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更新日:2022年11月22日

広報かまくら平成27年度12月1日号8面

鎌倉国宝館 出張講座「中世絵画の基礎知識~ゼロから学ぶ鑑賞法」

 

鎌倉国宝館 電話22-0753

鎌倉国宝館では、鎌倉の歴史や美術に関する講座を市内各所で開催しています。今回の講座では、絵巻物や仏画、水墨画など、平安時代から室町時代に制作された中世絵画について、基礎的な見方や楽しみ方の講義を行います。

とき…1月17日(日曜日)午後1時30分~3時

ところ…玉縄学習センター分室

講師…同館学芸員

定員…50人。抽選

申し込み…往復はがき(1枚につき2人まで)で、講座名、住所、氏名、電話番号を12月18日(必着)までに同館(〒248-0005雪ノ下2の1の1)へ

短期休館のお知らせ

館内整理と展示替えなどのため、12月7日~31は休館し、1月1日から開館します。

 

川喜多映画記念館

 

川喜多映画記念館 電話23-2500

企画展示

 

特別展「鎌倉の映画人 監督 小津安二郎と俳優 笠智衆」

12月13日(日曜日)まで

 

企画展「映画が恋した世界の文学」

12月18日(金曜日)~3月13日(日曜日)

 

12月の上映

 

料金…1,000円(入館料含む)

小・中学生は半額

は英語字幕付き

作品 12月

  • 家族 1(火曜日)10時30分から14時00分から
        2(水曜日)・3(木曜日)14時00分から
  • 小津と語るTalkingWithOZU 4(金曜日)・5(土曜日)・6(日曜日)14時00分から
  • 秋刀魚の味 8(火曜日)10時30分から14時00分から
             9(水曜日)・10(木曜日)14時00分から
  • 東京物語 11(金曜日)10時30分から14時00分から
            12(土曜日)・★13(日曜日)14時00分から

 

優秀映画鑑賞会

料金…500円(入館料含む)※小・中学生は半額

  • 銭形平次捕物控人肌蜘蛛 18(金曜日)10時30分から
  • 大江戸五人男 18(金曜日)14時00分から
  • 旗本退屈男 19(土曜日)10時30分から
  • 赤穂浪士 19(土曜日)14時00分から

開館…9時00分~17時00分(入館は16時30分まで)

入館料…12月13日まで=300円(小・中学生150円)、12月18日から=200円(小・中学生100円)

休館日…月曜日、12月15日~17(展示替え)、12月29日~1月3日(年末年始)

教養センター(笛田) 冬の講座

電話32-1221

受講者を募集

  • 対象は市内在住の60歳以上で全回出席できる人。抽選
  • 会場は教養センター(車での通所はできません)
  • 募集案内は、高齢者いきいき課(本庁舎1階)・市社会福祉協議会(福祉センター内)・老人福祉センター・支所などにあるほか、市社会福祉協議会ホームページでもご覧になれます

【申し込み】12月1日~9に電話・ファクス・Eメールか直接、講座名・住所・氏名(ふりがな)・電話番号・携帯電話番号・性別・生年月日を教養センター(FAX32-1203、Eメール:kyouyou@kamakura-shakyo.jp)へ

一般教養講座


すべて月曜日。午前(9時30分~11時30分)か午後(13時30分~15時30分)を選択。
各定員100人。資料代300円


講座名(6回連続講座) 日程 講師(敬称略)

  • 読書が拓(ひら)く豊かな人生
    ~「共読」ではぐくむ、地域社会の絆1月18日坪内一(前横浜市中央図書館課長)
  • 鎌倉を護(まも)る山稜と龍神1月25日伊藤正義(鶴見大学文化財学科教授)
  • 鎌倉の源氏物語
    ~河内本の成立と源氏絵色紙の作成2月1日三田村雅子(フェリス女学院大学名誉教授)
  • 日本の死生観について2月8日内山節(哲学者)
  • 民族楽器とヒーリング~固定概念からの解放2月15日小寺順雄(円乗院住職)
  • 近代美術館過去・現在・未来2月22日水沢勉(神奈川県立近代美術館館長)

専門講座

1講座を選択


講座名(定員) 日時(資料代) 講師(敬称略)

  • 絵画の基本をさぐる
    ~楽しく絵を描こう(15人) 1月7日~3月17日の木曜日で6回9時30分~11時30分(6,000円)  柴田漢央(藝楽塾アーティスト)
  • 「おくのほそ道」を読む
    ~笠島から松島まで(50人) 1月13日~2月24日の水曜日で6回9時30分~11時30分(1,000円)  藤江峰夫(フェリス女学院大学名誉教授)
  • 貨幣経済の鎌倉時代(50人) 1月20日~3月16日の水曜日で6回13時30分~15時30分(200円)  児嶋貴行(東京大学史料編纂所学術支援職員)

健康づくり講座

1講座を選択。各定員15人
講座名日時講師(敬称略)

  • キープ・ステップ体操
    ~骨盤調整体操と脳トレ 1月6日~3月16日の水曜日で6回9時30分~11時00分 鈴木佳野(フィットネスインストラクター)
  • 初心者のためのヨガ教室 1月26日~3月1日の火曜日で6回 13時30分~15時00分 石渡孝広(市スポーツ指導員)

 

 

私たちと文化財275

武家政権発祥にまつわる遺跡(4)

研究結果3.永福寺(ようふくじ)

永福寺は建久3(1192)年正月21日に土木工事を終え、11月25日には開堂供養が行われました。この年の3月、後白河法皇が亡くなりましたが、永福寺開堂供養の導師を務めた公顕は当時の密教界の権威の一人であり、源氏の氏寺的存在であった三井寺園城寺(みいでらおんじょうじ)の長老というだけでなく、後白河法皇の仏教上の師でした。永福寺の創建の趣旨には、源義経・藤原泰衡のほか奥州合戦や治承・寿永の乱の戦死者の慰霊だけでなく、保元の乱(1156年)以降、日本中を戦乱に巻き込んだ後白河法皇の滅罪を密教寺院の建立によって行うという意味も含まれていたのかもしれません。
永福寺では堂の基礎に木製の壇上積基壇が用いられています。鎌倉の寺院跡で壇上積基壇(だんじょうづみきだん)が確認されているのは極楽寺の方丈華厳院(ほうじょうけごんいん)跡だけであり、極めて特異な施設です。
壇上積基壇は密教の法要で大壇に用いられるもので、後には五輪塔や宝篋印塔(ほうきょういんとう)の基台にも用いられるようになります。このことから堂基礎の壇上積基壇は、堂全体を密教空間とするための施設と考えられます。
永福寺の池の北端では、水際の池の中に板塔婆が建てられたり、横倒しになったりして出土しています。これには「南無大日如来」の墨書(ぼくしょ)があり、中心伽藍の本尊にはない、密教の中心仏がまつられています。永福寺には「真言院」と称する施設があり、後に密教の権威者となった願行上人憲静(がんきょうしょうにんけんじょう)が住していました。大日如来の板塔婆(いたとうば)は密教僧の活動を示すものかもしれません。
このように永福寺は、鎌倉における密教の中心的寺院でもあったのです。
【文化財課】

お問い合わせ

所属課室:共生共創部広報課広報担当

鎌倉市御成町18-10 本庁舎2階

電話番号:0467-61-3867

メール:koho@city.kamakura.kanagawa.jp

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