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更新日:2024年2月1日
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青少年課 内線2463
市青少年指導員連絡協議会と市の共催で、市内の中学生を対象に作文を募集しました。381点の作文が寄せられ、選考の結果、18人が入賞しました。その中から、市長賞を受賞した熊木ひと美さんの作文を紹介します。
大船中学校3年 熊木ひと美
「鎌倉…。いいところにお住まいですね。」
私は鎌倉市民として暮らして10年が経つ。初対面の方に自己紹介をすると、必ずと言っていいほど、この言葉が返ってくる。何だか嬉しくなって、最初は、ありがとうございます、とお礼を言うだけだった。年間2千万人以上の観光客が訪れるとされる、その数からも私たちが住む「鎌倉」の魅力は立証済みなのかもしれない。
これまで私は、小・中学校では鎌倉の自然と歴史について様々な角度から学んできた。例えば鎌倉めぐりでは、市内の神社仏閣を辿り、ハイキングコースや切通しを歩くことで鎌倉時代の息吹を肌で感じ、多くの史実を学んだ。鶴岡八幡宮での職業体験を通して、歴史文化を後世に残していく大切さを知った。台峯のそばで暮らし、緑豊かな自然に包まれてのびのびと成長してきたと思う。
三方を山に囲まれ、南に海がある地形上の特徴から「鎌倉」と呼ばれるようになったことを始めとして、市内の町名には、昔そこがどのような場所だったか、聞いただけで何となく分かるような表記の場所がいくつか残されている。十二所、雪ノ下、扇ガ谷…。つまりその名から、その地の風土、自然の特徴、歴史を知る手がかりとなるはずだ。
2年前、私は旧版の地図を「読む」ワークショップに参加したことがある。自然を大切にしながら、安全で暮らしやすい街をつくる、というテーマだったので、とても関心があった。自分の住む地域の1921年(大正10年)の地形図を、地図記号により色分けして塗りながら今との違いを認識した。地名・町名には、もともとその土地の性質や特徴から名づけられたものが多いこと、それを理解して生活に活かすこと、あるいは備えることが重要であること。川は自然そのままの状態では蛇行をすることを実証する実験や、大掛かりな装置で津波発生のしくみなども学び、鎌倉にとって無視できない内容も学習した。
自然のしくみを正しく学ぶことは地域で安全に暮らしていくことにつながる。何もしないことが自然保護ではなく、手入れをして暮らすことは緑の保全にもつながり、土砂災害や、大雨被害から命はもちろんのこと、数多く残る歴史的遺産の保護にもつながるだろう。つまり自然を適切に保全することは、歴史を守ることになる、いわば両輪なのだ。どちらか一方が欠けても「共存」はできない。
修学旅行で訪れた飛騨・高山のまちづくりは素晴らしかった。街並み保存についてガイドさんのお話をうかがいながらまちづくりは「ひとづくり」だなとも思った。今、自分で鎌倉のまちづくりの為に何が出来るだろうと考えた時、将来こうした活動が出来るようになりたいと思った。
多くの人にとって鎌倉がいいところであり続けるように、共存の為の学びを続けたい。
(原文のとおり)
熊木ひと美 大船中学校3年
前村結子 第一中学校2年
佐藤菜花 横浜国大附属鎌倉中学校2年
市民税課 電話61-3921
平成28年度の市民税と県民税の申告を3月15日まで受け付けます。27年中に収入がない人も、原則として申告が必要です。対象は次のとおり。
申告がないと、税額が正しく算出できないほか、税の証明書発行、社会保険料の適正な算定や免除、手当の受給ができないなど、さまざまな影響があります。必ず申告してください。
右記の対象でも、次の人は申告不要です。
※土・日曜日を除く
※公共交通機関のご利用を
必要書類が手元にそろってから申告してください。
市ホームページで、申告書と、自動で所得計算などができる「市県民税申告書作成ツール」(※注1)が入手できます。
(※注1)エクセルファイルです。エクセルが使用できるパソコン環境でのみ利用可能
納税課 電話61-3911