ホーム > 市政情報 > 広報 > 広報かまくら > 広報かまくらバックナンバー > 広報かまくらバックナンバー・平成27年度 > 広報かまくら平成27年度6月1日号(No.1253) > 広報かまくら平成27年度6月1日号8面
ページ番号:16445
更新日:2023年5月17日
ここから本文です。
7月23日(木曜日)開催予定の鎌倉花火大会の花火玉を購入していただく「花火サポーター」を募集します。花火サポーターになると、名前がパンフレットに掲載されます。花火の種類により、会場でメッセージが読み上げられ、招待席が用意されるなどの特典があります。詳細は申し込み要領を。
【申し込み】6月15日までに電話、ファクスかEメールで鎌倉花火大会実行委員会事務局(市観光協会内、電話23-3050、FAX22-3516、Eメール:k.hanabi.2015@gmail.com)へ。申し込み要領は、電話や市観光協会ホームページで入手を。
鎌倉国宝館 電話22-0753
鎌倉ゆかりの禅僧の書(墨蹟)を、国宝・重要文化財の作品を中心に特集します。併せてそれらの墨蹟を書した禅僧たちの肖像画(頂相)を、寺院に伝わる寺宝の中から展示します。「書は人なり」といわれますが、書と肖像を見比べると、確かにその人柄や禅風が伝わってくるようです。
鏑木清方記念美術館 電話23-6405
鏑木清方と門人でつくる「郷土会」の発足百周年を記念し、弟子たちが清方夫妻の金婚式を祝って描いた画帖を初公開します。
「美術館になじみがない。どう絵を見たらいいのか」という人は、ぜひご参加を。スタッフと駅から同館へ向かいます。美術鑑賞の入門、展示解説など。
6月9日(火曜日)…午前10時(鎌倉駅東口改札集合)~11時30分
料金…500円(入館料込み)
初心者向けの画材で体験してみませんか。画材は同館で用意します。要申し込み。
6月20日(土曜日)…午後1時30分、3時
料金…800円(砂子を使う場合は千円。入館料別)
無準師範(仏鑑禅師(ぶっかんぜんじ) 1177~1249年)は中国・南宋時代の臨済宗の禅僧です。門下に円覚寺開山・無学祖元(むがくそげん)や画僧牧谿(もっけい)らを輩出し、日本でも絶大な尊崇を集めた高僧です。
本作品は無準を南北朝時代・14世紀に描いた作例です。
禅宗では師弟関係が重視され、弟子は師を描いた「頂相(ちんそう)」と呼ばれる肖像画を、師そのものとあがめ大切にしました。多くは椅子に座った全身像か、上半身だけを描いた半身像とに分類されます。
無準の頂相は日本でも多く制作されました。とりわけよく知られるものは、南宋時代に描かれた東福寺蔵の全身像で、日本から参禅した円爾(えんに)(1202~80年)に、附法(ふほう)の証として無準が直接与えたという由緒ある作品です。
これに対し本作品は半身像で、他の無準像にある大きな鐶(かん)(袈裟(けさ)をつる輪)も描かれていません。着衣の表現も簡略で、まるで未完成のような趣です。
しかし顔の表現は丁寧で繊細な仕上がりをみせ、全体に落ち着いた品格が漂っています。無準像の多くが顔の皺や陰影を強調した生々しい表現を取るのに対し、本作品は日本人の好みに合った親しみやすい表現が特徴といえるでしょう。
画面の上部には、かすれた筆による賛(さん)(絵に寄せる言葉)が書かれています。記したのは、観応2(1351)年に来日した中国僧・東陵永余璵(とうりょう えいよ)です。曹洞宗の禅僧ですが無学祖元の親戚に当たり、京都の天龍寺や南禅寺、鎌倉の建長寺や円覚寺の住持を務めました。賛に「建長比丘(びく)東陵永璵拝賛」とあるので、東陵が建長寺にいたころの作品であることが分かります。
「常盤山文庫名品展」(本ページ上、「鎌倉国宝館」記事参照)で6月28日まで公開しています。(県指定文化財 縦95・5センチ×横46・3センチ円覚寺蔵)璵
【鎌倉国宝館】
川喜多映画記念館 電話23-2500
6月28日(日曜日)まで
入館料…一般200円、小・中学生100円
料金…一般1,000円、小・中学生500円(入館料含む)
(※注)「浮 雲」6月27日(土曜日)は、上映後、同館スタッフが作品の解説や作品にまつわるエピソードなどを紹介します
※映画のチケットは、同館・島森書店・たらば書房・上州屋(大船駅前)で販売中。完売した場合、当日券はありません