ホーム > 市政情報 > 広報 > 広報かまくら > 広報かまくらバックナンバー > 広報かまくらバックナンバー・令和6年度(2024年度) > 広報かまくら令和6年度8月号(No.1418) > 広報かまくら令和6年度8月号7面
ページ番号:37376
更新日:2024年7月30日
ここから本文です。
市教育委員会では、子どもたち一人一人の状況に寄り添った多様な学びの場づくりを進めています。
多様な学びの場づくり担当 電話:61-3826
来年4月、由比ガ浜に開校する「学びの多様化学校(不登校特例校)」の説明会をオンライン(Zoom)で開催します。どなたでもご参加いただけます。
教育指導課 電話:61-3812
来年4月から市立中学校に通級指導教室(巡回型)を開設します。対象は、言語・コミュニケーション・人間関係・スケジュール管理などに、悩みや不安を感じているお子さんです。担当教員がお子さんの在籍校に訪問し、それぞれの課題に合った個別の指導を行います。
教育指導課 電話:61-3812
来年4月の開設に当たり、説明会を開催します。
多様な学びの場づくり担当 電話:61-3826
学校の学習になじめず、不登校あるいは休みがちになっているなど、学校に通うのがつらいと感じている小学生(4年生以上)・中学生に向けた、自分らしく学んでいく方法を見つけるための3日間の探究プログラムです。
地球が生み出した海と大地を題材に、海流・大地・鉱物の成り立ちを教科の枠を超えて学び、地球環境から意思決定プロセスを探究します。
石を削ったり、熱したりといった体験を通して、古来から続くサステナブルな技術や知恵を探究します。
参加したお子さんや保護者の声
「自分が好きなことを思うぞんぶんできる」(小学4年)
「楽しいし、自分らしくいられる」(中学1年)
「子どもが参加したいと思う場所ができたことは非常に大きいと感じています」(中学1年保護者)
授業風景や部活動など、子どもたちの日常の様子や教育施設などを公開します。
教育指導課 電話:61-3812
時間はおおむね9時00分~15時00分。
詳細は各学校に直接問い合わせを。
「Society5.0」の時代をしなやかに泳ぐ子どもたちを育む
鎌倉市教育委員会
学校訪問では、先生たちからお話を聞くだけでなく、授業の邪魔にならないように子どもたちとおしゃべりすることがあります。私が教育長と分かると「陳情」する子がいて、先日は「小学校で鉛筆じゃなくて、シャープペンシルを使えるようにしてください!」と訴えられました。
一方、別の小学校では、6年生の総合的な学習の時間に、「私たちのワクワク・モヤモヤ探究」と題した課題解決型学習で、「学校でシャープペンシルを使ってはいけないのか」を発表したグループがいました。
シャープペンシルと鉛筆のコスト比較をグラフにしたり、オンラインフォームでアンケートを取りニーズを分析したり、近隣の学校の使用状況を紹介したりと、さまざまなエビデンス(根拠)を用いつつ、教員や保護者の立場にも配慮して、その優位性を提案していました。プレゼンや資料も素晴らしく、とても聞き応えのある発表でした。
何かの壁に阻まれたとき、誰かにその壁を取り払ってもらおうと考えるのではなく、自分たちでその壁、つまり社会や地域の課題は解決できると信じ、必要な情報を集め、仲間と協働して行動に移すことができる子どもたちを育てたいと私は思っています。
現在、本市では教育大綱の改訂に向けた議論が始まっています。5月には鎌倉エフエムと一緒に、「10年後の鎌倉の学校はどうなっていてほしい?」をテーマに小学生と議論する「こどもミライミーティング」を行いました。
子どもたちからは、「学ぶ場所や内容を自分で選びたい」「もっと自由に学びたい。だけど、自分に責任もある」「鎌倉の未来を作るのは僕たち」など、自身の学びや鎌倉の未来を「自分事」として考える意見も出てきました。
子どもと接するとき、「子どもは言わなければやらない」「学びとは大人が与えるものだ」ではなく、「子どもには自ら学ぶ力がある」「子どもたちが自ら学び取ることを大人が支える」といった子どもの主体性を信じ育んでいくことを、常に考え続けていかなければならないと思います。
【教育長・高橋洋平】
教育委員会の取り組みを紹介する、「進メ、鎌倉ペンギン」note版は鎌倉市教育委員会note( 外部サイトへリンク )で検索を!
掲載している各記事についてのお問い合わせは、各担当へご連絡をお願いします。