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更新日:2025年4月25日
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(くわしくは広報かまくらPDF版(PDF:4,947KB)をご覧いただくかお問い合わせください)
環境保全課 電話:61-3453
市内の海岸とまちを一斉清掃!
5月6日(火曜日・振替休日)・25日(日曜日)
荒天中止。中止の場合は市ホームページでお知らせします。
軍手・トングなどの清掃用具など。
ごみ袋は各集合場所の受け付けで配布します。(のぼり旗が目印!)
定期的な清掃活動を始めませんか?
アダプト・プログラムとは、アメリカのテキサス州で始まったもので、地域の人や事業者の皆さんが自主的に道路・公園・海岸などの公共の場所で定期的に清掃活動を行い、地元を大切に慈しむ制度です。
本市のアダプト・プログラムは、県内初として平成12年10月からスタート。市と活動者(市民団体など)が役割分担を定め、お互いの協力の下にまち美化を進めています。
興味のある団体は、ぜひ、環境保全課に相談を!
都市景観課 電話:61-3477
5月17日(土曜日)・18日(日曜日)
旧華頂宮邸(きゅうかちょうのみやてい)(昭和4年建築、市景観重要建築物等・国登録有形文化財)で、昨年度実施していた洋館北面屋根の葺(ふ)き替え修繕が完了しました。
葺き替え直後の屋根は銅色に光り輝き、徐々に黒色に、さらに年月が経つことで緑青色へと変化します。今回の公開では、新しい銅と緑青(ろくしょう)色に変化した銅の対比がお楽しみいただけます。この機会に、ぜひお越しください。
雨天決行。大雨の場合は中止。中止の場合は市ホームページでお知らせします。
平成15年に極楽寺と坂ノ下の両地区にまたがる山稜部の発掘調査を実施し、仏法寺(ぶつぽうじ)と考えられる礎石(そせき)建物の跡や池跡(請雨池(あまごいのいけ))を発見しました。仏法寺は、中世の極楽寺の有力末寺で、『極楽寺境内絵図』には、仏法寺本堂の傍らに文永8年(1271)6月に行われた、日蓮と忍性(にんしょう)の雨乞い合戦の伝承がある「請雨池」も描かれています。
請雨池は、降雨の際に雨がたまるような直径4メートル程の小さな窪みで、部分的に発掘調査を行ったところ、堆積土から6400点以上の杮経(こけらきょう)が出土しました。杮経とは、木を薄く剥いで短冊状にし、そこに墨でお経を書いた経典のことで、法要の際に池などの水中に沈めることもあります。出土した杮経は長さ215ミリ、幅13ミリ、厚さ0.5ミリ程度のものでした。発掘調査では、鎌倉時代後半と室町時代の2つのまとまりがあったことが明らかになっています。
この杮経の整理や保存処理などを行ったところ、鎌倉時代と室町時代では、形状や筆跡に差があることが分かってきました。鎌倉時代の筆跡は数パターンであるのに対し、室町時代の筆跡は14パターン以上もありました。これは、法要の内容や規模が関係していると考えられます。さらに経典の内容は大部分が『法華経(ほけきょう)』であるものの、一部に『仏説甚深大廻向経(ぶっせつじんしんだいえこうきょう)』という珍しい経典が含まれていました。中には「龍神」の語もあり、日蓮と忍性の雨乞い合戦の伝承を裏付けているのかもしれません。
文化財課では、過去の発掘調査の出土品について、再整理や保存処理、デジタル公開などを進めています。仏法寺跡出土の杮経の内容についても、より詳細な調査をする中で新たな知見が得られました。この研究成果は、市ホームページでも閲覧できる『鎌倉市教育委員会文化財調査研究紀要』第7号に掲載予定です。
【文化財課】
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