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更新日:2018年3月1日
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本市は「古都」、「文化都市」、「緑豊かな住宅都市」、「魅力ある海浜を持つ都市」、「歴史的観光都市」等の様々な性格を有している都市です。これらの性格や都市イメージの形成に強く結びついた緑が、鎌倉らしさをつくる資源となっています。
また、特に市街地を囲み連なる緑の丘陵は、往時、天然の地形を利用した要害として一部切岸や切り通しなどがつくられ、城塞都市を形成する基盤となりました。その固有の形態は、今も色濃く残されています。
このため、これらの固有な都市イメージと結びついた緑の保全・創出を図ります。
図 城郭都市「鎌倉城」の構造
![]() 出典:鎌倉市緑の基本計画 |
本市の都市骨格を形成する緑地を保全し、緑により囲まれ、分節化された市街地構造の維持、形成を図ります。
市街地の背景に緑がある鎌倉らしい景観を保全するとともに、緑を延焼防止帯として、市街地の安全性を確保します。
これらの緑地構造と連携させながら、市街地内の道路整備や都市整備などを通じた新たな緑地の創出を図り、緑に囲まれた市街地構造の一層の明確化を図ります。
本市の骨格的な緑地は、周辺市の緑地と連携し、生物にとって重要な生息地となっています。また、河川や海なども本市の重要な自然要素となっています。
このため、これらの山、川、海が一体となった重要な生物生息環境の保全及び自然生態系の維持と回復に努めます。
人口減少や高齢化が進む中、豊かな緑と調和した質の高い生活環境を維持する一方で、都市の活性化や定住の促進などにも積極的に対応していく必要があります。前述の通り、本市の緑の存在意義は、独自の良好なイメージの形成と密接に結びついています。つまり、本市にとっては緑があることが、まちのイメージや魅力を高め、ひいては人々を呼び込む要因となっており、都市の活性化へつながる付加価値の高い存在であると言えます。
このため、都市の活力を高める緑の保全、整備、充実を図ります。
本市の山林のほとんどは、クヌギ、コナラ等の二次林ですが、薪炭林などとしての利用は、現在ではほとんど行われていません。このため、森林の荒廃による自然環境の質の低下などの問題が生じつつあります。
このようなことから、今後は、山林所有者の協力を基に、市民やボランティアの参加など様々な取り組みによる「里山の緑」としての適正な管理が求められています。
所属課室:まちづくり計画部都市計画課都市計画担当
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