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更新日:2024年3月18日
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市観光協会 電話23-3050
鎌倉の春を彩る鎌倉まつりが、13日から始まります。
パレード、静の舞、流鏑馬(やぶさめ)、野点(のだて)席、創作能の奉納など、さまざまな催しが開催されます。
13時00分~ 流鏑馬 (鶴岡八幡宮馬場)
パレード・ミス鎌倉お披露め・静の舞・流鏑馬
⇒市観光協会(電話23-3050)、または同協会ホームページで
川喜多映画記念館 電話23-2500
料金…一般800円、小・中学生400円(入館料含む)
【世界の名画セレクション】は特別料金…一般1,000円、小・中学生500円(入館料含む)
先売り券を同館・島森書店・たらば書房で販売中。完売した場合、当日券はありません
文化人権推進課…電話61-3872
4月29日(火・祝)14時00分開演
平和や命の大切さについて考えようと、毎年、市と鎌倉平和推進実行委員会でイベントを開催しています。
今回は、鎌倉市在住の作家・高橋源一郎さんにお話しいただきます。先着280人。
※入場券は前売券のみ。4月4日から文化人権推進課(本庁舎2階)、支所、島森書店、たらば書房、松林堂で販売
※未就学児はご遠慮ください
※託児あり(2歳以上、4月14日までに申し込みを)
今回は、大蔵御所(幕府)跡の発掘調査成果について紹介します。
現在、清泉小学校(雪ノ下3丁目)の東側に水路があり、これが大蔵御所の東の境を示す堀の跡と考えられています。近年の発掘調査で、岐れ路の交差点辺りでこの水路と並行する大きな溝の跡が発見されました。
溝は2条で、西側の溝は幅約5・1メートル、深さ約2・7メートル、断面は逆台形で、「薬研堀(やげんぼり)」と称される形を呈していました。この溝が発見されたのは標高11・3メートル、今の地表から1メートル程低い所でした。埋められていた土の状況と出土した土器などから、13世紀中ごろまでに人為的に埋められたものと推定されました。溝の方向は、現在の水路よりも荏柄天神社参道に近く、参道を意識したものだったのではないかと推定されています。
もう一つの溝は、その2メートル程東で発見されました。上面が近代以降に削られているため、確認された幅は1・5メートル、深さ0・5~0・8メートルでしたが、幅2・2メートル前後の溝であったと考えられています。こちらの溝は現在の水路と並行する方向で掘られていました。
調査報告では、この2条の溝が同時期に存在したのか、別の時期に存在したのかの検討は、上面が削られていたこともあり、なされていません。しかし、2条の溝が同時期に存在し、まっすぐ伸びていたとすると北側で交差してしまうこと、さらに西側の溝と現在の水路が交差してしまうことから、西側の溝は交差せずに、西に折れ曲がっていたのではないかと推定しています(地図参照)。
調査者はその位置を清泉小学校の南側の道と推定し、それを大蔵御所の北限とする考えを提唱しています。
確かに、清泉小学校に近接する住宅建設に係る発掘調査では、確実に12世紀末までさかのぼれる成果は得られておらず、遺跡の年代観について検討の余地があることなどを考慮すると、まだ確証はないものの、大蔵御所の位置・範囲をめぐる新しい見解として注目すべき指摘ではないかと考えられます。
【文化財課】