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更新日:2022年12月7日

広報かまくら平成28年度12月15日号6面

鎌倉国宝館

鎌倉国宝館 電話22-0753

特別展「北斎と肉筆浮世絵~氏家浮世絵コレクションの至宝」

氏家浮世絵コレクションは、全作品が肉筆画であることが大きな特徴です。画家が直接描いた肉筆画は版画と異なり、細かな筆遣いで微妙な色彩を駆使して描かれ、美しいだけでなく画家の技量を知る貴重な資料でもあります。

本展では、葛飾北斎をはじめ、月岡雪鼎(つきおかせってい)、喜多川歌麿、菱川師宣、歌川広重らの名品を展示します。

  • とき…1月4日(水曜日)~2月5日(日曜日) 午前9時~午後4時30分(入館は4時まで)
  • 休館日…月曜日(1月9日は開館)、1月10日
  • 列品解説…土曜日 午後2時から
  • 観覧料…400円、小・中学生200円(団体割引あり)、市内の小・中学生と65歳以上の人は無料
  • 主な展示品…葛飾北斎「酔余美人図」・「若衆文案図」、月岡雪鼎「しだれ桜三美人図」、菱川師宣「桜下遊女と禿図(かむろず)」

鎌倉国宝館出張講座「鎌倉の仏像基礎知識」

鎌倉国宝館では、鎌倉の歴史や美術に関する講座を市内各所で開催します。

鎌倉の仏像についての講座を次のとおり開催します。初心者向けの内容ですので、これから仏像について学びたい人や、鎌倉市域の仏像に興味のある人もどうぞご参加ください。

  • とき…1月22日(日曜日) 午後1時30分~3時
  • ところ…玉縄学習センター
  • 講師…同館学芸員
  • 定員…40人。抽選
  • 申し込み…往復はがき(1人1枚)で、講座名、住所、氏名、電話番号を1月12日(必着)までに同館(〒248-0005 雪ノ下2の1の1)へ

鎌倉文学館

鎌倉文学館 電話23-3911

収蔵品展「作家と歩く鎌倉 その1 雪ノ下・浄明寺方面」

鎌倉を訪れ、遊び、暮らし、この地を愛した文学者たちは、作品にそれぞれの鎌倉を書きました。源実朝や大佛次郎、永井龍男の目を通してたどる「鎌倉」を、原稿や図書など同館収蔵の資料で紹介します。

  • とき…12月17日(土曜日)~4月16日(日曜日)午前9時~午後4時30分(3月以降は5時まで、入館は閉館30分前まで)
  • 入館料…300円、小・中学生100円(団体割引あり)
  • 休館日…月曜日(1月9日は開館)、12月29日~1月3日

鎌倉文学館でクリスマス

12月17日(土曜日)~25日(日曜日)

常設展示室をクリスマス用に飾り付け、高浜虚子、三島由紀夫らのクリスマスにまつわる作品を紹介します。

川喜多映画記念館

川喜多映画記念館 電話23-2500

  • 開館…9時00分~17時00分(入館は16時30分まで) 
  • 入館料…300円、小・中学生150円
  • 映画鑑賞・トークイベント料金…一般1,000円、小・中学生500円(入館料含む)
    ※チケット販売(「杉原千畝」は12 /17 から)…同館、島森書店、たらば書房、上州屋
  • 休館日…月曜日(1月9日は開館)、12月29日~1月3日・10日

企画展示「世界のクロサワとミフネ~監督黒澤明と俳優三船敏郎」

1月15日(日曜日)まで

上映作品

  • 生きる… 1月6日(金曜日) 10時30分・14時00分、7日(土曜日)・8日(日曜日)14時00分
  • 七人の侍… 1月9日(月・祝)、11日(水曜日)~15日(日曜日)13時00分

トークイベント 「父 黒澤明から受け継いだこと」

1月13日(金曜日)11時00分 ゲストは黒澤和子さん(衣裳デザイナー)

鎌倉ゆかりの偉人 杉原千畝

上映作品「杉原千畝 スギハラチウネ」

  • 1月20日(金曜日)…13時30分(日本語字幕あり) (*1) 
  • 1月21日(土曜日)…10時00分 (*2)・ 13時30分(*3)
  • 1月22日(日曜日)…13時30分(日本語字幕+音声ガイドあり) (*4) 
アフタートーク
  • (*1) 「杉原幸子さんとの出会い」
  • (*2) 「杉原千畝 命のリレー ブックトーク(小・中学生向け本の紹介)」
  • (*3) 「杉原千畝の命のバトンを繋いだ人~小辻節三」
  • (*4) 映画と杉原千畝について語り合う「映画談話室」

鎌倉市民文化祭 12月の催し

文化人権推進課 電話61-3872

舞台行事部門 

会場は鎌倉生涯学習センター

鎌倉演劇連盟合同公演 12月23日(金・祝)15時00分・18時00分 鎌倉演劇連盟 志貴(電話090-3336-5154)

1,500円(前売りあり・障害のある人は無料)

私たちと文化財 277

武家政権発祥にまつわる遺跡(6)

永福寺(ようふくじ)釣殿(つりどの)

永福寺には釣殿と呼ばれる建物が存在しました。柱間は幅1間(けん)、長さ4間で、北側翼廊の先端に位置しています。発掘調査の結果、創建当初は礎石(そせき)の上に建っていたものが、掘立柱(ほったてばしら)の建物に建て替えられ、その後また礎石の上に建て直されたことが分かりました。しかし建物規模の変化はなく、創建当初からの伝統が強く意識されています。

掘立柱は、東側先端の2本が一辺23センチの角柱、他の柱は直径27センチの円柱で、東西・南北方向に横木で固定されていました。柱・横木ともにほぞを彫って組み合わせ、長さ18センチの大きな釘が打ちつけてありました。このように強固な地中梁(ばり)を造ることから、翼廊先端の4間分の上部空間は壁がないか、解放できる、構造的に弱い釣殿と考えられたわけです。東側先端の柱は角柱で他の柱よりも細いことから庇(ひさし)の柱とみられ、幅1間、側面に3間続き、釣殿は母屋の東側に庇を付けて建つと考えられます。幅は369センチ、長さは母屋の部分の柱間は等間隔で242・4センチ、先端は274・8センチで合計1002センチです。

本来釣殿とは、貴族の館などに付随する建物で、中門廊の先端にあって池に臨んでいるものです。そのような建物が寺院に造られたことは創建した源頼朝の独創性を反映しているといえるでしょう。『吾妻鏡』には正治2年(1200)閏(うるう)2月29日、第2代将軍源頼家が永福寺以下の景勝地を遊覧した際、釣殿に僧や稚児などが集まり、酒宴を開いたことや、貞永元年(1232)10月29日、第4代将軍藤原頼経が雪見に訪れ、釣殿で和歌の会を開いたことが記されています。保元の乱以来の戦死者供養の寺であった永福寺が、このころには将軍家の別荘のような使われ方をしています。これも永福寺の大きな特徴の一つです。

【文化財課】

お問い合わせ

所属課室:共生共創部広報課広報担当

鎌倉市御成町18-10 本庁舎2階

電話番号:0467-61-3867

メール:koho@city.kamakura.kanagawa.jp

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