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更新日:2024年9月4日
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高齢者いきいき課 電話61-3930
鎌倉のまちを鎌倉らしく保つために、きめ細かい仕事を担っているシルバー世代を紹介します。きれいに草刈りされた通りや広場などは、水や空気と同じぐらい、あって当たり前のものという感覚で私たちは暮らしているかもしれません。また市内各地には多くの文化財が埋まっていますが、これらは保護されなければ消えてしまいます。そのような見過ごされがちな大切な仕事に、多くのシルバー世代が関わっています。
達筆を生かした仕事です。三橋和夫さん(85歳)は月に7、8日、長谷寺に通っています。「健康に恵まれ、皆さんが気持ちよく接してくださって10年続きました。無心で書いております」。
建物の建て替えなどの際にしばしば、鎌倉の歴史的な姿が出現します。「当時の人がどんな場面でどう使っていたか、想像するとわくわくします。北宋銭が4万枚出てきた時は、皆からおおっと声が上がりましたよ」と宝珠山秀雄さん(70歳)はこの仕事のロマンに魅了されて10年になります。
観光客も多い鎌倉文学館のバラ園は、年間を通した小まめな手入れで、春と秋に220余株の美しい花を咲かせます。
樹木に落ち葉は付きものですが、大木の存在が空間に風格を持たせ、歴史ある鎌倉らしさをつくります。墓石間の落ち葉は20人でかかり、2日できれいになるそうです。
シルバー人材センターに寄せられたお礼状は数多く、いずれも誠実・丁寧な仕事に満足し、筆を執らずにいられなかったことがうかがわれます。再依頼も多いようです。
市では高齢者保健福祉計画を策定し、高齢者の社会参加や生きがいづくりの面から就労を支援しています。高齢者が新たな分野の仕事にチャレンジしたり、培ってきた知識や経験を生かしたりして地域の担い手であり続けられることは、地域社会にとっても、より良い環境づくりにつながるのです。
シルバー人材センター 電話38-1881
国・県・市の支援を受け、会員が運営する公益社団法人で、昭和58年に設立しました。高齢者に就業の機会を提供し、仕事を通じた生きがいと、地域への貢献を目的としています。
健康で働く意欲があり、センターの趣旨に賛同する、原則60歳以上の市民。現在、約650人。女性が2割ぐらいを占めます。
会員はあらかじめ自分の希望する仕事を登録しておきます。センターは、地域の家庭・企業・公共団体などから依頼された仕事を引き受け、会員の希望・経験・体力を考慮し、発注者と契約したのち会員に仕事を提供します。発注者と会員との間には雇用関係はなく、仕事の対価はセンター経由で配分金として支払われます。