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更新日:2018年3月1日

3.具体的な方針

1)若年ファミリー層*の定住促進

若年ファミリー層*の定住促進若年ファミリー層*の定着を図るため、生活支援や生活環境の整備とあわせて、住宅供給や持家取得支援を行います。特に大船地域、深沢地域、玉縄地域に重点をおいて住宅供給を図ります。

(1)公共と民間の協調による住宅供給

公民の協調により、収入に見合った適正な家賃の賃貸住宅(特定優良賃貸住宅)の供給を図ります。

(2)良質な民間賃貸住宅の誘導・居住者支援

若年ファミリー層*向けの適切な規模と家賃の住宅供給を誘導します。

(3)若年ファミリー層*の持家取得のための支援

公的融資や利子補給等により、若年ファミリー層*の持家取得に対する支援を行うことを検討します。また、3世代住宅の建設や増改築に対する支援を検討します。

(4)公共住宅の供給誘導

住宅・都市整備公団や県住宅供給公社などに対して、若年ファミリー層*向け住宅の供給促進を要請します。

2)高齢者・障害者が住み続けるための住宅施策

高齢化の進行に対応し、高齢者や障害者が住み続けられる条件や環境を整備します。

(1)高齢者・障害者世帯向けの公共住宅の確保と居住継続支援

公営住宅の建替えにあわせ、高齢者・障害者向けの住宅を確保します。

(2)公共と民間の協調による住宅供給及び民間賃貸住宅誘導

民間による高齢者向け住宅の供給を誘導するとともに、高齢者向けに借り上げることを検討します。

(3)民間賃貸住宅に居住する高齢者・障害者への支援

住宅斡旋、相談、情報提供サービスを行います。

(4)持家居住の高齢者・障害者に対する支援

住宅改善への支援について、住環境や福祉の問題とも関連させつつ、検討します。

 

 

賃貸住宅の写真

賃貸住宅の写真

3)まちづくりとあわせた住宅・住環境の保全と創造

(1)計画的・総合的な住宅施策の推進

住宅・住環境整備に関わる条例や要綱等の制度を整備するとともに、計画や指針を策定します。

(2)新しいまちづくりにあわせた良好な住宅の供給確保

深沢地域国鉄跡地周辺拠点や、大船駅周辺拠点、大船・深沢ゾーンなどでは、土地区画整理事業、市街地再開発事業などとあわせて、県住宅供給公社等による住宅供給や、良好な民間共同住宅の誘導を図っていきます。

また、工場跡地等の開発と周辺市街地が一体となった住宅・住環境の整備を行い、深沢・大船地域の工場跡地を活用した住宅供給を進めます。山崎地区においては、重点供給地域*(神奈川県の住宅基本計画に基づき、住宅・住宅地の供給を重点的に図る地域)という位置づけを受け、老朽化した公団住宅の建替えにあわせて大規模工場跡地を活用した住宅供給(環境共生住宅*)を行います。

さらに、その他の未利用地や宅地化農地の計画的な宅地化を図ります。

(3)良好な住宅・住環境の保全

丘陵部や鎌倉地域などの良好な住宅地の環境・住宅地景観を保全します。そのため、地元の合意に基づいて地区計画・建築協定等を活用し、ミニ開発や敷地分割を抑制し、緑豊かな住環境の維持・創出を図ります。また、洋風建築物などの保全と活用を図ります。

(4)住環境整備による良好な住宅・住環境への改善

大船駅周辺、深沢地域、鎌倉地域の一部にある木造住宅の密集地や基盤未整備の地区、住工混在地区については、住環境整備事業の活用や個別の住宅の防災性強化、崖崩れ防止など住宅地の災害対策等を推進し、コミュニティ*に配慮しつつ住環境の改善を図ります。また老朽化した市営及び住宅・都市整備公団などの賃貸住宅については、鎌倉市公共賃貸住宅再生マスタープランに基づき、まちづくりの視点を入れた建替えを推進します。

(5)環境と調和した住まいづくり

住宅の更新や住宅地の整備にあたっては、環境共生住宅*の整備を検討します。

(6)災害に強い安全なまちづくり

老朽化した住宅の建替え、改善、補修を進めるとともに、防災上問題のある住宅地の住環境を改善します。また、火災、地震、水害、がけ崩れ等に備えた住宅地の防災対策を推進します。

4)地域の特性を活かした住宅・住環境整備

(1)古都地域(鎌倉地域)

歴史的風土と調和した風格ある住宅・住環境や景観の保全と創造をめざし、屋根等の形態や材質、接道部の緑化等に配慮した住宅の誘導を図ります。谷戸の住宅地については、谷戸の地形や従来からの道路パターンを活かしたまち並み整備を図るとともに、良好な環境や建物を保全し、住宅等の更新に際しても、古都鎌倉にふさわしい住宅形態やまち並みが継承されるように努めます。

また、高齢化の進行に対し、人口構成のバランスの回復を図るため、若年ファミリー層*向けの住宅供給の誘導を検討します。

(2)新鎌倉地域

<1>大船・玉縄地域

市の人口確保のために、積極的に住宅供給を促進します。そのため大船駅周辺などの高密市街地では、総合的な環境整備の推進と工場や農地などの土地利用転換をとらえた計画的なまちづくりを推進し、都市基盤の整備と景観面にも配慮した若年ファミリー層*向けの都市型(中・高層)住宅の誘導を図ります。

<2>深沢地域

市の人口確保のために、積極的に住宅供給を促進します。そのため深沢地域国鉄跡地周辺整備にあわせ、市営住宅の整備や工場跡地等を活用した新規の住宅供給を図ります。また、住工混在地における住と工との調和や、宅地化農地の計画的な宅地化を進めます。山崎地区については重点供給地域*として整備を進めます。

<3>腰越地域

漁港周辺の密集市街地の住環境整備を図るとともに、後背の良好な住宅地の保全を図ります。

(3)鎌倉丘陵地域

市街地の緑を保全活用するとともに、自然環境と調和する戸建住宅を主体とした良好な住環境の保全と創造を図ります。

そのため、一定の敷地規模の確保と敷地内の緑化に努めます。

また、周辺に残る宅地化農地については、良好な住宅地としての土地利用の誘導もあわせて検討します。
 

地域区分の図

出典:鎌倉市住宅マスタープラン 

 

お問い合わせ

所属課室:まちづくり計画部都市計画課都市計画担当

鎌倉市御成町18-10 本庁舎3階

電話番号:0467-61-3408(直通)

ファクス番号:0467-23-6939

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