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更新日:2023年5月17日
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上田市農政課 電話0268・23局5122
姉妹都市長野県上田市で、リンゴの木(品種=ふじ)のオーナーを募集します。木の選定・シール貼り、収穫体験のイベントがあります。対象は市内在住・在勤の人。契約期間は1年。
リンゴの育成状況により内容が変更になる場合あり
信州うえだファーム東山観光農園(上田市富士山2019)周辺。
【申し込み】電話かEメールで上田市農政課(Eメール:nosei@city.ueda.nagano.jp)に資料を請求後、資料同封の申込用紙に記入し6月29日までに東山観光農園(電話0268・39局0210)へ。詳細は資料を参照
鎌倉文学館 電話23-3911
太宰治をしのぶ「桜桃忌」に、特別展「太宰治VS津島修治」について学芸員が解説します。
とき…6月19日(水曜日) 午後2時から20分程度
館収蔵の資料から正岡子規、太宰治らの「手紙」を中心に解説します。正岡子規が夏目漱石に宛てた手紙(明治30年2月17日)も特別に紹介します。定員20人。抽選。
とき…7月3日(水曜日) 午後2時~3時
【申し込み】はがき、ファクスかEメールで、6月24日(必着)までに、住所・氏名・電話番号・参加希望人数を鎌倉文学館「資料解説講座」係(〒248-0016長谷1の5の3、FAX23-5952、Eメール:bungakukan@kamakura-arts.or.jp)へ
鏑木清方記念美術館 電話23-6405
清方は、暮春から初夏へ移りゆくころを一年で最も自然が美しい時期だと述べ、初夏の情趣あふれる作品を好んで描いています。
また、晩年に追懐して著した随筆『こしかたの記』には、代表作について着想や制作の背景を記しています。
本展では鏑木清方生誕135年を記念し、『こしかたの記』『続こしかたの記』に取り上げられた作品と、爽やかな初夏をテーマにした名品を展示します。
川喜多映画記念館 電話23-2500
ゲストは秦早穂子さん(映画評論家)。
蘭渓道隆(らんけい どうりゅう)(大覚禅師(だいかく ぜんじ)、1213~1278年)は、中国・南宋時代の高僧です。寛元4年(1246)に来朝し、鎌倉幕府第5代執権・北条時頼(ほうじょう ときより)の帰依を受け、建長5年(1253)に日本最初の禅宗専門寺院である建長寺の開山となりました。
建長寺には国宝の自賛像を含めて三幅の蘭渓道隆像が伝わりますが、本図はそのうちの一幅です。
禅僧の肖像画(頂相(ちんそう))では像主は椅子に座る姿か半身像で表されるのが一般的ですが、本図では蘭渓が野外を経行(きんひん)する姿で描かれています。経行とは坐禅中に眠気や足の疲れをとるために静かに歩行することで、こうした姿を描く作例は数幅しか現存していません。
本図ではさらに、背景描写として松樹と滝が描かれている点と、地面の稜線が向かって左から右へと斜めに走っている点が注目されます。これらは、この場が深山幽谷であり、禅師が斜面を下っていることを示しているとみてよいでしょう。つまり、この図には「奥深い山を下りるイメージ」が付与されていると考えられます。
ここで真っ先に思い浮かぶのが「出山釈迦図(しゅっさん しゃかず)」と呼ばれる図様です。世の無常を感じて出家し山中での苦行に励むものの、それが無益であることを知り失意のうちに山を下りる釈迦。禅宗では、そうした釈迦の姿を主題にしたものが数多く描かれました。ここでは、静かに歩を進める禅師の姿に出山釈迦のイメージが投影されていると考えられます。
禅師の痩せた容貌は、苦行によって痩せこけた釈迦の姿とよく合致します。観音菩薩に例えられることの多い禅師ですが、痩身(そうしん)という身体的特徴によって釈迦のイメージが引き寄せられ、本図のような作例が生み出されたとも考えられるでしょう。
本図は、特別展「常盤山文庫70周年記念名品展 特集・墨蹟」(6月30日まで。本図の展示は11日から)と、特別展「北条時頼とその時代」(9月21日から)で公開します。
(重要文化財 絹本著色 縦90・9センチメートル 横38・5センチメートル 建長寺蔵)
【鎌倉国宝館】