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ページ番号:39487
更新日:2025年5月27日
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軽症
病状が進むと↓
中等症
「熱中症」は、高温多湿な環境下で、発汗による体温調節などがうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。屋外だけでなく、室内で何もしていないときでも発症します。中等症でも入院治療が必要になることもあり、重症化すると入院が長期になり、後遺症の心配もあります。場合によっては死亡することもありますので、何より予防が大切です。
市内では、昨年83人が熱中症で救急搬送されています。前年からは微減していますが、全国的には増加傾向にあります。「まだ熱中症になる季節ではない」、「自分は大丈夫」など、油断は禁物です。
大船消防署・救急隊長
救急搬送件数は、7~8月が最も多くなりますが、梅雨入り前の5月から発生しています。体が暑さに慣れていない時季や梅雨の晴れ間、また前日に比べて気温や湿度が著しく上がったときなどに、発生件数は増加する傾向にあります。
呼び掛けに応じていても、受け答えや会話が不自然、普段どおりに歩けない、けいれんを起こしている、体が熱いのにもかかわらず汗が出ていないときなどは、救急車を呼んでください。判断に迷ったときは救急相談センター(電話♯7119)に電話をかけて、相談しましょう。
「熱中症の応急処置」のチャートを参考に処置してください。状況が一番分かっている人が救急車に同乗し、医療機関で経過や症状などを伝えられると、その後の治療にとても役立ちます。
特に一人暮らしは心配ですね。近所の人の声掛けや、家族の見守りが何より対策になります。
高齢者は、暑さを感じにくくなっているため、気付いたときにはすでに症状が重くなっていることもあります。体温調節機能が未発達の小さな子どもは、大人の注意が必要です。また、屋外でスポーツをしている人は、体力の過信や、油断が原因だと感じています。
住居内からの要請が多く、エアコンを付けないで就寝していた高齢者が目立ちます。室温も湿度も高い状態で、換気も重要だと感じました。高温により脳がダメージを受けると取り返しがつきません。また、夜間にトイレに起きるのが嫌で水分を控える高齢者も多く見受けられます。社会全体で、熱中症に対する危険性の認識が甘いと感じます。
熱中症は健康な人でも突然発症することがあります。特定の環境を避ければ予防できるところが、他の病気とは違います。脱水状態になると、脳梗塞や心筋梗塞のリスクも高まります。
まずは室内での発生が一番多いことを知っていただき、自分の感覚だけに頼らず温度計などの確認や、エアコン・除湿機の活用、喉がかわく前の水分補給も意識的に心掛けましょう。
CHECK1
熱中症を疑う症状はありますか?
めまい・失神・筋肉痛・筋肉の硬直・大量の発汗・頭痛・不快感・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感・意識障害・けいれん・手足の運動障害・高体温
CHECK2
意識がありますか?
↓はい
涼しい場所へ避難し、服をゆるめ体を冷やす
↓いいえ
救急車を呼ぶ(電話 119)
救急車が到着するまでの間に応急処置を開始。呼び掛けへの反応が悪い場合は、無理に水を飲ませないこと
涼しい場所へ避難し、服をゆるめ体を冷やす
氷のうや保冷剤などがあれば、首・わきの下・太もものつけ根を集中的に冷やす
CHECK3
水を自力で摂取できますか?
↓はい
経口補水液などで水分・塩分を補給する
↓いいえ
医療機関へ
本人が倒れたときの状況を知っている人が付き添い、発症時の状態を伝える
CHECK4
症状がよくなりましたか?
↓はい
そのまま十分に休息をとり、回復するまで安静にしておきましょう
↓いいえ
医療機関へ
本人が倒れたときの状況を知っている人が付き添い、発症時の状態を伝える
熱中症の危険性が極めて高くなると予想される場合、環境省が発表します。ひとごとと思わず、暑さから自分の身を守る準備と行動を改めて確認し、実行しましょう。
「熱中症警戒アラート」の発表を市公式LINEでお知らせしています。
6月中旬(予定)、市役所敷地内に暑さ指数(熱中症の危険度を判断する数値)をお知らせする看板を設置します。
夏場の車内は想像以上に短時間で高温になり、とても危険です。わずかな時間でも、絶対に子どもやペットを残したまま車から離れないでください。キーの置き忘れによりロックされるトラブルも発生しているので気を付けましょう。
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