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更新日:2025年3月17日
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市観光協会 電話23-3050
鎌倉の春を彩る「鎌倉まつり」が始まります。静の舞、流鏑馬(やぶさめ)、野点(のだて)席など、さまざまなイベントを開催します。
★ の開催の有無は、各開催日の9時00分~12時00分に市観光協会(電話23−3050)または同協会ホームページでご確認を
※事情により中止または内容が変更になる場合があります
文化人権推進課 電話61-3870
フォトジャーナリストの安田菜津紀さんによる、平和を考える講演会です。安田さんが実際に取材し撮影した写真を、スクリーンに映し出しながらお話ししていただきます。
※入場券は前売り券のみ。4月3日から文化人権推進課(本庁舎2階)・支所・島森書店・たらば書房・松林堂書店で販売
※未就学児はご遠慮ください
※託児あり(2歳以上、先着5人、4月21日までに同課に申し込みを)
鏑木清方記念美術館 電話23-6405
美人画の名手として知られた鏑かぶら木き清きよ方かたは、新たな表現を求め、大正4年から風景を題材に描くようになりました。神奈川の景色を好んで取材し、晩年は風光明媚な鎌倉に住まい、豊かな自然に囲まれて創作活動を行いました。
本特別展では、自然の情景豊かな美人画作品を、代表作とともに紹介します。
清方の芸術と日本画、美術館について、当館スタッフが解説します。無料(入館料別途)。
とき…4月25日(火曜日)~ 29日(土・祝) 午後1時30分~2時30分
かつて円覚寺境内の最も奥に所在した、三層造(づく)りの華厳塔の図です。二幅(甲乙)あり、甲は水墨画風で、塔を中心に附属建物が6棟描かれ、表に「尊氏御判(たかうじごはん)」の墨書が、裏面には観応(かんのう)3(1352)年の銘記があります。この銘記から、本図は円覚寺塔頭・黄梅院(おうばいいん)が開かれる文和(ぶんな)3(1354)年直前の情景と見られます。
乙は、著色(ちゃくょく)された同塔の図です。塔以外の建物は3棟のみで、表には「御判」とあり裏面にも文字が見えますが、年代を示したものはありません。しかし建物の姿や配置などから、重要文化財「円覚寺境内絵図」にある同塔とその周辺の状況に近く、建武2(1335)年ごろの様子を描いたと考えられます。
同塔は円覚寺が創建された弘安(こうあん)5(1282)年ごろの造立と推定されています。塔内部に華厳経の教えに基づく壁画があったことからこの名が付いたといわれ、塔内には釈迦如来(しゃかにょらい)・多宝(たほう)如来の像と四隅に四天王像が安置され、塔心に同寺の開山無学祖元(かいさんむがくそげん)(1226~86年)が宋からもたらした仏舎利(ぶっしゃり)と袈裟(けさ)を納めていたと伝えられています。
この塔は応安(おうあん)7(1374)年11月の同寺大火で類焼し、再建されましたが、応永(おうえい)8(1401)年に再び焼失し、同11年に建て直されたものの、さらに同28(1421)年に焼失した後は復興されませんでした。これらの絵は、滅失した塔の姿がうかがえる史料として貴重です。4月16日まで平常展で公開しています。
(重要文化財 甲:紙本(しほん)墨画 145・0×54・0センチ、乙:紙本著色 154・0×54・9センチ 黄梅院蔵)
【鎌倉国宝館】