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更新日:2023年8月18日
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「どうやって友達を作った?」「いい遊び場知ってる?」「時間に追われて子どもにゆっくり向き合えない…」など、鎌倉での子育ての経験やアドバイスを、3人のお母さんにお聞きしました。
西田典子さん
北島裕子さん
長谷川千帆さん
司会 秘書広報課 徳本有美子
司会 皆さんは、どうやって子育ての友達を作りましたか。市の母親学級に参加されたのですか。
西田 参加しました。
司会 お友達はできましたか。
西田 できないまま終わってしまいました。出産後に市の催しで1人、友達ができました。他は保育園の友達ですね。
司会 北島さんはどうですか。
北島 私は鎌倉に越して3番目の子を出産して、「青空自主保育※1」という素晴らしいものに参加しました。海でも山でも遊び、鎌倉らしい。自然遊びが根っこになって自分からそういう遊びを見つけるようになってほしい、と。似た考え方のお母さんが多く、快く子どもを預かってくれて、私の妊産婦健診の時に子どもを「いいよ、私が見ててあげるよー」とお風呂まで入れてくれたり。
司会 どうやって自主保育にたどり着きましたか。
北島 『きらきら※2』で見つけました。子育て支援センター※3は利用していましたが、自主保育は外で活動します。
西田 保育園でのお母さんの交流の仕方はクラスによるみたいです。息子がいたクラスは個人個人で付き合う感じ。
長谷川 私は腰越の子育てひろば※4「ぽっけ」に行ってみました。うちは子どもが少ない地域ですが、近所の同学年の子の情報も「ぽっけ」で聞けて、友達ができました。上の娘が1歳7カ月の時、仕事に就いて保育園に入れてからは、そのつながりの友達が多くなりましたね。
司会 「ぽっけ」に行く前はどんな感じでしたか。
長谷川 実はすごく閉塞的だったんです。その頃「孤育て」「密室育児」という言葉を見かけて、ああ、自分のことだと思うくらい家の中で地味に過ごしていました。上の子が「寝ない」「食べない」「泣きやまない」子だったので外に連れて行って、ぐずったらどうしようと考えてしまって。ベビーカーも嫌がって、帰りの急斜面も大変だし。それで閉じこもりがちになってしまった。ある時友人が「ぽっけ」に誘ってくれました。
司会 なかなか出られない、負の循環ってありますよね。一つ突破口があると、そこから楽になれるんでしょうね。
司会 普段はどのような遊び方をしていますか。
西田 最近は公園が多いですね。息子が大好きだから「一日冒険遊び場※5」には時間さえ合えば参加しています。海にも連れて行っています。
司会 海に子どもはいますか。
北島 いますね。材木座海岸に多い気がします。由比ヶ浜は観光客の方が多い。材木座海岸で小さい子たちが元気に遊んでいますよ。
司会 北島さんが参加されている自主保育は週何回ですか。
北島 4歳クラスは週3回です。
司会 それだけあれば、他の日に出掛けられなくても大丈夫…。
北島 そうなんですよ。自主保育で体を動かしているので、家にいる時は「今日はゆっくりしようかな」と思えます。うちには小学生がいますが、放課後に遊びに行く場として、公園と児童館がセットになったものが所々にあるといいな、と思います。ずっと外、ではなく、ちょっと一休みできるように。
長谷川 近所に子どもが安心して遊べる場所があるといいと思います、特に夏休みに。
西田 深沢小は、来年「放課後かまくらっ子※6」ができるそうです。期待しています。親が働いていてもいなくてもいいみたいですよ。楽しみです。
司会 3人・4人の子育ては大変でしょう。
北島 やっぱり一人目がいちばん大変ですよ。初めてのことばかりなので。習い事とか、思春期を迎えるのも初めてですし、そういう心配事は尽きない。下の子はやんちゃでも、そのうち落ち着くだろう見守っています。
司会 でも、3人という状態は大変でしょう。
北島 確かに3人は大変でした。3人目が生まれた時、「上がお姉ちゃんだから少し面倒見てくれるかな」と思いましたが、全然そんなことなかった。みんな3歳差だったのでライバル心も強くて。私は上の子を立てなきゃとか、そんなことばかり気にしていて、うまくいかずイライラしてばかりでしたね。上2人のけんかもすごかったし。そんな中、「ごめん、ちょっと預かって!」と言える自主保育のママの存在は大きかった。
司会 4人になったら、どうでしたか。
北島 やっと娘たちも成長したのか、自主的に4人目の子を見てくれて助かりましたね。例えば私が「お風呂の準備して待ってて」と食器を洗っていると、「まだー?」と待っていたはずの2人目の娘が「お母さん来ないから、赤ちゃんを入れといたよ」だって。
一同 えーっ! 危ない! まだ6歳ですよね!?
北島 私もびっくりしました。バスチェアがあるんですが、危ないので「ママと一緒に入れようね」と言いました。でもね、頑張っちゃった反動なのか、今2人目と3人目のバトルが毎日のように繰り広げられているんです…。少し成長した、と思ったら少し逆戻りして、の繰り返しで、少しずつ成長しているのかな。下の子の子育ては一度通った道だから気負わなくても育つと思います。
西田 そうですよね、1人目よりも2人目の方が気楽っていうのは、ありますよね。
長谷川 私も2人目って楽なんだなーって思いました。1人目はなぜ泣きやまないか分からず、本当につらかった。ある時インターネットで、「赤ちゃんは不安な時でも泣くし、理由がなくて泣くこともある」という言葉を見つけて、「ああ、赤ちゃんは泣くものなんだな」と思ったら楽になって。
西田 私も育児書とか見まくった!「寝ない、何で寝ないの?」から始まって。
北島 育児書通りには、いかないよね!
一同 いかない!
司会 時間に追われる中で、大事にしていることはありますか。
長谷川 うーん。上の子は保育園に通っていたので、朝の1時間と夜の2、3時間しか触れ合う時間がなかった。そこで頑張っていたつもりだけれど、ちゃんと向き合えていたかな…。時間に追われていたし。
西田 分かる。早く寝かさなきゃならないし。もう、休みの日ですね、じっくり付き合えるのは。それでも、私が家事に追われたりするでしょ。そういう時は外へ出掛けて子どもと過ごす時間を作る。お風呂も少し前までは私と入っていたけれど、けんかが始まって、「ゆっくり向き合う時間のはずが、何なんだー」という事態になったりして。
一同 うんうん。
西田 ごはんぐらいゆっくり、と思っているのに「早く食べなさい」と言ってしまったり。
一同 そうそう!
北島 私は、寝る前の30分ぐらい、絵本を1人1冊ずつ読んでいます。すーっと眠ってくれることが多い。それと、ごはんのときは会話をしたいな、と思っています。でもね、子どもは食べるのに夢中で会話にならない(笑)。
西田 うちの息子は、何か違うことを考えているみたいなんですよ。娘は聞かなくても自分からどんどん話してくるんだけれど、違いますねー、男の子と女の子は。
北島 うちの娘も。聞いても「忘れた」。じゃあ、「ママの子どもの頃の話をしよう」と。そうしたら少しずつ返事が返ってくるようになりました。
長谷川 すごい、逆転の発想。
司会 お子さんは興味深く聞いてきますか。
北島 はい。「どういう遊びが流行ったの?」とか。
一同 なるほどー。
西田 うちは、寝る前の本はだめです。読み聞かせていた時期はありましたが、「それでどうなったの?」と目をらんらんとさせてしまう。いろいろ育児書通りにはいかないけれども、うちの子なりにいい子に育ってきているから、これを続けていけばいいかな。
司会 勇気付けられるお話を、ありがとうございました。
6時00分 授乳(4カ月は授乳後すぐ寝る)、起床
7時00分 朝食作り。(上3人起床)
8時00分 お弁当作り、自主保育準備。小学生2人登校
9時00分 自主保育へ送る。お母さんたちと立ち話
10時00分〜12時00分 帰宅。掃除・洗濯・炊事 昼食
13時00分 自主保育迎え(3歳)。報告を聞く。立ち話
14時00分 帰宅。3歳と遊ぶ
15時00分 おやつ用意。習い事の支度 小学生帰宅。おやつ、宿題
16時00分 夕食の仕込み。お昼寝
17時00分 習い事送り(小4)。買い物
18時00分 帰宅。夕食作り
19時00分 夕食。片付け(下3人夕食後遊び)
20時00分 入浴(下3人と私)。小4のお弁当用意
21時00分 習い事迎え(小4)。帰宅(下3人はお迎えの車内で眠ってしまうことも)
22時00分 片付け。就寝(小4入浴。宿題。明日の準備。就寝)
起床、犬散歩。洗濯
6時00分 朝食。子どもたち起床。朝食
7時00分 保育園へ送る
8時00分〜16時00分 仕事
17時00分 保育園お迎え
19時00分 夕食準備。子どもたちと入浴
20時00分 夕食(子どもたちは夕食後テレビ)
21時00分 テレビを観る
22時00分 子どもたち就寝
23時00分 就寝
早く帰れる日は子どもをお風呂に入れたり、寝かし付けたりしています。大事なコミュニケーションの時間ですね。市が主体で高齢者と小さい子どもが一緒に楽しめるイベントを企画してくれるといいと思います。
長谷川貴史さん(小5女子・4歳男児のパパ)
子どもと遊ぶと反応が楽しく、また頑張ろうという気持ちになります。鎌倉で子育て事業をやろうとしている人は多いので、市とそういう団体が意見交換したり、つながって市全体で盛り上がったりすると面白いと思います。
潮見雅利さん(小1男子・4歳女児のパパ)
遊びも学びも、子どもと楽しいことを共有する感覚です。離れている時は、テレビ電話で顔を見せて会話を楽しんでいます。子育ての大変な部分も親の楽しみと思えるのは、普段のママの苦労があるおかげと思っています。
M.S.さん(5歳女児・2歳男児のパパ)単身赴任中
ファミリーサポートセンター以外にも育児・家事支援事業者があります。「出産に当たり登録して、ワーカーさんに家事を手伝っていただいています。すごく助かっています」(北島さん)。詳細は「きらきら」〈2017年度版〉P.65を。