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更新日:2018年2月28日
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鎌倉市が、市民参加によって都市マスタープランを定めるにあたっては、最初にその基本方針を明らかにし、将来都市像、都市づくりの方針を市民、事業者、行政の共通の目標としておくことが重要です。
そして、この『鎌倉市都市マスタープラン』を効果的かつ体系的なものとするためには、まず、まちづくりの「基本理念」や「基本目標」を明確にかかげ、それらを都市計画の各部門や各地域の計画に十分反映させ、しかも各種計画を有機的に関連づける必要があります。
また、すべてに先だってまちづくりの「視点」を明確に述べなければなりません。
この都市マスタープランの策定にあたっては、以下のような視点を持ちました。
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鎌倉市民憲章(昭和48年) |
くらしに自然歴史文化がいきる古都鎌倉 |
鎌倉は多くの歴史的遺産と、それらと渾然一体となって市街地を囲み連なる緑の丘陵、明るい海浜などの豊かな自然環境に恵まれています。こうした貴重な環境資源を次代に継承していくことは、現代に生きる私達の使命です。総合計画の基本構想にも「古都としての風格を保ちながら、生きる喜びと新しい魅力を創造するまち」と謳われています。
鎌倉のまちづくりにおいては、市街地が緑に囲まれているという構造的な特徴を明確化し、それぞれの地域の特性を活かしながら、機能を充実し、安全快適で健康的な環境を整え、さらに文化を育み、まち全体として公園的な環境を形成していくことが望ましいと考えます。
より具体的に述べれば、鎌倉地域の豊かな歴史的遺産と自然を大切に保全することはもちろん、その他の地域においても、残された歴史的遺産と自然を大切に扱い、あわせて、新しい緑の創造と拡大に努めながら、緑により、市街地を適正な規模に区分していくことが、鎌倉のまちづくりにおいては効果的であり、重要です。
明るい海岸線のまち並み、谷戸や小路に連なるしっとりとしたまち並み、緑に囲まれた丘陵地のまち並みは、鎌倉のまちの特徴的景観となっています。これらをさらに洗練し、豊かなものとして、各地域の市民が誇りをもって住めるまちをつくりあげていく必要があります。
安全なまちにするためには、河川の治水対策や崖の崩落防止対策などが必要ですが、その解決にあたっては、鎌倉らしい景観への配慮がのぞまれます。また、滑川などの河川の浄化や親水化、湧水や井水の有効利用などに取り組んでいくことも大切です。
四季を通じて訪れる多くの人々を暖かく迎え、魅力的な場を提供することが必要ですが、その一方で、居住環境と調和する観光のあり方を検討し、市民生活を守る工夫もしていかなければなりません。
自動車交通の集中、過密化に対しては、鎌倉方式ともいえる解決策を積極的に検討する必要があります。
商工業が立地する地域においても、鎌倉のまちの特性に合わせ、緑豊かな環境整備を進めます。農業や漁業の場も、市民生活を豊かにするための身近な生産地として活性化し、由緒あるまちの魅力を高める要素としての整備を図ります。
各地域が、それぞれの個性を活かしながら、古都のなかに新しい文化を育むような新鮮なまちづくりが期待されます。
このような考え方に立ち、市民参画で鎌倉のまちづくりを進めていくため、そのよりどころとして、標記の基本理念をかかげます。
基本理念を踏まえ、以下に6つの基本目標をかかげます。
山並みに囲まれ、海川の水辺が身近にあるまち |
この古都の自然環境を守り育て、これにふさわしい品格のあるまち並みを育てていくことをめざします。
清浄な大気と水の確保 |
また、資源の循環やエネルギーを大切にするとともに、家庭ごみ観光ごみ対策を進め、環境負荷の少ないまちをつくることをめざします。
循環を壊さない交通システムをもつまち |
子どもから高齢者まで、誰もが住みやすいまち |
また、ノーマライゼーション*の視点に立ち、高齢者も障害者も安心して暮らせる地域社会、都市空間の実現をめざします。
鎌倉の環境や文化を活かした魅力的な商工業のあるまち |
自然や歴史・文化に親しむことのできるまち |
また、生涯を通じての学びの場の充実をはじめ、市民の余暇活動などへのニーズに応えるため、環境・景観に配慮しつつ、多くの人々が利用できる文化・スポーツ・レクリエーション機能の充実をめざします。
所属課室:まちづくり計画部都市計画課都市計画担当
鎌倉市御成町18-10 本庁舎3階
電話番号:0467-61-3408(直通)
ファクス番号:0467-23-6939