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更新日:2024年1月17日

広報かまくら平成27年度2月1日号8面

鎌倉国宝館 「ひな人形」展

鎌倉国宝館 電話22-0753

鎌倉国宝館には、江戸時代に制作された作品を中心に、数多くのひな人形・ひな道具が収蔵されています。

その多くは鎌倉や近隣の所蔵者から寄贈や寄託を受けたもので、関東地方でも屈指のコレクションとして知られています。

江戸時代に大流行した能面のような顔立ちの享保びなや、小さな芥子(けし)びな、ひな人形の古形とされる立ちびな、五人ばやしや御所人形、ミニチュアの調度品などを一堂に集め公開します。

  • とき…2月20日(土曜日)~3月27日(日曜日)9時00分~16時30分(入館は16時00分まで)
  • 休館日…月曜日(3月21日は開館)、3月22日(火曜日)
  • 列品解説…土曜日14時00分から
  • 観覧料…一般400円、小・中学生200円(団体割引あり)。市内の小・中学生と65歳以上の人は無料

国宝館でひなまつり~オリジナル紙雛を作ろう!

学芸員の解説を聞きながら、親子でひな人形を鑑賞した後、自分だけのオリジナル紙雛(かみびな)を作ります。作品は展覧会期間中、館内に展示した後、返却します。要申し込み(下記)。

  • とき・ところ…2月28日(日曜日) 鎌倉国宝館 13時30分~16時00分
  • 対象…小学校3年生以下の子どもと保護者。定員10組(抽選)

【申し込み】往復はがきでイベント名・住所・氏名・電話番号・子どもの学年か年齢を、2月16日(必着)までに鎌倉国宝館(〒248-0005雪ノ下2-1-1)へ

鎌倉国宝館 出張講座「”鎌倉地震”の記憶」

鎌倉は中世以来、大正関東地震に至るまで、たびたび大きな地震に見舞われ、さまざまな記録に残されてきました。

本講座では鎌倉の地震の歴史を振り返り、地震と人々の営みを解説します。今後の減災に対する意識を高め、災害と文化財との関係を見詰め直してみませんか。定員100人(抽選)。要申し込み。

  • とき・ところ…2月28日(日曜日) 腰越学習センター 午前10時~11時30分
  • 講師…同館学芸員

【申し込み】往復はがきでイベント名・住所・氏名・電話番号を、2月16日(必着)までに鎌倉国宝館(〒248-0005雪ノ下2-1-1)へ ※1枚で2人まで

鏑木清方記念美術館 企画展「清方芸術の起源」

鏑木清方記念美術館 電話23-6405

明治11年、東京の下町に生まれ、16歳で挿絵画家としての道を歩み始めた鏑木清方(かぶらききよかた)。

大正・昭和の日本画壇で、美人画家として確かな地位を築いていく中で、清方が熱心に取材したものは、江戸・明治の風情でした。本展では庶民の生活を描いた名作「朝夕安居(ちょうせきあんきょ)」を中心に紹介します。

  • 主な展示作品…「暮れゆく沼」、「絵燈籠(えとうろう)」(書・初代中村吉右衛門 画・鏑木清方)(初公開)ほか
  • とき…2月21日(日曜日)まで 午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
  • 休館日…月曜日
  • 展示解説…2月13日(土曜日)午後1時30分から
  • 入館料…一般200円、小・中学生100円。市内の小・中学生と65歳以上の人は無料

鎌倉文学館 愛は言葉だ!文豪のハートにふれるバレンタイン 1月30日~2月14日

鎌倉文学館 電話23-3911

  • 9時00分~16時30分(入館は16時00分まで)。月曜休館。
  • 一般300円、小・中学生100円。市内の小・中学生と保護者2人、65歳以上の人は無料

【バレンタイン特別展示】

スイーツ好き・芥川龍之介の随筆「しるこ」の原稿や、与謝野晶子、太宰治、山崎方代らの愛にまつわる作品を、直筆資料などで紹介。

文豪の「愛の言葉おみくじ」を1月30日~2月14日の来館者にプレゼント

【「実篤チョコ」販売】

個数限定で販売(税込540円)。武者小路実篤の書画がプリントされた缶に入っています。

【『ビブリア古書堂の事件手帖』イラスト原画展】

三上延さんの小説がドラマ化された際、ロケ地となった同館談話室で、越島はぐさんによる表紙画を展示。

【文豪の愛にまつわるギャラリートーク】

午後1時から10分程度。

1月30日(土曜日)・31日(日曜日)、2月6日(土曜日)・7日(日曜日)・11日(木・祝)・13日(土曜日)・14日(日曜日)

春の文学館イベント 

1.古典講座「とはずがたりと鎌倉」

2月25日(木曜日)14時00分~15時30分

講師=鈴木良昭さん(元神奈川県立衛生短期大学学長) 定員33人 2月12日必着

2.「子どもワークショップ~やってみよう文学館のおしごと」

3月25日(金曜日)9時30分~12時00分

対象=小学生(3月現在) 定員10人 3月10日必着

3.文学散歩「北鎌倉周辺」 

収蔵品展「作家 身のまわり」(4月17日まで)に関連し、建長寺・浄智寺を訪ね、川端康成、高見順らゆかりの作家について職員が解説。対象は約3kmのコースを歩ける人。拝観料は各自負担。

3月9日(水曜日)・10日(木曜日)・15日(火曜日)・16日(水曜日)10時00分~11時30分 定員各25人 2月26日必着

【申し込み】1.2.ははがき・Eメール・ファクスで、3.は往復はがきで、イベント名(希望日)、住所、氏名、電話番号、参加希望人数(1.3.は2人、2.は1人まで)、2.は年齢・学年を同館(〒248-0016長谷1-5-3、E-mail:event2015@kamakura-arts.or.jp、FAX23-5952)へ。※申し込みは各イベント1回まで。抽選。メール、ファクスでの申し込みは締切日の17時00分まで。当落ははがきで連絡。

川喜多映画記念館

川喜多映画記念館 電話23-2500

  • 上映・トークとも各一般1,000円、小・中学生500円
  • チケットは同館窓口・島森書店・たらば書房・上州屋で販売中(完売の場合、当日券なし)

2月の上映

  • 「赤と黒」…2月2日(火曜日) ・3日(水曜日)・4日(木曜日)13時00分
  • 「復活」…2月5日(金曜日)10時30分・14時00分、2月6日(土曜日)・7日(日曜日)14時00分
  • 「さよならをもう一度」…2月16日(火曜日)10時00分・14時00分、2月17日(水曜日)・18日(木曜日)14時00分
  • 「太陽がいっぱい」…2月19日(金曜日)10時30分・14時00分、2月20日(土曜日)10時30分、2月21日(日曜日)14時00分

トークイベント「映画が文学を変える」

2月20日(土曜日)14時00分

ゲスト:池澤夏樹さん

鎌倉の名宝 97

雪中張飛図(せっちゅうちょうひず)

本図は、美人画中心の氏家浮世絵コレクションの中では珍しい、武人を描いた作品です。画中には「齢(よわい)八十四歳画狂老人卍筆」の署名があり、天保14(1843)年、葛飾北斎(1760~1849年)84歳時の作品と分かります。

降り積もる雪の中、長槍(ながやり)を持ち蓑笠(みのがさ)を頭上にかざす一人の武人の姿。太めの衣紋線がたくましい体にさらに安定感を与え、対して笠や顔は綿密な質感を描写しています。大胆さと繊細さが見事に融合した作品といえます。

この人物は、作品名にあるように中国の歴史書『三国志』に登場する張飛であるとされています。中国三国時代に活躍した武将で、関羽(かんう)とともに劉備(りゅうび)に付き従い、人並み外れた勇猛さで名を轟(とどろ)かせました。本図の力強く勇ましい風貌は、張飛を連想させるにふさわしい表現です。

ところが、北斎の絵手本の中に、本図とよく似た人物が描かれ、『水滸伝』に登場する豹子頭林冲(ひょうしとうりんちゅう)と表記された作品があります。

そのため、この人物は張飛なのか林冲なのか判断しがたいのですが、いずれにせよ、晩年の作者の好みを随所に描き込んだ、北斎武人画の代表作として重要な作例です。

本図は2月14日まで、新春特別展「肉筆浮世絵の美~氏家浮世絵コレクション」で公開しています。

【鎌倉国宝館】

お問い合わせ

所属課室:共生共創部広報課広報担当

鎌倉市御成町18-10 本庁舎2階

電話番号:0467-61-3867

メール:koho@city.kamakura.kanagawa.jp

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