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更新日:2025年7月28日

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広報かまくら令和7年度8月号6-7面

(くわしくは広報かまくらPDF版(PDF:11,095KB)をご覧いただくかお問い合わせください)

風水害に備えよう!

本格的な台風シーズンを前に、最新のハザードマップや避難所・避難経路を確認するなど、浸水害や土砂災害に備えて、防災対策をアップデートしておきましょう。

総合防災課 防災担当

1 事前の備え

状況把握で減災を

まず、自宅がどのような場所にあるか、避難所・避難経路などを確認し、いざというとき迷わず行動できるようにしましょう。

自宅周辺の災害リスクは、市作成の「防災情報ハンドブック」や「かまくらわが街マップ」で確認を。市ホームページでご覧になれます。

令和5年7月に指定された雨水出水浸水想定区域(注)をもとに「鎌倉市内水ハザードマップ」として公開しています。

浸水の範囲や避難場所を確認して、避難行動に役立ててください。

(注)公共下水道などの排水施設で雨水を排除できなくなった場合に浸水が想定される区域のことです

2 情報取得

防災気象情報と避難情報の確認を

気象庁などが発表する警報・注意報などの防災気象情報と、市からの避難情報を照らし合わせて、どの段階になったらどう行動するのかを、前もって考えておきましょう。特に高齢者や障がいのある人などは、早めに避難準備を。

警戒レベル5

防災気象情報(気象庁など発表)…警戒レベル5相当
  • 大雨特別警報
  • 氾濫発生情報
避難情報(鎌倉市発令)…警戒レベル5
  • 緊急安全確保
市民がとるべき行動
  • 命の危険
    直ちに安全確保!

すでに安全な避難ができず、危険な状況。今いる場所よりも安全な場所へ直ちに移動などする


  • 警戒レベル4までに必ず避難

警戒レベル4

防災気象情報(気象庁など発表)…警戒レベル4相当
  • 土砂災害警戒情報
  • 氾濫危険情報
  • 高潮特別警報

など

避難情報(鎌倉市発令)…警戒レベル4
  • 避難指示
市民がとるべき行動
  • 危険な場所から全員避難

危険な区域の外や、少しでも安全な場所に速やかに避難する

台風などで暴風が予想されるときは、暴風が吹き始める前に避難を完了しておく

警戒レベル3

防災気象情報(気象庁など発表)…警戒レベル3相当
  • 大雨警報
  • 洪水警報
  • 氾濫警戒情報
  • 高潮注意報など
避難情報(鎌倉市発令)…警戒レベル3
  • 高齢者等避難

!注!

市では、市内の状況を見極めて避難情報を発令するため、気象庁などが発表する防災気象情報(警戒レベル3〜5相当)とは必ずしも一致しません!

市民がとるべき行動
  • 危険な場所から高齢者等は避難

高齢者等以外の人も必要に応じ、普段の行動を見合わせ始めたり、避難の準備をしたり、自主的に避難する

警戒レベル2

防災気象情報(気象庁など発表)…警戒レベル2
  • 大雨注意報
  • 洪水注意報
  • 高潮注意報など
市民がとるべき行動
  • 自らの避難行動を確認

ハザードマップなどで自宅などの災害リスクと、避難情報の把握手段を再確認する

警戒レベル1

防災気象情報(気象庁など発表)…警戒レベル1
  • 早期注意情報(警報級の可能性)
市民がとるべき行動
  • 災害への心構えを高める

3 避難行動

状況に合わせた避難行動を

避難所に行くことだけが避難ではありません。避難指示の対象区域は、浸水害は対象河川の浸水想定区域、土砂災害は土砂災害警戒区域内です。各家庭の状況に合わせ、複数の避難方法を検討しましょう。

自宅が安全なら在宅避難の検討を

ハザードマップで次の(1)~(3)を確認し、自宅にいても大丈夫か確認しましょう。

(1)家屋流失の恐れがある区域に入っていない

(2)浸水深より居室は高い

(3)水が引くまで我慢でき、水・食料などの備えが十分

(注)土砂災害の危険がある区域では立ち退き避難が原則です

安全な親戚・知人宅などへの立ち退き避難

安全な場所にある親戚や知人宅なども避難先の選択肢に入れ、普段から災害時に避難(水平避難)することを相談しておきましょう。

(注)ハザードマップで安全かどうかの確認を。立ち退き避難と水平避難は同じ意味です

避難所への立ち退き避難

自宅などが危険な場合は、避難所への避難(水平避難)をためらわないでください。

屋内なら、より高い場所へ(屋内安全確保)

夜間など屋外へ出るのが危険な場合は、斜面から離れた部屋や自宅の2階など、より安全な場所へ移動(垂直避難)しましょう。

市の助成制度も活用を

自主防災活動育成費補助金

総合防災課 防災担当

自主防災活動育成費補助金交付要綱に基づき、自主防災組織が行う活動の育成と防災資機材の設置などにかかる費用の補助を行っています。自主防災組織に属する市民が防災士資格を取得する際にかかる経費も、補助対象です。

対象

自主防災組織、自主防災組織が連携した連合組織(防災士経費は対象外)

補助額

防災資機材の購入費などの2分の1以内で上限は100万円、防災士資格取得にかかる経費の3分の1以内で上限は2万円。

(注)申請の流れや補助対象経費など、必ず事前に市ホームページで確認を

防災工事と伐採工事の費用を助成

みどり公園課 がけ地対策担当

 がけ崩れ災害を未然に防ぐため、次の工事を行う場合に費用の一部を助成しています。必ず着手前に相談を。

防災工事の補助額

落石防護網工・コンクリート張り工などの工事費の2分の1で、上限は500万円

伐採工事の補助額

枝払いなどの工事費の2分の1で、上限は100万円

風致地区や古都保存法の地域などに指定されている土地の場合は、別途許可などが必要です

(注)詳細は市ホームページを

教育支援教室ひだまりで、個別教育相談を行います

教育センター相談室 電話:61-3807

不登校で悩む児童・生徒や保護者などを対象に、個別の教育相談やひだまりの施設見学ができます。

申し込みは不要です。直接会場へお越しください。

  • とき:8月27日(水曜日) 13時00分~16時00分
  • ところ:教育支援教室ひだまり(大船2-7-8)

学校に通うのがつらいお子さんへ
かまくらULTLAプログラム

学びみらい課 電話:61-3826 

学校生活になじめず、不登校あるいは休みがちになっているなど、学校に通うのがつらいと感じている市内在住の小学4年生〜中学生に向けた、各2日間の探究プログラムです。

海のプログラム

海とつながるエネルギーのめぐりから、自分を知ろう。

  • とき…9月13日(土曜日)・14日(日曜日)
  • 申し込み…8月31日まで

森のプログラム

森のしくみを学びながら、自然と人と世界の広がりを感じよう。

  • とき…10月25日(土曜日)・26日(日曜日)
  • 申し込み…10月10日まで

過去に参加したお子さんや保護者の声

  • いい仲間に恵まれて楽しい活動ができた(小学6年)
  • 人と話すことが初めて楽しいと感じた(中学2年)
  • 普段できない学びや体験ができる(小学4年保護者)
  • たくさんの人と関われるのが良かった(小学5年保護者)

小・中学校を公開♪
「学校へ行こう週間」

授業風景や部活動など、子どもたちの日常の様子や教育施設などを公開します。

教育指導課 電話:61-3812

小学校

  • 深沢…9月18日(木曜日)・19日(金曜日)
  • 富士塚・関谷…9月24日(水曜日)・25日(木曜日)
  • 第一・御成・山崎・小坂…9月25日(木曜日)・26日(金曜日)
  • 西鎌倉…10月1日(水曜日)~3日(金曜日)
  • 腰越…10月2日(木曜日)・3日(金曜日)
  • 植木…10月6日(月曜日)・7日(火曜日)
  • 第二…10月9日(木曜日)・10日(金曜日)
  • 七里ガ浜…10月9日(木曜日)~11日(土曜日)
  • 玉縄・今泉…10月30日(木曜日)・31日(金曜日)
  • 大船…11月7日(金曜日)・8日(土曜日)
  • 稲村ヶ崎…11月27日(木曜日)・28日(金曜日)

中学校

  • 御成…9月9日(火曜日)~11日(木曜日)
  • 腰越…9月24日(水曜日)・25日(木曜日)
  • 第一…9月30日(火曜日)~10月2日(木曜日)
  • 岩瀬…10月20日(月曜日)・21日(火曜日)
  • 第二…10月20日(月曜日)~22日(水曜日)
  • 大船…10月20日(月曜日)~23日(木曜日)
  • 深沢・手広…10月21日(火曜日)・22日(水曜日)
  • 玉縄…10月27日(月曜日)~29日(水曜日)

時間はおおむね9時00分~15時00分。

詳細は各学校に直接問い合わせを。

進メ、鎌倉ペンギン

「Society5.0」の時代をしなやかに泳ぐ子どもたちを育む

鎌倉市教育委員会

第21回 “らしさ”に出合える「由比ガ浜中学校」開校

文・高橋洋平【教育長】

由比ガ浜中学校(以下、由比中)は学びの多様化学校(不登校特例校)として4月に開校しました。

開校式では「今までなかなか入れなかった教室で、授業が受けられてうれしい」という声もありました。小学校低学年から登校できなかった生徒が、数年ぶりに学校に通う喜びを感じているようでした。特に鎌倉体育館での体育や、自分の”好き”を学びにする「МY探究」が人気です。

部活も行事も当番も校則も制服も決められていない学校なので、生徒たちとスタッフと呼ばれる先生とで一から創って運営しています。

「自分らしく学び、自分らしく成長できる学校」という由比中のビジョンを実現するため、スタッフも日々試行錯誤しています。私にとっても由比中の生徒たちを通じて、子どもや学習者への自身の考え方を見つめ直す機会になっています。

子どもは大人と比べて経験や知識が少ないので、教えないと学ばないと思われがちですが、そうではないと感じています。どんな子どもも学ぶ力を持っていて、それが環境によって発揮できないだけです。自分や周りが弱みだと思っていることも、工夫次第で強みに変えられるのです。

そして、多様性を前提にした、自己決定を大事にする「学習者中心」のコンセプトは、由比中だけではなく、共生社会の共創を目指す、鎌倉の大人たちにも通じることだと思います。

『鎌倉教育史』によると、明治期にあった尋常由比浜小学校の教室には、黒板やチョークはありましたが、子どもたちは鉛筆もノートも持っていなかったそうです。

先人たちは、このように何もないところから、100年かけて教育環境を整え、工夫を重ね、学びを創ってきたのかと、歴史と文化の重みを感じます。

鎌倉の次の歴史に向けて、誰もが「炭火」のように、学びの火を生涯灯し続けられるまちを目指し、学習者中心の学びを一歩ずつ前進させていく想いが強くなりました。

(注)教育委員会の取り組みを紹介する、「進メ、鎌倉ペンギン」note版は鎌倉市教育委員会noteで検索を!

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