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更新日:2024年8月19日
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「自分たちのまちは自分たちで守る」という精神の下、全国で地域ごとに設置されています。本市では市民433人(女性2人を含む)で28分団を構成しており、皆平常時は本業の仕事(または学業)に就き、災害時に消防の要請を受けて消防団として活動しています。この消防団のサポートがあるからこそ、約230人の消防職員の防災力は、より効果的に発揮されるのです。
(PDF版では、鎌倉市内の消防団MAPをご覧いただけます。)
隣家に延焼しないよう放水したり、消防士が消火活動を円滑に行えるよう、現場近辺の交通整理や、水源から現場までのホースラインの確保などを行います。
再燃防止や現場保存のため、鎮火後の現場を見張ります。この監視役がいるため、消防士は消防署に帰り、他の災害に対応できるのです。夜間の火災では朝まで監視を続けます。
週末などを利用して、基地(分団小屋)の消防車・ホースの点検や出動訓練を行い、常に緊急時の要請に応えられるよう整えています。
予防運動期間や年末年始などには、市内の地域を巡回して防火を呼び掛けます。
応急手当が必要な局面に対応できるよう、救急救命講習などで勉強しています。
操法とは、消防訓練における基本的な操作手順のことです。ポンプ・ホースなどの操作を速く正確・きれいに行う競技大会へ参加し、操作のレベルアップに努めています。7月28日の神奈川県消防操法大会では、全国初の女性団員による災害時緊急対応合同訓練展示も行われ、県内11市町から21団66人の女性団員が参加しました。
訓練展示の災害設定:神奈川県に震度6の地震が発生。平日昼間のため多くの男性団員が不在の中、女性団員が救出や誘導・消火活動を行う必要がある。津波は相模湾一帯に発生。
私は、他の自治体の女性団員と組んで津波避難誘導をしました。同じ消防団の制服を着て練習を重ねるうち、初対面にもかかわらず仲間意識が生まれて協力する雰囲気が強まります。実際の災害時でも冷静に活動できるよう、常に練習しておきたいです。
市内で火災が起きると、消防署から消防団にメールで連絡が来ます。該当地域の消防団は、態勢が整い次第、現場に向かいます。
火災発生
↓
119番通報指令情報課に入電
↓出動命令
消防職員は消防車などで火災現場へ
火災現場では、人命救助、消火活動など
火災発生
↓
119番通報指令情報課に入電
↓消防団全員にメールで火災の情報が送られる
まずは分団小屋へ。団員が4人集まり次第、消防車で火災現場へ
↓
火災現場では、消火活動を含め、水源からのホースラインの確保、周囲の交通整理、鎮火後の現場監視など
「消防団の皆さんは、火災現場などで連携して活動するとともに、さまざまな場面で後方支援もしてくださっています。例えば、火災が鎮火した後、再燃がないように見回りをすることや、台風などで風水害があった場合、その地域の人が孤立しないよう夜間の警備をすることなどは、決して目立つことはありませんが、重要な任務です。消防団の皆さんがこのような役を引き受けてくださるから、私たちはいつ起こるか分からない別の災害に対し備えることができるのです。大変助かっています」