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更新日:2023年4月7日

広報かまくら平成27年度5月1日号1面

鎌倉の魅力を継承しつつ、次世代に過大な負担を残さないために 公共施設再編を推進します

公共施設の効率的・効果的な管理と持続可能な運営のために、中長期的な視点で公共施設のあり方を考え、取りまとめました。

経営企画課…内線2565

老朽化する公共施設の改修・建て替えが必要!

 人口の急増に伴い、昭和40~50年代にかけて小・中学校をはじめとする多くの公共施設を建ててきましたが、その後も市民ニーズの多様化などに応じ、公共施設整備を進めてきました。多くの公共施設が築30年以上となり、更新時期を迎えることになるため、建物の改修、建て替えに多額の費用が必要となります。このまま現在の施設を全て維持・更新するためには、今後40年間で現在の経費の2.8倍の費用(毎年平均49.5億円)が掛かってしまいます。今後も人口が減少し、厳しい財政状況が続きます。限られた財源の中で、できるだけ機能を維持しながら負担を削減するため、公共施設マネジメントの実行が不可欠であることから、公共施設再編計画を策定しました。

Q.市内にはどのくらい公共施設があり、維持するのにどのくらい費用を掛けていますか?

A.延床面積は約40万平方メートルで東京ドーム8~9個分あります。平成20~25年の平均で年間17.4億円掛かっています。

Q.きちんとメンテナンスできないと、どんな問題が起こりますか?

A.壁がはがれたり、天井板が落ちたりして、生命にかかわる大きな事故につながることもあります。

市の現状と課題

10年後には 88%が築30年以上

築年別延床面積(平成25年現在)

  • 築50年以上…5パーセント
  • 築40~50年未満…33パーセント
  • 築30~40年未満…29パーセント
  • 築20~30年未満…21パーセント
  • 築20年未満…12パーセント

更新費用に毎年49.5億円(総額1,979億円)

施設の修繕、大規模改修および建て替えのコストを試算(大規模改修を30年目、建て替えを60年目と設定)

公共施設の更新費用の将来負担予測(棒グラフはPDFでご覧いただけます)

  • 今後40年間の年平均49.5億円
  • 平成20~25年度の年平均17.4億円
  • 今後40年間の年平均目標24.8億円

現状の施設を全て維持・更新するためにはコスト負担が2.8倍に

公共施設再編計画では

【目標】

  • コスト…今後40年間の施設更新コストを50%とします(40年間で990億円減)
  • 面積…将来の人口減少に連動した施設面積の削減をします

再編の方針

  • 公共サービスのあり方を見直します
  • 施設の規模・配置のあり方を見直します
  • 施設の整備・運営の効率化をはかり、財源を確保します
  • 具体化に向け、体制を整備します
【対象施設】

市役所・支所、消防施設、学校、子育て関連施設、子ども・青少年施設、福祉関連施設、図書館、スポーツ施設、文化施設、生涯学習施設、市営住宅

【計画期間】

40年間(平成26~65年)

公共施設再編計画の考え方

機能の集約

類似機能は集約化により総量を削減します。運用の工夫などにより利用効率を高め、サービスの内容は維持します。

地域の拠点となる施設の大規模改修や建て替え時に複合化(生涯学習施設、子ども・青少年施設、福祉関連施設など)します

利用時間を拡大するなど、さまざまな世代・生活スタイルの人が利用しやすい施設にします

公共施設再編計画の主な取り組み

(仮称)由比ガ浜子どもセンターの整備

子育て世代が交流できる子育て関連機能を集約します。海に近く、老朽化している材木座保育園と稲瀬川保育園の2園を津波の影響の少ない場所へ移転・統合するとともに津波避難ビルとしての機能を併せ持たせることで、より安全安心な施設づくりに取り組んでいます。

2面につづく

平成27年4月1日現在

  • 人口:173,008(前月比-4・前年同月比-220)人
  • 世帯数:73,652(前月比+120)世帯

お問い合わせ

所属課室:共生共創部広報課広報担当

鎌倉市御成町18-10 本庁舎2階

電話番号:0467-61-3867

メール:koho@city.kamakura.kanagawa.jp

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