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更新日:2023年9月25日

広報かまくら平成30年度9月15日号3面

大気・騒音・水質 環境調査の結果は良好

環境保全課 電話61-3420

市では、平成28年に改訂した「環境基本計画」に基づき、毎年大気の状態や騒音、川の水質について調査しています。

このたび、29年度の調査結果がまとまりましたので、概要をお知らせします。

【大気ー主要道路は基準に適合】

本市は観光都市という特性から、自動車からの排出ガスが大気汚染の主な原因となっていますが、市内の主要幹線道路沿い7カ所を調査したところ、汚染物質である二酸化窒素と浮遊粒子状物質は、全ての調査地点で、国が定める環境基準を満たしていました。

【騒音ー達成状況は良好】

一般国道134号線、横浜鎌倉線、大船停車場矢部線に面した地域の騒音調査を行ったところ、昼夜ともに基準値以下だった住宅は、1211戸(90・2%)でした。

【水質ー達成状況は良好】

水質汚濁の原因は、工場や事業所などからの事業系排水や一般家庭などからの生活系排水ですが、市内の主な8河川について水質調査を行ったところ、いずれも環境基準を満たしていました。

屋外の洗い場は側溝を通じて河川に流れる場合があるので、ペンキや油、農薬、消毒薬などを流さないようにしてください。

消費生活相談

一人で悩まずすぐ相談を

訪問販売でクーリングオフを申し出たが、返金されない!

「独り暮らしの高齢の父が、訪問販売業者と130万円の配管改修工事の契約をした。代金の一部を支払ってしまったが、解約してお金を取り戻したい」と、家族から相談がありました。

詳細を聞いたところ、4日前、自宅に「下水管の無料点検をします」と業者が来て、3万円の高圧洗浄契約をして洗浄してもらった。作業後に「雨水枡が割れている」と指摘され、言われるまま130万円の配管改修工事の契約をした。工事はまだ始まっていない、とのことでした。

訪問販売の場合、特定商取引法でクーリングオフが定められており、契約後8日以内であれば、無条件解約ができます。契約者には契約解除通知のはがきを簡易書留で出すようにと助言しました。これで、既に支払った代金は返金されることになりますが、後日相談者から「業者が指定した返金期日を過ぎても返金はない」という連絡がありました。

クーリングオフでは「速やかに返金しなければならない」という決まりはありますが、具体的にいつまでという日数の規定はありません。

消費生活センターから何度も業者に返金の催促をし、ようやく1カ月後に全額返金されました。

しかし、寄せられた相談の中には、クーリングオフしても業者と連絡が取れず、返金されない場合もあります。

不審なことがありましたら、すぐにご相談ください。

【問い合わせ】

消費生活センター…電話24-0077

持続可能な都市鎌倉を目指して~市役所本庁舎の整備(2)

鎌倉市長 松尾 崇

災害時、市役所は市民の生命を守る前線基地になる――その時、災害対策の拠点に必要な機能とはなんでしょうか。今回は、被災地で災害ボランティア(以下、ボラ)活動をされた鎌倉ガーディアンズ代表・大津定博さんと、さかい内科・胃腸科クリニックの医師・酒井太郎さんのお二人に話を伺いました。

被災地の初めの印象は?

酒井

私は東日本震災後の9日目から、神奈川県医師会最初の医療チームとして参加しました。テレビではひどい場面だけを放映しているのかと思っていましたが、360度延々とあの景色が続いていました。

大津

私は3カ月後に、総勢100人で宮城県東松島市野蒜(のびる)に行きました。こういうことが起きるんだ。鎌倉に置き換えたときに、どうなるんだろう。自分は家族や地域を守ることができるのか、と考えさせられました。

現地ではどんな活動を?

大津

熊本地震のときは熊本城横にボラセンターがあり、そこで「あなたは倒れた家の片付け」「あなたは避難所の食事作り」などの指示を受けました。個人の家の片付けは全て自己責任で行うことになります。西日本豪雨も同様で、高齢者世帯の家に土砂が入っても、行政ではなく自分たちでなんとかしないといけない。そこでボラの出番になります。ボラなしに復興はありません。

酒井

東日本大震災では行政も被災していて、指揮系統も混乱していました。ボラセンターの運営もボラに頼らないと成り立たない状態で、住民の声を拾い上げ、人員を配置していたのもボラでした。外からのバックアップが不可欠だと感じました。

災害時、住民の命を守るために必要なものは?

酒井

住民の命を守るために、役所機能を残すのは最低条件。その上で必要なのが「情報の収集・発信」です。

宮城県南三陸町では行政全体がまひし、避難所に来られない人がいるという情報すら入ってこない。僕がなんとか10日目に辿り着いたご家族は、避難所の場所も知らず、電気も水道も使えずに取り残されたまま、野草と川の水でしのいでいるという状況でした。

大津

地震と豪雨では、庁舎へのダメージが全然違う。地震の場合は誰もが被災者となります。その中で役所機能を残すためには、サーバや設備の在り方など「建物として災害に向き合う」という考え方が必要です。

(次号に続く)


これまでの本庁舎整備の取り組みについてご覧いただけます

「鎌倉市 本庁舎整備に向けた取組」

災害時には 鎌倉エフエム 82.8MHz 災害情報を割り込み放送します

総合防災課…内線2614

お問い合わせ

所属課室:共生共創部広報課広報担当

鎌倉市御成町18-10 本庁舎2階

電話番号:0467-61-3867

メール:koho@city.kamakura.kanagawa.jp

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