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更新日:2024年1月17日
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鎌倉国宝館 電話22-0753
鎌倉国宝館には、江戸時代に制作された作品を中心に、数多くのひな人形・ひな道具が収蔵されています。
その多くは鎌倉や近隣の所蔵者から寄贈や寄託を受けたもので、関東地方でも屈指のコレクションとして知られています。
江戸時代に大流行した能面のような顔立ちの享保びなや、小さな芥子(けし)びな、ひな人形の古形とされる立ちびな、五人ばやしや御所人形、ミニチュアの調度品などを一堂に集め公開します。
学芸員の解説を聞きながら、親子でひな人形を鑑賞した後、自分だけのオリジナル紙雛(かみびな)を作ります。作品は展覧会期間中、館内に展示した後、返却します。要申し込み(下記)。
【申し込み】往復はがきでイベント名・住所・氏名・電話番号・子どもの学年か年齢を、2月16日(必着)までに鎌倉国宝館(〒248-0005雪ノ下2-1-1)へ
鎌倉は中世以来、大正関東地震に至るまで、たびたび大きな地震に見舞われ、さまざまな記録に残されてきました。
本講座では鎌倉の地震の歴史を振り返り、地震と人々の営みを解説します。今後の減災に対する意識を高め、災害と文化財との関係を見詰め直してみませんか。定員100人(抽選)。要申し込み。
【申し込み】往復はがきでイベント名・住所・氏名・電話番号を、2月16日(必着)までに鎌倉国宝館(〒248-0005雪ノ下2-1-1)へ ※1枚で2人まで
鏑木清方記念美術館 電話23-6405
明治11年、東京の下町に生まれ、16歳で挿絵画家としての道を歩み始めた鏑木清方(かぶらききよかた)。
大正・昭和の日本画壇で、美人画家として確かな地位を築いていく中で、清方が熱心に取材したものは、江戸・明治の風情でした。本展では庶民の生活を描いた名作「朝夕安居(ちょうせきあんきょ)」を中心に紹介します。
鎌倉文学館 電話23-3911
スイーツ好き・芥川龍之介の随筆「しるこ」の原稿や、与謝野晶子、太宰治、山崎方代らの愛にまつわる作品を、直筆資料などで紹介。
文豪の「愛の言葉おみくじ」を1月30日~2月14日の来館者にプレゼント
個数限定で販売(税込540円)。武者小路実篤の書画がプリントされた缶に入っています。
三上延さんの小説がドラマ化された際、ロケ地となった同館談話室で、越島はぐさんによる表紙画を展示。
午後1時から10分程度。
1月30日(土曜日)・31日(日曜日)、2月6日(土曜日)・7日(日曜日)・11日(木・祝)・13日(土曜日)・14日(日曜日)
2月25日(木曜日)14時00分~15時30分
講師=鈴木良昭さん(元神奈川県立衛生短期大学学長) 定員33人 2月12日必着
3月25日(金曜日)9時30分~12時00分
対象=小学生(3月現在) 定員10人 3月10日必着
収蔵品展「作家 身のまわり」(4月17日まで)に関連し、建長寺・浄智寺を訪ね、川端康成、高見順らゆかりの作家について職員が解説。対象は約3kmのコースを歩ける人。拝観料は各自負担。
3月9日(水曜日)・10日(木曜日)・15日(火曜日)・16日(水曜日)10時00分~11時30分 定員各25人 2月26日必着
【申し込み】1.2.ははがき・Eメール・ファクスで、3.は往復はがきで、イベント名(希望日)、住所、氏名、電話番号、参加希望人数(1.3.は2人、2.は1人まで)、2.は年齢・学年を同館(〒248-0016長谷1-5-3、E-mail:event2015@kamakura-arts.or.jp、FAX23-5952)へ。※申し込みは各イベント1回まで。抽選。メール、ファクスでの申し込みは締切日の17時00分まで。当落ははがきで連絡。
川喜多映画記念館 電話23-2500
2月20日(土曜日)14時00分
ゲスト:池澤夏樹さん
本図は、美人画中心の氏家浮世絵コレクションの中では珍しい、武人を描いた作品です。画中には「齢(よわい)八十四歳画狂老人卍筆」の署名があり、天保14(1843)年、葛飾北斎(1760~1849年)84歳時の作品と分かります。
降り積もる雪の中、長槍(ながやり)を持ち蓑笠(みのがさ)を頭上にかざす一人の武人の姿。太めの衣紋線がたくましい体にさらに安定感を与え、対して笠や顔は綿密な質感を描写しています。大胆さと繊細さが見事に融合した作品といえます。
この人物は、作品名にあるように中国の歴史書『三国志』に登場する張飛であるとされています。中国三国時代に活躍した武将で、関羽(かんう)とともに劉備(りゅうび)に付き従い、人並み外れた勇猛さで名を轟(とどろ)かせました。本図の力強く勇ましい風貌は、張飛を連想させるにふさわしい表現です。
ところが、北斎の絵手本の中に、本図とよく似た人物が描かれ、『水滸伝』に登場する豹子頭林冲(ひょうしとうりんちゅう)と表記された作品があります。
そのため、この人物は張飛なのか林冲なのか判断しがたいのですが、いずれにせよ、晩年の作者の好みを随所に描き込んだ、北斎武人画の代表作として重要な作例です。
本図は2月14日まで、新春特別展「肉筆浮世絵の美~氏家浮世絵コレクション」で公開しています。
【鎌倉国宝館】