプログラム at 浄智寺

リズムをテーマにした身体活動、竹を使った楽器作りと演奏などを通じて、目には見えない身体・心・自然の変化を探究する

1日目

  • 「学びのポートフォリオ」で自分を知ることから、プログラムがスタートしました。
  • 腹が立ったり据わったりするのはなぜか、座禅を通して腹と心の不思議な関係を探りました。
  • 身体一つでどれだけ多くの動きが創れるか、忍者やネコなどに変身して体感しました。
  • さまざまな大きさの太鼓で、自分にフィットするリズムと音を見つけていきました。

2日目

  • 竹の種類・性質・構造などを、実際に生えている竹を観察しながら学びました。
  • 竹がどんなものに変身しているか、広い境内で探してみました。
  • 「森の映画祭」を盛り上げようと、創意工夫して竹で楽器を制作しました。
  • 竹がさまざまな種類の楽器に生まれ変わりました。

3日目

  • 開催中の「森の映画祭」や北鎌倉ゆかりの監督・小津安二郎について説明を受けた後、民族楽器を描いた映画『大海原のソングライン』を鑑賞しました。
  • 2日目に制作した竹楽器を使って自分の音を出し、発表し合いました。
  • 自作のお面を付け、竹楽器や太鼓で「森の映画祭」の音をみんなで奏でました。

参加者・保護者の声

  • 自分の学び方のクセを知って、「自分の取り扱い方」が分かった。(参加者)
  • 周りの友達と活動して仲良くなったし、発見もあった。楽しくて仕方がない。(参加者)
  • 意欲が高まってきたようで、学校に行くようになった。(保護者)
  • 朝から夕方まで、久しぶりに何かの活動ができた。楽しかったようだ。(保護者)

ULTLAナビゲーターの思い

朝比奈惠温(えおん)さん(浄智寺住職)

ここに来て気持ちが安らぐ、というような、言葉を超えた場の力や数百年前の先人の思いを感じて、何かにつながれば嬉しく思います。

岡 博大(ひろもと)さん(NPO法人湘南遊映坐(ゆうえいざ)理事長)

私も不登校の経験があります。その経験は自分の視野を広げて人生を豊かにしてくれました。焦らずプラスに捉えて、いろいろな学びを知ってほしいです。

福本理恵さん(株式会社SPACE代表)

自分をいろいろな環境に置いて、可能性を広げてほしいです。試行錯誤しながら、マイペースに自分の道をひらいてほしい、と願っています。

贄川(にえかわ)治樹さん(WCP公認心理療法家)

音楽を奏でる時のように、自分のリズムを大切にして自分らしさを開花させながら、人とダイレクトにつながり社会と調和するきっかけになれば、と思っています。

海のプログラム
at カヤック(ぼくらの会議棟)
at 由比ヶ浜海岸

専門家によるワークショップ、地引網体験や地元漁師の話などを通して、海や海藻・魚などの生き物の多様性や命を感じ、「生きる」を考える

1日目

  • 「学びのポートフォリオ」で自分を知ることから、プログラムがスタートしました。
  • 講座「十魚十色!ギョッとする魚たち」の映像は印象的だったようです。
  • 実際の魚や標本に触れながら、世界に生息する多種多様な魚の特性を学びました。
  • 多種にわたる海藻の姿や味、食感を実際に比べて分析し、海藻の正体に迫りました。
  • さまざまな食材で海藻の美しさを引き立てる盛り付けデザイン、サラダに合うドレッシングを考えて調理し、名前を付けました。

2日目

  • 網の仕掛け方、引く力加減などを漁師さんから教わりながら、地引網を体験しました。
  • まかない丼を食べ、命の循環を感じながら、漁師さんの海や仕事への思いを聞きました。
  • 魚たちから命のバトンを受け取り、魚をおいしく食べるため、寿司のシャリ型をデザインしました。
  • デジタル技術を駆使し、3Dプリンタを使ってシャリ型を作る作業に没頭しました。

3日目

  • 思いの詰まった、世界で唯一のシャリ型ができました。
  • シャリ型に込めた思いや設計図を描いて、実際に寿司を作りました。
  • シャリ型を使って実演しながら、家族や参加者にプレゼンをしました。

参加者・保護者の声

  • 同世代の子と話したり網を引いたりできて、楽しかった。(参加者)
  • 疑問を問いかけたら「こうじゃない?」と応えてくれる人が何人もいて楽しかった。(参加者)
  • ありのままで学べることで子どもに自信がつき、挑戦する意欲が出てきた。(保護者)
  • 外に出て大人や子どもと関わることができただけでも、大変ありがたく思う。(保護者)

ULTLAナビゲーターの思い

加藤彰一さん(漁師)

魚はよく取れる時と、全然取れない時があります。それと同じで、若い頃勤めた会社でも厳しい時がありました。でも、ずっと続くわけじゃない、嬉しい時も来ました。いい時も来るよ、と子どもたちに言いたいです。

渡辺ゆうかさん(ファブラボ鎌倉代表)

私たちは、3Dプリンタなどのテクノロジーを使ったものづくりを得意としています。子どもたちが、自分の感覚を大切にして、「つくる」を通して自分らしく前に進む力を感じられたら嬉しいです。

石坂秀威(しゅうい)さん(シェフ)

普段あまりなじみのない海藻を選んで調理や食べ方を紹介しました。子どもたちは柔軟に受け止め、考えや感想を率直に声に出し、選ぶ食材にも好き嫌いや個性が出て面白かったです。今後も食育に関わりたいですね。

どなたでもご相談ください

教育センター相談室

教育センター相談室 電話24-3386・3495

子どもに優しさとしなやかさを育むには、さまざまな経験や人の温かさに触れることが大切です。また、思い通りにならない経験を力に変えるには、多くの支えが必要です。自分の中で悩みが抱えきれなくなり、一日の始まりがつらくなってしまう前に、あなたのお話を聞かせてください。

教育相談員が、小・中学校の登校しぶり・不登校など、保護者や本人からの学校生活に関する相談を電話で受けます。

月曜日~金曜日の平日…9時00分~17時00分

教育支援教室「ひだまり」

不登校の児童・生徒が、在籍校に籍を置きながら通室しています。学習支援や小集団活動などを通して、学校生活や社会生活に適応できるよう支援しています。ものづくり、スポーツ交流会、自然体験教室なども行っています。利用は、まず在籍校に相談を。その後、教育センター相談室で一緒に通室を検討します。

情報サイト「キミイロ」

県と民間団体の協働による情報サイトです。不登校支援などについて掲載されています。

進メ、鎌倉ペンギン

「Society5.0」の時代をしなやかに泳ぐ子どもたちを育む

鎌倉市教育委員会

番外編 岩岡教育長から子どもたちへ
(ULTLAで寄せたことば)

ULTLAは自分だけのユニークな学び方を知り、「らしさ」を発揮する方法を学ぶ場所

皆さんは、どんなときに褒められますか。「他の人と同じこと」ができたときに褒められることが多くありませんか。でもね、不思議なことに、皆さんが大人になると、今度は「あなたにしかできないことは、何ですか」と聞かれるようになります。

皆さんの中には、学校に行きづらいと感じる自分の特性が嫌だな、と思っている人がいるかもしれませんね。でもそれは、自分が他の人とは違う何かを持っている、ということです。自分の持つ個性・特性やユニークなところ――それこそが、大人になった時に求められるものなのです。この特性は自分だけが持っている宝物だ、と考えてほしいのです。

大人になった時、学ぶ「内容」は、選べないことが多いです。例えば、接客が好きでカフェを開いても、会計を学ばないと店の経営はできないでしょう。けれども、学ぶ内容が選べなくても、選べることがあります。それは「学び方」です。

どうやって学べば自分らしく、楽しく、快適に学ぶことができるか。ULTLAで得たヒントを、ぜひ普段の居場所でも試して、自分を発揮してみてください!

お問い合わせ

所属課室:共生共創部広報課広報担当

鎌倉市御成町18-10 本庁舎2階

電話番号:0467-61-3867

メール:koho@city.kamakura.kanagawa.jp

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