広報かまくら平成29年度4月15日号2面
1面から続き
平成29年度の主な事業と予算額
「安全・安心なまち」「働くまち」「子どもが育つまち」「健康に暮らせるまち」の実現に重点的に取り組む第3次鎌倉市総合計画第3期基本計画後期実施計画の初年度の予算です。
平成29年度に新たな要素が含まれる事業(1万円未満は切り捨て)
防災・安全
津避難経路の安全性の確保や、AEDの増設などを行い、生活の安全性を高め、災害時の対策を強化し、市民の生命を守ります。
- 建築相談事業…6,367万円
津波浸水想定区域内の危険ブロック塀などの撤去・改修を重点的に進めるため、補助を拡充
- 災害時広報事業…1億1,928万円
災害時避難施設となる小学校へのWi-Fi環境整備、防災行政用無線のデジタル化
- 避難対策推進事業…6,484万円
津波避難経路を明示する誘導標識の増設、避難所への防災トイレの導入
- 交通安全対策事業…2,223万円
鎌倉高校前駅周辺などに交通誘導員を配置するなど交通安全対策の充実
- 救急活動事業…1,638万円
市内のコンビニエンスストアへAEDを設置
市民の健康づくり
不妊・不育症の治療費に対する助成や前立腺がん検診などを新たに導入し、誰もが健やかに楽しく暮らせるまちづくりを目指します。
- 母子保健事業…1億6,980万円
妊産婦健康診査費用補助の拡充、特定不妊・不育症治療費を新たに助成
- がん検診事業…4億1,226万円
既存のがん検診に加え、前立腺がん検診を新たに導入
- 障害者福祉サービス事業…25億5,550万円
障害者の日常・社会生活を総合的に支援するのに必要な障害者福祉サービスの提供、軽・中等度の難聴の児童に対して補聴器購入費の一部を新たに助成
- ICT活用健康づくり事業…1,630万円
健康づくりに関するアプリケーションや専用サイトを制作
- 救急医療対策事業…1億8,037万円
休日夜間急患診療所における小児科・内科の二科体制の期間拡大、休日急患歯科診療所の移転と障害者・在宅訪問歯科診療を充実
- 発達支援サポートシステム推進事業…47万円
発達支援に関する情報共有と、支援技術の向上を目指すサポーター養成講座を開催
働くまち
働くまち鎌倉を目指し、創業支援や事業拡大支援などにより、安定した雇用を創出し、地域経済の活性化を推進します。
- 商工業振興事業…5,149万円
創業支援、新規立地企業支援、設備投資、中小企業の経営革新に対する支援として市税の軽減や補助
- 労働環境対策事業…865万円
市民の雇用に向けた市内企業へのニーズ調査、就職対策セミナーや女性就職応援セミナーを実施
- 高齢者雇用促進事業…2,000万円
市が参画する「生涯現役促進地域連携鎌倉協議会」の事業として、就労相談窓口の設置、就労啓発セミナー、企業との合同就職説明会などを実施
その他
- 戸籍・住基一般事務…1億9,329万円
コンビニエンスストアでの住民票の写しと印鑑登録証明書の交付開始
- 史跡環境整備事業…5,316万円
国指定史跡永福寺跡の公開、国指定史跡大町釈迦堂口遺跡の崩落対策工事基本設計
- 市民自治推進事業…1,815万円
(仮称)市民活動推進条例の制定、(仮称)市民活動推進指針の策定、指針に基づく施策の検討
- 歴史的遺産と共生するまちづくり推進事業…201万円
鎌倉市歴史的風致維持向上計画協議会の開催、構成事業の推進
- 鎌倉地域漁港対策事業…3,497万円
鎌倉地域の漁業の継続・振興のため、漁業支援施設整備に向けた基礎調査・基本設計
- 人事管理事務・職員研修事務…4,921万円
職員のコンプライアンス向上のための各種相談、研修や職員意識調査
オリンピック・パラリンピック関連事業…1億8,855万円
オリンピックに向けた来訪者の受け入れ環境を整備し、機運を醸成します。
- 鎌倉駅東口駅前広場整備に向けた実施設計…3,664万円
- 鎌倉駅西口駅前時計台広場整備に向けた用地取得、基本設計…3,765万円
- 鎌倉駅西口周辺への視覚障害者誘導用ブロック設置や観光地周辺などの道路舗装改修工事…4,920万円
- オリンピアン・パラリンピアンとの交流事業などのスポーツ関連行事の実施…785万円
- 観光マナーの周知啓発パンフレット作成などの観光のソフト整備…1,813万円
- 観光案内板などの観光のハード整備…685万円
【市長コラム】鎌倉の未来を担う次世代のために
―平成29年度予算策定への想い―
人口減少、少子高齢化が進む、これまで誰も経験をしたことのない時代を迎える今、持続可能な都市経営を進めるためには、「子どもが健やかにそして健全に育つまち」をつくることが最も重要だと考えています。
このまちで子どもを産み、そして育てたいという想いが世代間で引き継がれていく。まちに子どもの元気な声が響きわたり、街中に笑顔があふれる。地域が子どもを育て、そして地域も成長する。子どもからお年寄りまで、また、社会との関わりの中で何らかの障害に直面している人も含めて、全ての人たちが生き生きと楽しく暮らすことのできるまち、そんな「共生社会」を築いていきたいとの想いで予算を編成しました。
鎌倉の未来を築くために、平成29年度も全力で市政運営に取り組んでまいります。
鎌倉市長 松尾 崇