広報かまくら令和5年度12月号6面
令和4年度 市の決算状況
財政課
令和4年度の本市の決算については、5年度市議会9月定例会で報告を行い、議決されました。予算がどのように使われたか、市の財政状況はどうなっているのかをお知らせします。
- 金額は表示桁数未満を四捨五入しているため、各内訳の計と合計は一致しない場合があります
- 決算状況、健全化判断比率などは市ホームぺージで、決算書などは行政資料コーナー(本庁舎3階)でもご覧になれます
一般会計
行政運営の基本となる会計は、市税の増収や新型コロナウイルス感染拡大に対応するための経費などが増大した影響から、歳入・歳出ともに増加しました。
歳入…749億2,251万円(3年度:699億6,885万円)7.1%増
市税
- 令和4年度…375億5,562万円
- 令和3年度…365億2,434万円
国庫支出金
- 令和4年度…136億984万円
- 令和3年度…145億4,244万円
県支出金
- 令和4年度…42億3,210万円
- 令和3年度…39億5,796万円
寄附金
- 令和4年度…24億3,107万円
- 令和3年度…17億3,984万円
市債
- 令和4年度…30億3,900万円
- 令和3年度…12億6,030万円
諸収入
- 令和4年度…12億2,061万円
- 令和3年度…9億4,044万円
その他
地方消費税交付金、使用料・手数料、繰越金など
- 令和4年度…128億3,428万円
- 令和3年度…110億353万円
歳出…705億8,997万円(3年度:650億5,072万円)8.5%増
人件費
- 令和4年度…126億8,347万円
- 令和3年度…132億8,020万円
扶助費
- 令和4年度…159億3,234万円
- 令和3年度…175億8,985万円
公債費
- 令和4年度…40億6,069万円
- 令和3年度…40億1,377万円
投資的経費
- 令和4年度…52億2,467万円
- 令和3年度…25億7,002万円
繰出金
- 令和4年度…65億9,439万円
- 令和3年度…66億219万円
その他
補助金、維持補修費、物件費など
- 令和4年度…260億9,440万円
- 令和3年度…209億9,470万円
特別会計
下記の特定事業について、徴収する保険料や使用料だけでは運営が厳しいため、一般会計からの繰出金も併せて運営しています。
▲=マイナス
事業区分
大船駅東口市街地再開発事業
- 歳入決算額(円)…1,957万(前年度比 ▲6.1%)
- 歳出決算額(円)…1,720万(前年度比 ▲6.6%)
国民健康保険事業
- 歳入決算額(円)…169億649万(前年度比 0.3%)
- 歳出決算額(円)…167億450万(前年度比 0.5%)
公共用地先行取得事業
- 歳入決算額(円)…3億1,810万(前年度比 47.0%)
- 歳出決算額(円)…3億1,810万(前年度比 47.0%)
介護保険事業
- 歳入決算額(円)…183億4,782万(前年度比▲0.1%)
- 歳出決算額(円)…178億5,263万(前年度比 0.0%)
後期高齢者医療事業
- 歳入決算額(円)…60億3,222万(前年度比 3.8%)
- 歳出決算額(円)…59億7,730万(前年度比 3.9%)
合計
- 歳入決算額(円)…416億2,419万(前年度比 0.9%)
- 歳出決算額(円)…408億6,973万(前年度比 1.0%)
事業区分(公営企業会計)
下水道事業
- 収入額(円)…99億350万(前年度比 0.6%)
- 支出額(円)…102億3,002万(前年度比 ▲3.4%)
市債(借入金)残高…連続減
一度に多額の支出を必要とする公共事業の財源を確保するため、市債(借入金)を活用しています。世代間の公平性や返済額・借入額のバランスなどに留意して管理しながら借り入れを行った結果、一般・特別会計の市債残高は、引き続き減少しました。
一般会計+特別会計
- 平成30年度…766億円
- 令和元年度…724億円
- 令和2年度…692億円
- 令和3年度…642億円
- 令和4年度…609億円
一般会計
- 平成30年度…357億円
- 令和元年度…341億円
- 令和2年度…334億円
- 令和3年度…308億円
- 令和4年度…300億円
財政健全化指標
財政破綻を未然に防ぐために算定・公表している指標は、いずれも健全化が必要な基準を大きく下回っており、健全です。
指標…全て健全
資金不足比率を除く指標は、標準財政規模に対する割合です
▲=マイナス
(注)鎌倉市のカッコ内の数値は、その指標比率を示す参考値です
赤字はどのくらい?(実質赤字比率)
- 早期健全化基準:11.49% 財政再生基準:20%
- 本市の数値:赤字なし(▲9.98%)
全会計の赤字はどのくらい?(連結実質赤字比率)
- 早期健全化基準:16.49% 財政再生基準:30%
- 本市の数値:赤字なし(▲14.5%)
返済が重くはない?(実質公債費比率)
- 早期健全化基準:25% 財政再生基準:35%
- 本市の数値:1.0%
借金の程度はどのくらい?(将来負担比率)
- 早期健全化基準:350%
- 本市の数値:負担なし(▲28.7%)
公営企業の赤字はどのくらい?(資金不足比率)
- 経営健全化基準:20%
- 本市の数値:不足なし(▲38.16%)
市の財政状況 (総括)
令和3年度決算と比較して、市民税の増加などにより税全体で見ると、歳入は増額となりました。しかし、今後も物価高への懸念などから、財政状況は必ずしも楽観視できるものではありません。
市税などの一般財源に占める固定経費の割合(経常収支比率)は依然94.0%と高く、福祉にかかる経費などが年々増加傾向にあります。今後も、既存の行政サービスの見直しや受益者負担の適正化も含め、行財政改革を進めていきます。
ふるさと納税により市税が流出
財政課 ふるさと寄附金担当 電話:61-3845
ふるさと納税制度は、全国各地から寄附を受けることにより、市の財政収入が増える反面、市民が他の自治体に寄附をした場合には、税に対する控除が受けられるため、本市に入るはずの税収入が減ることとなります。
市では、実施中の「鎌倉スクールコラボファンド」(12面)などのガバメントクラウドファンディングを積極的に活用するなど、市民の皆さんにも寄附先として本市を選んでいただけるよう、制度の充実に努めていきます。