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更新日:2025年4月18日
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大人数や長時間の飲食を避け、適切なマスクの着用、手洗い、換気・加湿など、基本的な感染対策の徹底を!
(注)掲載情報は11月22日時点のものです。最新情報は、市ホームページ「新型コロナウイルス」の各サイトや市公式SNSで
今年の冬は新型コロナの感染拡大に加えて、季節性インフルエンザ(以下、インフル)も流行する可能性があり、より多くの発熱患者が同時に生じることが考えられます。
事前の備えをするとともに、症状がある場合は重症化リスクなどに応じた受診・療養にご協力をお願いします。
(くわしくは広報かまくらPDF(PDF:4,506KB)をご覧いただくかお問い合わせください)
電話:0570-056774
電話:045-285-0536(IP電話)
(注)かかりつけ医がいる人は、まずかかりつけ医に連絡を
接種を希望する人は接種券発行申請が必要です。詳細は市ホームページを。
接種間隔が3カ月に短縮されました。前回の接種から3カ月経過した日から接種できます。また、下記のワクチンが選択できます。
(注)準備が整い次第、BA.4-5へ切り替える予定です
年内は12月25日まで実施しています。
また、1月の集団接種の予約は12月6日から開始の予定です。
インフルエンザワクチンとの同時接種は可能ですが、それ以外のワクチンは同時接種できません。片方のワクチンを受けてから2週間後に接種できます。
電話:0120-238-771
9時00分〜17時00分(土曜日・日曜日・祝日も)
(注)12月30日~1月3日は除く
生活福祉課 電話:61-3958
新型コロナの影響が長期化する中で、社会福祉協議会が実施する緊急小口資金等の特例貸付(総合支援資金の再貸付など)が終了した世帯に、支援金を支給しています。申請期限は12月31日(消印有効。窓口では12月28日まで)です。
源頼朝亡き後、武家政権を維持・発展させた北条政子・義時姉弟も、貞応(じょうおう)三年(一二二四)に義時、翌年に政子が相次いで亡くなります。
義時の長男である泰時は、承久の乱後、京都で戦後処理にあたっていたため、父の死に目には会えませんでした。ときに四二歳。以後、執権として幕政を主導しますが、継母にあたる伊賀の方が三浦義村と協力して実子の政村を執権に据えようと画策するなど、その前途は多難なものでした。
近年発見された藤原定家の日記『明月記』によれば、危篤状態の政子に対し泰時が何度も「あなたにもしものことがあれば、私は一線を退きます」と言うと、「天下を鎮守することが恩に報いることになるのです」といさめられたといいます。この会話から、泰時が政子を非常に慕い、頼りにしていたことがうかがえます。
政子の死後、泰時は「御成敗式目」の制定や切通(きりどおし)の造成、和賀江嶋(わかえのしま)の築港など、鎌倉の発展に尽くし、希代の名執権として名を残します。政子・義時の遺志は、泰時に引き継がれたといえるでしょう。
もう一人、政子の権力を引き継いだのが竹御所(たけのごしょ)です。父に二代鎌倉殿頼家を持つことから、頼朝・政子の血を受け継ぐ存在でした。比企氏の滅亡後、三代鎌倉殿実朝の妻の養子となっていましたが、実朝の死後、政子の庇護(ひご)の下で育てられたと考えられます。政子が亡くなると、竹御所は政子の葬儀や仏事を主催し、幕府行事にも参加するなど、政子の後継者としての活動を開始します。ときに二四歳。
一方、八歳に成長した三寅(みとら)(次期鎌倉殿)は元服を遂げて頼経と名乗り、征夷大将軍に任じられました。まだ幼い鎌倉殿頼経を執権泰時が補佐していくことになります。そして、寛喜(かんぎ)二年(一二三〇)、二九歳の竹御所は一六歳年下の頼経と婚姻します。源氏と北条の血を引く竹御所は、鎌倉殿の妻の座に収まることで源氏将軍家を維持したのです。亡き政子や義時の意向だった可能性も十分に考えられますが、残念ながら、男子を死産し、亡くなりました。
その後も、北条氏は一族の女性や養女を鎌倉殿の妻にするなど、将軍家との関係維持に努め、得宗(とくそう)(北条氏の嫡流)に権力が集中していきました。幕府の礎を築いた政子・義時の遺志は、次の世代へと託され、鎌倉に産声を上げた日本史上初の本格的な武家政権は、およそ一五〇年もの間続くことになるのです。
【鎌倉歴史文化交流館学芸員・山本みなみ】
(注)約一年半、ご愛読ありがとうございました。当連載が大河ドラマをより楽しむ一助となれば幸いです
鎌倉歴史文化交流館では12月28日水曜日まで、企画展「北条氏展vol.4 北条義時の子どもたち」(前期)を開催しています
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