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更新日:2025年3月17日
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市観光協会 電話23-3050
鎌倉の春を彩る鎌倉まつり。パレード、静の舞、流鏑馬のほか、子ども創作能、野点席、寺社特別拝観、世界遺産講演会など、さまざまな催しが繰り広げられます。
文化人権推進課 電話61-3872
市と鎌倉平和推進実行委員会では、憲法記念日に平和や命の大切さについて考える催しを行っています。今年は、写真集『盲導犬クイールの一生』の文章でおなじみの石黒謙吾さんに、勇崎作衛さんによるシベリア抑留体験の油絵(スライド)を見ながらシベリア抑留についてお話しいただきます。先着280人。500円。
5月3日(金・祝)14時00分から鎌倉生涯学習センター
※入場券は前売り券のみ。文化人権推進課(本庁舎2階)、支所、島森書店、たらば書房、松林堂で4月5日から販売します
川喜多映画記念館 電話23-2500
ジェラール・フィリップやアラン・ドロン、ブリジッド・バルドー、カトリーヌ・ドヌーブの出演するフランス版ポスターや台本、美術セットのスケッチなどを紹介します。
入館料…一般200円、小・中学生100円
時間は10時30分と14時00分の2回(★)、14時00分の1回(☆)
料金…一般1,000円、小・中学生500円(入館料含む)
「鬼に訊(き)け宮大工~西岡常一の遺言」…4月21日(日曜日)
チケットはすべて完売しました。当日券の販売はありません。
「発掘された鎌倉の映画『わが街の出来事』~父シュウ・タグチの仕事を語る~」
今回も元禄16年(1703)の地震について紹介します。
元禄16年11月に相模国で地震があり、鎌倉では鶴岡八幡宮の鳥居が倒れ、さらに上宮の石垣が激しく崩れました。建長寺では方丈・宝珠庵・広德庵が山崩れで壊滅し、正統(しょうとう)庵では、山崩れでやぐらが壊れ、開山の高峰顕日(こうほう けんにち)(後嵯峨天皇の皇子)の石塔が横転して骨蔵器の瓶が割れて遺骨が散乱し、堂が倒れて開山の彫像が庭に転がり出たという記録があります。
津波は二の鳥居まで至り、光明寺や当時は材木座にあった円応寺などが被害に遭いました。
一方、円覚寺では本堂と拝堂の基壇が裂けて泥水が湧出し、本尊が泥水の中に墜落したほか、山崩れで堂や方丈などが壊滅しました。地が裂けて泥水が湧出した記録は土壌の液状化を示すものです。この時の円覚寺仏殿で起きた土壌の液状化は、山を崩した岩塊で埋め立てた通常の谷戸部では考えられない現象です。円覚寺の中心部は谷戸を埋め立ててひな壇状の地形を造り、そこに仏殿などを建てていますが、寺周辺は軟質の凝灰岩を基盤層としているため、埋め立てに使用された凝灰岩が砂状になり、地震に際して液状化を起こしたものと思われます。
液状化の痕跡は発掘調査で他にも確認されており、大町三丁目の名越ヶ谷遺跡や御成小学校校庭の発掘調査ではこの時のものと推定される噴砂が確認されています。名越ヶ谷遺跡では、逆川の上流部分が砂丘(当時)を横断する部分で砂丘が逆川側へ流れ込んで液状化を起こし、それよりも内陸側では室町時代に盛土して整地した層を一部で突き抜けて砂が噴出した跡が見つかりました。
反対に整地層がしっかり突き固められていたため、整地層の下で噴砂が止まっている部分もありました。これは人工地盤によって液状化を防ぐこととなったわけですが、御成小学校の校舎建設にあたってもこうした工夫がなされています。
【文化財課】