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更新日:2024年9月30日
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台二丁目(富士見町)を中心とした「大船駅南部地区」では、地元住民等から安全な道路交通環境の整備や災害に強いまちづくりの推進等、多岐にわたる地区整備課題が指摘されてきました。
これを受けて、鎌倉市では、平成8年度を初年度とする「第3次鎌倉市総合計画」等において、本地区を市街地整備の必要性が高い地区と位置づけ、市民参画によりまちづくりを進めることになりました。
平成9年1月に、地元住民、商業者、企業やまちづくり専門家等から構成する『大船駅南部地区まちづくり協議会』(以下『まちづくり協議会」)を設置し、市と連携・協力のもと、将来のまちの望ましい姿について議論を重ね、平成10年3月には、まちづくりの基本的な方針となる『大船駅南部地区のまちづくり~「声をかけあうまちづくり」をめざして~(PDF:837KB)』をとりまとめました。
この検討成果をより高めるためにまちづくり協議会にテーマ別の部会を設置し、まちづくりの実現化に向けた詳細な検討を進め、平成11年11月には、その検討成果を『クランク交差点周辺整備・住環境整備の検討成果』としてとりまとめました。
クランク交差点(写真は当時のもの)
大船駅周辺地域は、明治21年の大船駅の開設を契機として交通機関の重点拠点として栄え、昭和30年代からの高度成長期には、大規模工場の立地とともに宅地化の波が押し寄せました。大船駅から至近な位置にある大船駅南部地区でも、このころから生活の場と働く場が共存した活気ある市街地が形成されてきました。
しかし、歴史のあるまちであるが故に、自動車時代の到来など時代の変化とともに、次のような多様な課題が浮き彫りになってきました。
このため、安心して生活できる環境の回復と、快適で活力あるまちをつくりだすことが求められています。
まちづくり協議会では、以上のような課題を踏まえながら、まちの将来像について検討し、住民が連帯感を持って助け合う暖かな社会を実現させるために、『声をかけあうまちづくり』を基本理念とし、まちの望ましい将来像として次の6つの目標を定めました。
すべての人が、安全・快適に歩けるように、小袋谷藤沢線や田園踏切道等の道路、田園踏切や戸部踏切、雪ノ下大船線沿いの商店街等を中心として、地区内全体の歩行環境を整備し、歩行者・自転車・自動車の調和ある交通体系の実現をめざします。
安全な避難場所や避難路を確保し、消火・救急活動が困難な地区の解消を図るとともに、身近な防災拠点の整備や木造密集市街地の計画的に改善等により、災害に強く、安心して暮らせるまちをめざします。
小袋谷藤沢線や田園踏切道の道路整備等により、大船駅方面への交通網を拡充し、生活・産業の両面で大船駅直近地区と連携した、生き生きとしたまちづくりを進めます。
良好な住環境の確保と立地特性を生かした商工業の健全な発展が、高度に調和できるような活力ある地域づくりを進めます。
鎌倉武道館、台在宅福祉サービスセンター、県立フラワーセンター等を生かして、スポーツ・健康・文化等の清新な地域イメージを醸し出すまちづくりを進めます。
公園・広場の整備や緑地の確保、大規模施設の緑化等による緑のまちづくりと、小袋谷川等の水辺資源を生かした水に親しむまちづくりにより、潤いある地域環境を形成します。
大船駅南部地区の検討区域 ※地図は平成10年当時のもの |
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まちづくりを進めてきた一つの成果として、鎌倉市まちづくり条例に基づき、まちづくりの自主的なルールや目標等を定めた「富士見町町内会自主まちづくり計画」を、平成21年1月29日に市都市計画課へ提案し、受理されました。
所属課室:まちづくり計画部市街地整備課市街地整備担当
鎌倉市御成町18-10 本庁舎3階
電話番号:0467-61-3836