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更新日:2022年9月20日

広報かまくら平成26年度10月1日号8面

姉妹都市物産展

観光商工課 内線2355

萩市(山口県)・上田市(長野県)・足利市(栃木県)の特産物や名産品を一堂に集め、姉妹都市物産展を開催します。

足利市の伝統芸能「八木節」の公演、銘菓や買い物券が当たるくじ、本市商工業元気アップ事業認定事業者による出展もあります。

10月10日(金曜日)・11日(土曜日)…鎌倉生涯学習センター 午前9時30分~午後4時30分(11日は午後3時30分まで)

【八木節の公演】

10月11日(土曜日)、午前11時30分からと午後1時30分から。

【主な販売品】

  • 萩市…かまぼこ、海産物、夏ミカン製品
  • 上田市…リンゴ、ブドウ、みそ、おやき、真田グッズ
  • 足利市…ようかん、もなか、せんべい、セーター
  • 鎌倉市…地場産野菜 など

鎌倉郷土芸能大会を開催

文化財課 電話61-3857

鎌倉市郷土芸能保存協会と市教育委員会との共催で開催します。鎌倉は歴史的遺産の宝庫であり、市内の各地域には多くの民俗芸能が伝承されています。ぜひこの機会に鎌倉の郷土芸能をご覧いただき、お楽しみください。

10月26日(日曜日)…鎌倉生涯学習センター 11時00分~15時30分

演目

祭ばやし、鎌倉神楽、古民謡「いそざき」、もちつき唄、田植唄、はやし獅子、御詠歌、天王唄、木遣唄

10月1日から販売 市観光協会発行 2015 鎌倉カレンダー

市観光協会 電話23-3050(平日8時30分~17時15分)

同協会フォトコンテストの入賞作品を中心に、鎌倉の魅力あふれる写真をそろえて制作しました。年中行事や花暦も掲載。

  • B4判(見開きB3サイズ)
  • 1部 1,080円(税込)
  • 鎌倉駅東口観光案内所、市内外の書店、市観光協会事務所などで販売

歴まち 2

世界遺産登録への推薦を取り下げた今、多くの歴史的遺産と共生する鎌倉のまちづくりを考えます。

歴史まちづくり法の概要

鎌倉は、昭和41年に制定された「古都における歴史的風土の保存に関する特別措置法(古都保存法)」により、「わが国往時の政治、文化の中心等として歴史上重要な地位を有する古都」とされ、緑豊かな自然環境と貴重な歴史的遺産は、先人たちの知恵と努力によって守られてきました。

一方、日本各地に目を転じてみると、近年、歴史的に貴重な建造物や街並みが失われ、日本古来の風情や情緒、たたずまいを有する風景が減少していく傾向にあります。

そこで国は、古都と呼ばれる地域外においても、良好な市街地環境を守るため、平成20年5月に「地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律(歴史まちづくり法)」を制定しました。

歴史まちづくり法では、国と地方自治体とが協力しながら、地域における「歴史的風致(※注)」の維持・向上に努めるよう定められており、地方自治体は、「歴史的風致維持向上計画」を策定し、国の支援を受けながら、その維持・向上に資するさまざまな施策を着実に進めることとなります。

現在、市では、この計画を策定するため、歴史的風致のあり方を整理していますが、今後は、さまざまな意見を伺いながら、歴史的風致を取りまとめ、課題や課題解決の方針、実施すべき施策を検討していきます。

【(※注)歴史的風致】とは

1.地域固有の歴史と伝統を反映した人々の活動

2.その活動が行われる歴史上価値の高い建造物および周辺の市街地

1.と2.が一体となって形成された良好な市街地の環境

歴史まちづくり推進担当…電話61-3849

鎌倉の名宝 93

「天神さま」といえば、学問の神様として信仰されており、祭神が菅原道真(845~903)であることもよく知られています。

学者の家に生まれ、自らも高名な学者となった道真でしたが、宇多天皇に重用されて蔵人頭(くろうどのとう)や右大将といった要職を歴任、昌泰2(899)年には右大臣にまで上り詰めます。しかし、左大臣藤原時平を中心とする反対派の策動により失脚、太宰府へ配流となり、そこで亡くなりました。

道真没後、時平や皇太子が相次いで亡くなります。延長8(930)年には内裏清涼殿に雷が落ち、多くの貴族が死傷、そのショックから醍醐天皇も亡くなります。これらの出来事は道真の怨霊によるものと恐れられ、これをなだめようとするさまざまな行為が、天神信仰のはじまりとなります。のちに学問の神様としてあがめられる道真ですが、当初は怨霊として畏怖される存在だったのです。

さて、道真の伝記や天神信仰の変遷を研究する際の重要史料としては、道真の詩文集である『菅家文草(かんけぶんそう)』と『菅家後草(かんけこうそう)』が著名ですが、これらに劣らず重要なのが、荏柄天神社の別当寺である一条院に伝来していた『北野天神御伝并御託宣等(ごでんならびに ごたくせんとう)』という史料です。

この史料は元禄2(1689)年に加賀藩五代藩主前田綱紀が、家臣に命じて書写させ、前半の「北野天神御伝」にあたる部分を『菅家伝(かんけでん)』、後半の「御託宣等」にあたる箇所を『聖廟雑記(せいびょうざっき)』と、名付けたことにより世に知られました。

『北野天神御伝并御託宣等』は、『具注暦(ぐちゅうれき)』という暦の紙背に記されています。この暦を利用した日記の4月13日条には、「祇園社焼失」という記載がありますが、『玉葉(ぎょくよう)』など他の史料の記事から、この祇園社焼失が承久2(1220)年のこととわかります。

このことから、『具注暦』が承久2年のもので、『北野天神御伝并御託宣等』の成立もそこからそれほど隔たらない時期と考えられます。つまり、鎌倉前期までさかのぼる天神に関わる記載ということになり、大変貴重です。

この『北野天神御伝并御託宣等』は、鎌倉国宝館で10月18日から開催される特別展「鎌倉ゆかりの天神さま」で公開する予定です。

(市指定文化財 縦30・9センチ、横725・3センチ 荏柄天神社蔵) 【鎌倉国宝館】

お問い合わせ

所属課室:共生共創部広報課広報担当

鎌倉市御成町18-10 本庁舎2階

電話番号:0467-61-3867

メール:koho@city.kamakura.kanagawa.jp

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