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更新日:2024年9月25日
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(くわしくは広報かまくらPDF版(PDF:4,460KB)をご覧いただくかお問い合わせください)
鎌倉国宝館 電話:22-0753
鶴岡八幡宮は、康平6年(1063)に源頼義が石清水八幡宮を勧請した由比若宮を、その子孫・源頼朝が治承4年(1180)に現在の場所に遷座したものです。以来、源氏3代の後も歴代の為政者の尊崇(そんすう)を集めながら社勢を維持し続け、現在も宇佐・石清水とともに全国の八幡宮を代表する大社として知られます。
本展は、9月の例大祭の時期に合わせ、同宮に伝わる国宝の古神宝類のほか、ゆかりの宝物を一堂に展示します。
鎌倉歴史文化交流館 電話:73-8501
鎌倉幕府は、元弘3年(1333)5月22日に、突如として終わりを迎えます。
本展では、鎌倉幕府が発展するとともに栄華を極めた北条氏と、150年続いた幕府の最期、そして幕府滅亡後に残された北条一族について、ゆかりの品とともにご紹介します。
幕府滅亡前後の歴史を解説。
【申し込み】9月17日までにe-kanagawa電子申請で
鏑木清方記念美術館 電話:23-6405
鏑木清方(かぶらききよかた)の本画(完成品)と下絵を組み合わせて展示します。また、岩絵具(いわえのぐ)や箔(はく)、墨などの特性を生かした日本画の魅力も紹介します。
9月23日(月曜日・振替休日)13時00分・15時00分から。
各先着12人。1,200円。
【申し込み】9月1日以降に電話で
9月16日(月曜日・祝日)13時30分から
川喜多映画記念館 電話:23-2500
鎌倉歴史文化交流館・鎌倉国宝館・鏑木清方記念美術館・川喜多映画記念館(映画鑑賞料金は除く)の観覧料などが無料です。入館時に身分証などを提示してください。
鎌倉芸術館 電話:48-5500
鎌倉の歴史や文学に触れながら、鎌倉宮・瑞泉寺やその周辺を散策します(約3km)。
各抽選15人。500円(拝観料別)。
【申し込み】詳細は鎌倉芸術館ホームページを
文化課 電話:61-3852
美術・写真・書道の公募作品や、鎌倉彫・華道・菊花の作品を展示するほか、音楽や演劇などの舞台行事を行います(日程は時期に合わせて順次本紙に掲載)。
12時30分…丸義会(三味線)
13時00分…丸義会(三味線)
14時30分…鎌倉新フルート合奏団
ワークショップ、市民文化祭の歩みの展示
横浜国立大学教育学部附属鎌倉小・中学校構内で、令和2年度から実施した発掘調査では、鎌倉時代前期の大倉御所の西端と推定される柵や門の痕跡、西大路とみられる道路跡が発見されました。これらの遺構と同一層位から、年号を記す「題箋軸(だいせんじく)」が出土していたことが、新たに分かりました。
「題箋軸」とは、巻物の軸頭を札状に作り出したインデックス(見出し)のことです。ここに年号や文書名などを記し、巻物を開けずに内容が分かるようにするもので、今回出土した題箋軸には、片面に「建保(けんぽう)三年」、もう片面には「官物(かんもつ)」「御返抄(ごへんしょう)」とみられる文字が記されていました。下端部中央に欠損があり、ここに軸部があったものと推定されます。
「建保三年」は西暦1215年で、大倉御所があった時期と重なります。また、鎌倉時代の年号が記された市内の出土資料の中で最も古いものでもあり、貴重な事例です。
さて、「官物」とは、租庸調(そようちょう)の税や年貢などの貢納物(こうのうぶつ)を指すものと考えられ、「御返抄」とはその貢納物に対する受領書と考えられます。この題箋軸は、一つの可能性として、地方から鎌倉の屋敷に貢納物が納められ、その受領書の写しを巻物として保管した際のものと考えられます。公の機関、あるいは有力な御家人などの財産・所領を管理する機関が廃棄したものと考えられ、地方と鎌倉の物資のやり取りや、その手続きを表す資料なのかもしれません。
8月に実施した遺跡調査・研究発表会では、この資料がどのように用いられたのかなどが、専門家により議論されました。今後も新たな知見の蓄積が期待されます。
【文化財課】
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